自民党総裁選管理委員の新メンバーと維新の新幹事長

中司(なかつか)幹事長の経歴

8月12日に維新の新幹事長に就任したのは、1956年生まれで来年春には70歳になる衆院当選2回の中司宏氏です。これまでの経歴は次のとおりです。

  • 1987年4月 大阪府議選(枚方選挙区)から自民公認で初当選。1991再選
  • 1993年7月 衆院選に大阪7区から自民公認で立候補、落選
  • 1995年4月 枚方市長選に無所属で立候補。1999、2003、2007と四選
  • 2007年7月 競売入札妨害の容疑で逮捕・起訴。同年9月市長を辞職
  • 2009年4月 大阪地裁で執行猶予付きの実刑判決。2013上告棄却で確定
  • 2011年8月 枚方市長選で次点落選
  • 2012年6月 大阪地裁が日経の名誉毀損を認める判決。控訴後の同年11月に和解
  • 2015年4月 大阪府議選に無所属で当選、当選後は維新会派へ。2019再選
  • 2021年10月 衆院選大阪11区で初当選。2024再選

中司氏は最後の衆院中選挙区となった1993年総選挙に出ていますが、定数3で自民現職の北川石松氏がいるところに出馬しての共倒れでした。無謀な出馬ですが北川氏は三木派でした。中司氏は記者時代に竹下派担当で、当時の自民幹事長は梶山静六氏です。

小選挙になってからの大阪11区は平野博文氏が5連勝、以後は2012年が維新の伊東信久氏、2014年が佐藤ゆかり氏、2017年が無所属出馬の平野氏の順で小選挙区当選していました。2021年選挙では維新の伊東氏が丸山穂高氏の後任で19区に鞍替えしています。

丸山氏の維新除名は2019年5月14日で、伊東氏の19区支部長就任は6月3日です。中司氏が11区支部長に就任するのは翌2020年3月ですので、伊東氏は中司氏のために11区を空けたわけではなさそうです。2021年総選挙では、佐藤氏・平野氏の両現職を破っての初当選でした。

難しい時期の幹事長ですので、政治家としてのキャリアの長さが買われたものと思われます。なお、中司氏は世界平和女性連合イベントへの出席と祝電を早い段階で自己申告しています。

自民党総裁選管理委員会

前回の自民党総裁選のメンバーが決まったのは2024年7月25日です。委員は11人ですが、多数決で議決することはあまりないようです。昨年の衆院選挙で2人が引退して1人が落選しています。

今村雅弘 比例九州衆9二階
奥野信亮比例近畿衆6安倍
中川郁子比例北海道衆3麻生
▲引退と落選の3委員(第3列は当選回数)

新メンバーは8人ということですから、ほかに5人が外れています。石破内閣の発足に伴い、政府や党あるいは議会の役職に就任したための辞任と思われます。

中谷元高知1区衆12谷垣G防衛大臣
丹羽秀樹愛知6区衆7無派閥国対委員長代理
野村哲郎参・鹿児島参4茂木参・政倫審会長
片山さつき参・比例参3安倍参・決算委員長
赤松健 参・比例参1無派閥文部科学政務官
▲他役職に就任した5委員(当選回数は石破内閣発足時)

ということは、継続は3人です。当選13回で未入閣の逢沢氏がそのまま委員長で、委員長代理には中谷氏に代わって宮下氏が指名されています。

逢沢一郎岡山1区衆13谷垣G
宮下一郎長野5区衆6安倍
黄川田仁志埼玉3区衆5谷垣G
▲留任している3委員

黄川田氏の地元の自民党越谷支部では、7月24日に党本部執行部の早期退陣と党員投票を含む総裁選挙の実施などを求める総裁・幹事長・黄川田氏宛の申入れを行っており、黄川田氏も総裁選挙の前倒し実施を求める立場を表明しています。

新メンバーの8人

新しく選挙管理委員に就任したのは次の8人です。現執行部が選んでいるわけですので、それほど鮮明に態度表明している人物は少ないようです。どのみち委員長の意向次第でどっちにも転ぶ世界のようです。

山口壯兵庫12区衆8麻生1月に麻生派入り
鬼木誠比例九州衆5森山福岡2区復活、小林氏推薦人
加藤鮎子山形3区衆4谷垣G小泉氏推薦人
国光あやの比例北関東衆3岸田茨城6区復活、上川氏推薦人
長谷川淳二愛媛3区衆2無派閥小泉氏推薦人→石破
山下雄平参・佐賀参3茂木
こやり隆史参・滋賀参2岸田林氏推薦人→石破
古庄玄知参・大分参1安倍高市氏推薦人
▲新任8委員

このうち山下氏と古庄氏は早期退陣派とみられます。山下氏は参議院佐賀選挙区の選出で今回は非改選でした。

自由民主党佐賀県参議院選挙区第二支部収支報告署(令和5年分)

2024年に公表された選挙区支部の2023年収支報告書は、派閥からの100万円が不記載だったことが指摘されて訂正しています。「受け取った100万円を佐賀にある支部の銀行口座に送った際、これが平成研究会からの寄付金であることが伝わっていなかったため」という理由のようです。

この理屈が通用するのなら、支部に100万円の入金があっても入金元が明らかでないものについては記載しない習慣だったということになります。訂正は収入総額と次年繰越額が100万円積み増された訂正です。

支部の口座に入金されたものはすべて記載されるべきでしょうし、そうであるなら収入総額は訂正されるべきではありません。口座に振り込まれているのに記載漏れが起こるということは、記載or不記載の仕分けが常態化していることになるはずです。

記載しなくていい政治資金の存在を強く疑わせる言い訳です。

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