台風22号
相変わらず日本近海の海水温が高い中で発生した台風22号は、幸いにも人的被害なしに去って行きましたが、ほぼ直撃を受けた八丈島と青ヶ島では多数の停電が生じたようです。

この数字を見て、全島停電ではないかと私は思ったのでした。

人口6717人の八丈島で6480軒停電しているなら、そういうことになるはずです。

青ヶ島村に至っては、人口161人114世帯なのに360軒が停電だそうです。161人全員の自宅と勤務先が異なるのだとしても計算が合わないように思えます。東京都は23号が来る前に被害調査に乗り出すべきかもしれません。ボランティアが集まる環境ではありません。
青ヶ島
青ヶ島にはキョンはいないようです。アクセスは八丈島からの週4~5便の定期船と原則1日1往復のヘリに限られます。羽田から朝イチの飛行機に乗れば八丈島着が8:30です。9:30八丈島発の船は12:30青ヶ島着です。
青ヶ島発の船は12:50だったり13:30だったりしますが、八丈島から羽田行の最終便が17:30発ですので、旅客定員9名のヘリの予約が取れなくても1泊だけで東京に帰れます。競争率は高くても父島や母島よりは行きやすいと言えそうです。

玄関口となる三宝港(さんぽう-こう)は島の南西側にあります。唯一の港です。最大の集落は北部の村役場付近です。民宿もここに集中しています。村役場の標高は270m前後と思われます。

面積約6k㎡の小さな島ですが、二重カルデラの地形ですのでアップダウンがあり、しかも大回りとなるため、歩いて行こうとすると1時間以上かかるようです。レンタカー店はあり、希望すれば港での受け渡しも可能ということです。
たしかにドアを施錠せず車のキーをつけたままにしておいても、盗難のおそれはまずない環境です。ちなみに、駐在所はありますので盗難の通報があれば直ちに全島緊急配備です。なにしろ逃走経路は2つしかなく、運よく脱出できても行き先が八丈島固定です。
アメダス青ヶ島は雨量観測所で、ヘリポートの近くにあります。ストリートビューはありません。

村営?気象観測所
村が独自に設置しているものと思われますが、丸山気象観測所のストビューが見つかりました。風速計はかなり低い位置に設置されています。

村の気象観測所は向沢取水場の東側と三宝港にも設けられているようですが、ストビューでは見当たりませんでした。この3地点の観測値をダウンロードできるということですので、試してみましたが、三宝港は3月以降稼働していないようです。
ダウンロードファイルを開いてみたところ、こんな感じでした。私がダウンロードしたのは10月の1時間ごとです。

1行目にあるはずの項目名がありません。LとMは現地気圧と海面気圧で間違いなさそうです。そのほかの数値をどう読むかですが、最大値が100であることからGは湿度です。すると、順番的にはFが気温になりそうです。
Kには10月3日の13:00などに「0.5」がありますので、これは降水量です。ストビューに風速計がある以上、風速の数値は含まれているはずです。Bが風速と見て差し支えないはずです。
現地気圧と海面気圧
向沢が標高330m前後、丸山は130m台のようです。標高差は約200mで、水平直線距離は約1キロです。現地気圧の7日以降をグラフ化しました。

現地気圧は標高差が反映されるものでしょう。では、海面気圧はどうでしょうか。

両者の海面気圧差は(10月1日午前0時~9日午前2時の)平均で2.8hPaです。1キロしか離れていないのに海面気圧が毎時ほぼ一定差というのは、どちらかの気圧計の精度に疑問を感じないわけでもありません。





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