今日(10月31日)、伊東市議会の臨時議会が招集されて田久保市長に対する2度目の不信任案が再議決される見通しです。不信任が再議決されれば自動失職となり、出直し市長選が実施されることになります。過去6回の伊東市長選は次のような結果でした。
| 2005年 | 2009年 | 2013年 | 2017年 | 2021年 | 2025年 | |
| 佃弘巳 | 19,625 | 20,120 | 17,072 | |||
| 佐藤美音 | 11,501 | |||||
| 大川尚孝 | 1,470 | |||||
| 掬川武義 | 19,173 | |||||
| 佐藤裕 | 16,202 | 15,090 | ||||
| 小野達也 | 17,128 | 16,369 | 12,902 | |||
| 石島明美 | 9,021 | |||||
| 田久保真紀 | 14,684 |
5回連続で2候補の一騎打ちですが、接戦になることが多いようです。今回、出馬の意向を示しているのは田久保氏以外に5名です。
前市長の小野達也氏
前市長の小野達也氏は2005年の県議補選で初当選、2007年の県議選で落選(当選は中田次城氏)、2011年県議選で再選、2015年に3選されて任期途中の2017年市長選で当選、市長3期目を目指した今年5月は田久保氏に敗れました(5月の市長選公報)。

自民党の伊東市支部は小野氏を推薦するようです。20人の現職市議のうち10人が自民系と思われます。

市議選回避の杉本憲也氏
非自民系の前市議・杉本憲也(かずや)氏は前回の不信任決議に賛成していましたが、先の市議選では立候補を見送りました。2019年市議選が初当選で、2期目の途中で議会は解散されました。行政書士ということです。
もともと市議選で4位当選した大竹氏が市長選候補だったようです。市議会が解散されたため、杉本氏が市長選に回り、新人の大竹氏が市議選に出ることになったのだそうです。

前回2023年市議選の選挙公報です。

杉本氏も小野氏も伊東市北部の宇佐美が地盤です。達也vsカズヤが軸になるものと思われます。公明票がどう流れるのかも注目です。北部は一貫して人口減ですが、南部は首都圏からの移入があるのが伊東市です。湯河原より相当のお得感があります。
前々回市長選で7000票差の石島明美氏
2021年市長選に挑んだことのある石島明美氏が伊東市に移住してきたのは2018年のようです。配偶者の茂雄氏は、2019年市議選を20位で滑り込み当選して、2023年は400票に届かず落選しています。

初当選時は立憲の公認候補であり、一時期は参政党にも属していたそうです。2023年の選挙公報では「完全無所属」ですが、「科学的根拠の乏しい「感染症対策」の撤廃」あたりに参政党色はありそうです。

別人格である明美氏がどうなのかはわかりませんでしたが、夫婦ともに(少なくとも学歴詐称以後は)反田久保派のようです。ボディビルジム経営とのことで、移住者ではありますが市の北部(南伊東駅近くの鎌田)への移住です。
ホテル伊豆高原物語の岩渕寛治氏
岩渕寛治氏の名前でネット検索すると、相模原にある石丸商行有限会社さんのサイトがヒットします。「代金未納者リスト」というちょっと危ういページです。30万円の売掛金が岩渕氏から支払われていないとの公開督促です。

たとえ悪趣味と言われても、下の画像は前の道路を通れば目を引くことは間違いありません。気づかない可能性もありそうですけど…。

うさぎ薬局の黒坪則之氏
田久保氏が7月の会見で辞任表明したとき、早々に立候補の意向を示したのが黒坪則之氏です。Wikiにページがあるラ・サール高校→慶応大→IBMの黒坪氏と同一人物のようです。伊東市が本社のうさぎ薬局関係のようです。

パトカーが調剤薬局に何の用があるのかは知りません。黒坪氏はクルーズ船誘致をぶち上げていたはずですが、現状の伊東港では大型クルーズ船が接岸できません。花火クルーズで飛鳥IIを受け入れるときはテンダーボートによる上陸です。
黒坪氏は日本新党→さきがけ→民主党政権で環境大臣→維新の小沢鋭仁氏と知己があるようです。本来は山梨1区が選挙区だった小沢氏は2014年総選挙では維新の比例近畿ブロック単独1位で当選を果たし、2017年衆院選では東京25区から希望の党公認で落選して引退しています。
市長選の法定得票は有効得票総数の4分の1です。この5人に田久保氏が加わり6人が乱立すれば、2022年品川区長選のように誰も法定得票に達せず再選挙になって、さらに政治空白が長引く可能性がないわけでもありません。





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