人口10万人割れ目前、1943年開設のアメダス小樽

第1回国勢調査

国勢調査が始まったのは1920年(大正9年)です。

1920年人口2020年人口
1位2,173,201東京市9,733,2761位
2位1,252,983大阪市2,752,4123位
3位608,644神戸市1,525,1528位
4位590,323京都市1,463,7239位
5位429,997名古屋市2,332,1764位
13位108,113小樽区111,299236位
▲1920年と2020年の国勢調査人口

1920年当時の北海道小樽区の人口は札幌区より多い10.8万人で全国で13位、道内では2位でした。小樽市の2020年国勢調査人口は11.1万人、最新の住民基本台帳人口では10.4万人です。

小樽市の人口
小樽市>2025年9月末の人口

小樽の観光名所の1つが日銀の金融資料館です。2002年まで小樽支店として営業していた2階建ての重厚な庁舎は金庫まで公開されています。資料館から徒歩で8分ほど、堺町本通りにあるのがポセイ丼さんです。

ポセイ丼

このネーミングには感服しましたが、あいにく私の腹には空きスペースがありませんでした。それに、この一帯は10軒ほどのソフトクリーム店が立ち並ぶその筋のメッカでもあります。

小樽特別地域気象観測所

小樽港の開港は明治末期です。海に面していない札幌向けの海上交通は、1960年代開港の苫小牧より明らかに先んじていたはずですが、小樽測候所も苫小牧測候所も同じ1942年3月30日の開設です。

南小樽
南小樽(地理院タイルを加工)

小樽測候所が小樽特別地域気象観測所として無人化されたのは1999年です。移転したことはないようです。かつての庁舎跡と思われる露場北側には保育園が建てられています。

アメダス小樽

標高は24.9m、風速計の高さは13.6mとされています。風速計は2つあるのかもしれません。次の画像の右端は下の虎カバーでわかるように電柱の支線です。

アメダス小樽

積雪は北海道でも比較的多めで、最大積雪深は1945年の173センチです。最近では2006年2月10日にこれに迫る172センチを観測しています。

年平均気温、最低気温、夏日など

年平均気温は次のように推移しています。今回は札幌を添えてみました。

小樽と札幌の年平均気温
気象庁>小樽(後志地方) 年ごとの値 詳細(気温・蒸気圧・湿度)

かつては海に近い小樽のほうが気温は高かったわけですが、1979年以降は札幌の44連勝(2分けを挟む)です。札幌の都市化の進展が反映されているものと思われます。

小樽の最高気温は2021年7月28日の36.2°Cで、猛暑日はこの1日だけです。あまりガチガチの予定を組まずに夏の札幌を旅行中なら小樽に避難するのも選択肢かもしれません。小樽の熱帯夜は去年まで1日でしたが、今年は2日ありました。

最低気温は1954年1月24日のマイナス18.0°Cになります。今世紀最低は2003年1月15日のマイナス14.9℃です。真冬日夏日を比較では夏日が2019年以来6連勝です。

小樽の真冬日と夏日

冬日真夏日は次のように推移しています。冬日の最小は1990年の97日、真夏日の最大は2023年の22日です。今年の真夏日は21日で1日足りませんでした。

小樽の冬日と真夏日

2022~2024年の観測値

2022年から2024年の観測値は次のとおりです。日本海側らしく雨も日照も少なめの気候です。海に近いため、北海道にしては年較差が小さいという特徴もあります。

年降水量1337.5ミリ812位/1285地点
年平均気温9.6℃725位/916地点
年最高気温32.3℃740位/916地点
年最低気温-10.9℃646位/916地点
年較差43.2℃412位/916地点
年平均風速2.6m/s288位/915地点
年日照時間1717.6時間586位/842地点
▲2022年観測値(順位はすべて降順)
年降水量1317.5ミリ866位/1286地点
年平均気温10.4℃731位/917地点
年最高気温34.9℃632位/917地点
年最低気温-13.5℃698位/917地点
年較差48.4℃229位/917地点
年平均風速2.7m/s257位/916地点
年日照時間1792.4時間649位/844地点
▲2023年観測値
年降水量1409.0ミリ912位/1285地点八尾(大阪)
年平均気温9.9℃941位/916地点浦河
年最高気温32.7℃811位/916地点羅臼
年最低気温-10.4℃677位/916地点函館
年較差43.1℃371位/916地点つくば
年平均風速2.5m/s317位/915地点熊谷
年日照時間1707.3時間632位/843地点鞍岡
▲2024年の観測値(第5列は同等地点)

最大瞬間風速は2004年9月8日の44.2m/sです。この2004年台風18号は沖縄本島を通過して長崎に上陸、下松市でインドネシア船を沈没させたあと日本海に進みました。広島で60m/s、札幌でも50m/sの最大瞬間風速を観測しています。

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