どうしようもない凡戦だとしても、高市氏の歴史的大逆転

前回2位が1位、前回3位が2位…

主流・非主流が完全に入れ替わりました。自民党的にはそれなりに評価されるものではないかと思われます。世紀の大凡戦が歴史的波乱で幕を閉じました。

かつて、私は次のようなパ・リーグ開幕戦を見たことがあります。ライオンズのヒットは、9回ウラ先頭打者の二塁打と伊東の逆転満塁サヨナラホームランの2本だけでした。

94西武vs近鉄

日本シリーズでは逆転5回の試合もありました。私は平日にずれ込んだ第7戦のチケットも持っており、有給休暇を取得する羽目になりました。

92西武vsヤクルト

次の試合は逆転4回ですが、9回表に5点差を逆転、9回ウラに逆転サヨナラという試合です。

02中央学院大xs大阪体育大

このゲームを私は次のように評しています。

両チーム合わせて4つのエラーすべてが得点に絡んだ。暴投が5つ、四死球は14個だ。6回表と8回裏にはスリーバント・スクイズの失敗がある。好ゲームだったとは言えないだろう。だが、面白い試合だった。記録マニアとしては、ごちそうさまの試合でもあった。

1回目地方票は順当

党員票に関しては、10%前後の違いが出ることは織り込み済みです。党員票が大きく食い違ったわけではありません。

日テレ実際比率
高市110119108%
小泉888495%
726286%
小林1415107%
茂木1115136%
▲10/1日テレ調査と実際の地方票

問題は議員票です。投票日前日(10/3)のJNNとANNは次のような情勢報道でした。

JNN
TBS NEWS DIG>“優位な情勢”小泉進次郎氏 強力バックアップも…「麻生詣で」に透ける“しがらみ”【Nスタ解説】
ANN
ANN>きょう自民党総裁選投開票 各候補が最後の票固めに 決選投票見据え他陣営に接触も

議員票

1回目の議員票は、立候補届け出順に小林氏から発表されました。小林氏の44票や茂木氏の34票に驚きました。序盤の2強が終盤は三つ巴になる流れで、4位や5位の候補は普通なら削られていくはずです。私が今年の参院選で公明党に入れたように、です。

10/1
日テレ
10/3
ANN
10/3
JNN
10/3
FNN
実際
高市40半ば50弱50強40超64
小泉70超約9080強80超80
50超60超50強約6072
小林約3030半ば30強44
茂木約30約30約3034
不明約70約3050弱約50
▲1回目議員票の各社終盤情勢

去年は小林氏41票、茂木氏34票でした。議員の数は減っているのですから、これよりも下がるのが普通です。2人合わせて60票も行かないという見立てに反して、20票ほど多い計78票です。

当日の小泉陣営総決起集会には秘書の代理出席を含めて92人が参加していたということです。3桁が予想されていたのに、小泉氏の1回目議員票は下限値を下回るわずか80票です。小泉+林の合計で152票、他3陣営で142票です。予想外の僅差にはなりそうです。

議員地方
高市14936
小泉14511
▲決選投票

決戦に進めなかった3陣営の票が丸ごと動くわけではないとしても、1回目の小泉+林票152票にさえ届かないということは「行って来い」も起きなかったワンサイドです。

どうやら麻生派が1回目は小林氏と茂木氏に、決戦では両陣営込みで高市氏に乗ったようです。そうした論戦はありませんでしたが、自民党が右を取り戻したいと考えるなら、高市氏が選ばれるほうが自然です。

話が違うと言いたいのは、維新や公明や参政党です。とりわけ早々と維新を離党した3人は行動が早すぎたようです。国民民主もひそかに困っているクチかもしれません。この先10日で連合と調整できるものでもないでしょう。

親和性があるから組めるということは、どちらかが埋没する懸念もあるわけです。連立を組んでしまえば、自民党の都合だけで解散することもできません。

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