2016年1月24日21時08分
名護で初めて雪(みぞれ)が降った2016年1月24日、沖永良部でも唯一の雪日が観測されています。

みぞれ観測は21時08分から21時09分にかけてのたった1分です。

21時10分の観測値は、気温4.9℃で湿度79%、風は強いものの10分降水量は0.0ミリです。名護や久米島でも思いましたが、気圧が1027.9hPaというのが意外です。低気圧で天気は荒れるという印象があります。沖永良部の観測所は空港ですが、空港は島の北東端です。
「あられ」は雪だったり雨だったり

奄美大島の名瀬では1月24日だけではなく、前夜から翌25日にかけての天気概況に「あられを伴う」との記載が見られます。

「あられ」には「雪あられ」と「氷あられ」があり、前者は「雪」で後者は「雨」分類です。名瀬測候所は有人観測所であり、2016年当時の天気判別は目視でした。3時間ごとの定時観測では、25時午前3時が上向き白三角「△」です。これは「あられ」マークです。

結局、名瀬の雪日認定は1月24日と25日の2日だけ、「雪」と言っても「雪あられ」だったわけです。名瀬でも2020年から天気判別が機械観測に移行しています。「あられ」を認識できるような設計ではないため、もう「あられ」判定されることはありません。
屋久島は1977年に積雪2センチ
トカラ列島には雪観測の観測所はありませんから、名瀬の北は屋久島になります。屋久島では1977年2月17日に積雪2センチを観測しています。久米島で最初に「みぞれ」が観測された日です。

17日の最低気温は1℃台です。地表気温が1℃台なら降ってくるのは8割以上が雪だとされています。屋久島で積雪1センチ以上になったのはこの1977年だけですが、積雪計による観測は2008年で終わっています。

2016年1月の寒波でも屋久島の雪は観測されています。積雪計が残っていれば、降水量からして2度目の1センチ以上になった可能性が高そうです。
コメント