アドベンのパンダ、来日は3頭で返却?は16+4頭

来日したパンダは23頭

中国から日本に来たパンダは数か月の短期レンタルやサーカス巡回を含めて計23頭です。

名前雌雄来日死亡・出国
1カンカン1972上野1980上野
2ランラン1972上野1979上野
3ホアンホアン1980上野1997上野
4シャンシャン1980(福岡)1980(帰国)
5パオリン1980(福岡)1980(帰国)
6ウェイウェイ1981(巡回)1981(帰国)
7サイサイ1981(ポートピア)1981(帰国)
8ロンロン1981(ポートピア)1981(帰国)
9フェイフェイ1982上野1994上野
10シンシン1988(巡回)1989(帰国)
11ケイケイ1988(巡回)1989(帰国)
12トントン1989(こうふ博)1989(帰国)
13ピンピン1989(こうふ博)1989(帰国)
14リンリン1992上野2008上野
15エイメイ1994アドベン2023(帰国)
16ヨウヒン1994アドベン1997アドベン
17メイメイ2000アドベン2008アドベン
18コウコウ(1)2000神戸2002(帰国)
19タンタン2000神戸2024神戸
20コウコウ(2)2002神戸2010神戸
21シュアンシュアン2003上野2005上野
22リーリー2011上野2024(帰国)
23シンシン2011上野2024(帰国)
▲来日したパンダ

アドベンチャーワールドでは昭和末期の1988年が最初です。シンシン(辰辰)とケイケイ(慶慶)は同年3月に来日し、まず岡山の池田動物園、次いで7月からは函館EXPO特設会場、9月からアドベンチャーワールドと巡回して、翌1989年1月に帰国しています。

この2頭は短期レンタルで巡回しただけで、アドベンが本格的に受け入れたのはエイメイ(永明)とヨウヒン(蓉浜)の1994年です。アドベンに来たのはヨウヒンの代わりのメイメイ(梅梅)を合わせて5頭となります。

パンダの最後の来日は東日本大震災で上野動物園での公開日が10日ほど延期された2011年です。リーリー(力力)とシンシン(真真)のレンタル料は8000万と報道されました。もう10年以上、新規の受け入れはないわけです。

アドベンで生まれた17頭

アドベンチャーワールドで産まれたパンダは17頭(死産や名前がつく前の死亡を除く)です。最初のラウヒン(良浜)は中国で人工授精したメイメイ(梅梅)が来日後に出産したものですから、アドベンで妊娠したのは16頭です。

名前雌雄出生年・出生地(父母)AWでの飼育期間
辰辰シンシン88/09-89/01
慶慶ケイケイ8488/09-89/01
永明エイメイ92北京(良良&永永)94/09-23/02
蓉浜ヨウヒン92成都(?&美美)94/09-97/07※
梅梅メイメイ94成都(林楠&蘇蘇)00/07-08/10※
1良浜ラウヒン00AW(哈藍&梅梅)00/09-
2雄浜ユウヒン01AW(永明&梅梅)01/12-04/06
3隆浜リョウヒン03AW(永明&梅梅)双03/09-07/10
4秋浜シュウヒン03AW(永明&梅梅)双03/09-07/10
5幸浜コウヒン05AW(永明&梅梅)双05/08-10/03
05AW(永明&梅梅)双
6愛浜アイヒン06AW(永明&梅梅)双06/12-12/12
7明浜メイヒン06AW(永明&梅梅)双06/12-12/12
8梅浜メイヒン08AW(永明&良浜)双08/09-13/02
9永浜エイヒン08AW(永明&良浜)双08/09-13/02
10海浜カイヒン10AW(永明&良浜)双10/08-17/06
11陽浜ヨウヒン10AW(永明&良浜)双10/08-17/06
12優浜ユウヒン12AW(永明&良浜)双12/08-17/06
12AW(永明&良浜)双
13桜浜オウヒン14AW(永明&良浜)双14/12-23/02
14桃浜トウヒン14AW(永明&良浜)双14/12-23/02
15結浜ユイヒン16AW(永明&良浜)16/09-
16採浜サイヒン18AW(永明&良浜)双18/08-
18AW(永明&良浜)双
17楓浜フウヒン20AW(永明&良浜)20/11-
▲アドベンチャーワールドで飼育した22頭

父親は16頭すべてエイメイ、母親はメイメイが6頭でラウヒンが10頭になります。

メス4頭になっていたアドベン

アドベンチャーワールドでのパンダの飼育頭数は次のように推移しました。

年月移動
1988/09辰辰と慶慶が来日11
1989/012頭が帰国(3か月レンタル)00
1994/03永明と蓉浜が来日11
1997/07蓉浜が病死10
2000/07人工授精後の梅梅が来日11
2000/09梅梅が良浜を出産12
2001/09梅梅が雄浜を出産22
2003/09梅梅が隆浜と秋浜を出産42
2004/06雄浜が離日32
2005/08梅梅が幸浜を出産42
2006/12梅梅が愛浜と明浜を出産53
2007/10隆浜と秋浜が離日33
2008/09梅梅が梅浜と永浜を出産44
2008/10梅梅が病死43
2010/03幸浜が離日33
2010/08良浜が海浜と陽浜を出産35
2012/08良浜が優浜を出産36
2012/12愛浜と明浜が離日25
2013/02梅浜と永浜が離日14
2014/12良浜が桜浜と桃浜を出産16
2016/09良浜が結浜を出産17
2017/06海浜・陽浜・優浜が離日14
2018/08良浜が彩浜を出産15
2020/11良浜が楓浜を出産16
2023/02永明・桜浜・桃浜が離日04
2025/06(4頭帰国予定)00
▲アドベンチャーワールドでの飼育頭数

アドベンのパンダは2013年の時点でオスはエイメイ1頭になっており、エイメイが帰国した2023年以降はメス4頭だけでした。繁殖を続けるなら代わりのオスが必要なわけで、それがないということは予定調和の帰国と言えそうです。

成都より高緯度の和歌山

アドベンチャーワールドは「成都大熊猫繁育研究基地」の日本支部という位置付けです。研究基地と同一敷地内の博物館のストビューが見つかりました(基地の画像はWikiにあります)。

成都大熊猫博物館

成都は北緯30.7度で、33.6度の白浜より低緯度です。30.7度は日本では種子島の西之表市相当です。

成都と白浜

雪と戯れるパンダの映像を見たことがありますから、成都はもっと北にあるものだと私は思っていました。ただし、成都市街地の標高は500m前後のようです。

白浜駅目

白浜の地名は礼文島から西表島まで各地にあります。房総の白浜が紀州の白浜に起源を持つという話はフィクションです。

房総の白浜は明治の地図にも載っていますが、和歌山の白浜温泉は大正時代に発見されています。「日本三大古湯」とも称される南紀白浜温泉ですが、明治以前は白浜という名称ではありませんでした。

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