都議選の党派別得票率
前回2021年と今回都議選の党派別得票率です。
前回差 | 党派 | 2025年 | 得票率 | 2021年 | 得票率 |
8,786 | 都ファ | 1,043,564 | 19.74 | 1,034,778 | 22.28 |
-361,910 | 自民 | 830,887 | 15.72 | 1,192,797 | 25.69 |
-100,593 | 公明 | 530,217 | 10.03 | 630,810 | 13.58 |
-141,075 | 共産 | 489,084 | 9.25 | 630,159 | 13.57 |
-96,507 | 立憲 | 476,580 | 9.02 | 573,087 | 12.34 |
336,233 | 国民 | 367,334 | 6.95 | 31,101 | 0.67 |
117,389 | 参政 | 117,389 | 2.22 | ||
-85,306 | 維新 | 80,545 | 1.52 | 165,851 | 3.57 |
3,596 | ネット | 64,667 | 1.22 | 61,071 | 1.32 |
9,444 | れいわ | 46,743 | 0.88 | 37,299 | 0.80 |
6,983 | 社民 | 6,983 | 0.13 | ||
-9,816 | TV改革 | 9,816 | 0.21 | ||
-8,633 | 減税 | 8,633 | 0.19 | ||
438,424 | その他 | 470,791 | 8.91 | 32,367 | 0.68 |
525,471 | 無所属 | 761,360 | 14.40 | 235,889 | 5.08 |
642,487 | 計 | 5,286,144 | 99.99 | 4,643,657 | 99.98 |
議席的には第1党を奪い返した都民ファですが、得票率は下がっていて得票数でも1万票弱の上積みがあっただけです。同様に勝ったことになっている立憲にしても、得票率は10%を割り込み得票数では10万票近く減らしています。
共産党は前回の候補者が31人、今回が24人でした。この点を考慮すると、その落ち幅は公明党と同じレベルなのかもしれません。維新は候補者が13人から6人で、得票数が半減です。
全員落選した再生の道は国民民主より多い約40万票です(候補者の数が違いますが…)。これは参院選東京選挙区では当選ラインに乗ってくる得票数です。7議席目かもしれませんが、少なくとも維新より有力と言えそうです。ただし、都ファ票からの積み増しが期待できません。
参政党
参政党は定数8の世田谷区、定数7の大田区と練馬区で当選しました。定数5の八王子では7位で落選しています。
世田谷区 | 定数8 | 2位 | 40,512 | 10.9% |
大田区 | 定数7 | 4位 | 25,247 | 8.7% |
練馬区 | 定数7 | 3位 | 31,323 | 10.3% |
八王子市 | 定数5 | 7位 | 20,307 | 9.0% |
世田谷区の望月正謹氏は去年の総選挙に続いて2回目の選挙になります。八幡山小卒ということですから、地元の東京6区からの出馬です(比例と重複)。

4人中4位で落選しましたが、3位の維新候補とは約1万票差で22,179票を得ています。今回はこれをほぼ倍増させての2位当選です。衆院選の世田谷は分割されますので、都議選のほうが選挙区は広くなります。

半年で上級資格合格?の最上氏
大田区の最上佳則氏も昨年の総選挙に出ています(小選挙区単独)。5人中5位で落選でした。衆院選の選挙公報には次のようなプロフィールが記載されています。

この「健康管理士一般指導員」とは隠れN党が疑われる速水氏も持っているようですが、同一試験で「健康管理能力検定1級」も受験できます(受験料はダブル納付)。前者の合格ラインが60%、後者が80%で、70%取れたとすると、前者は合格で後者は不合格となるわけです。

さて、今回の都議選の選挙公報を見てみます。どうやら最上氏はこの8か月の間に「健康管理能力検定1級」にも合格したようです。

最上氏は「歴史を知れば健康になれる」という本も出版しています。過去20年(衆院選公報)で20万人以上(都議選公報)に健康指導してきたのなら、合格率50%の1級も1回でクリアできそうなものですが、忙しかったのかもしれません。
20年で20万人なら1年で1万人です。365日✕8時間÷10000人=0.292です。1人当たり18分弱となりますから個別指導ではないようです。1年を200日で計算すれば10分弱ですし…。
まあ、本当は両方ともとっくに合格済みだったのかもしれません。普通は上級資格のみを記載するものですが、初めての選挙で取り違えてしまっただけかもしれません。有している資格を書かなくてもアウトではありません…。
免許番号が(般-1)のナゾ
練馬区で当選した江崎早苗氏も去年の総選挙に比例重複で出馬しています。6人中6位でしたが、5位の維新候補には1200票差でした。

選挙公報では建設会社の取締役ということです。同一名の法人は全国に5社あります。選挙区からして東村山や都外の会社ではなく豊島区千川2丁目に本社を置く法人と思われますので、同社のWebサイトを覗いてみました。

免許番号が「(般-1)」というやや不可解な記載です。気になりましたので、国交省の企業情報検索システムにかけてみました。

ようやく意味を理解しました。同社は令和1年度に免許を得たか更新して、5年後の今年1月に更新を迎えたわけです。今年1月なら令和6年度です。Webサイトが「(般-1)」の時代から放置されているようです。
解決したところで都議選の公報です。私は参政党の政策に同意できないことが多いのですが、外国人土地取得制限には賛同です。国内法令遵守の誓約書程度でも構いませんけど…。

定数6の杉並でなぜ参政党は立てなかったのかと思ったら、杉並は保守党が唯一の候補者を出しています。これがもし棲み分けなのだとすれば、参院選では保守党の分が削られることになりそうです。
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