冬日より熱帯夜が多くなった銚子地方気象台は6回移転

銚子はチーバくんの耳の先端です。離島や標高の高い地点を除けば、日本でもっとも早い初日の出を拝めるスポットとして有名です。

銚子地方気象台は計6回移転しているようです。下表第1列の数字は標高です。

▲銚子地方気象台

移転したのは6回ですが、C≒FでありD≒Gのようです。

Aの位置はあまりはっきりしませんでした。今の市役所付近だと思われます。AE間で3キロほどですので、その狭い範囲で移転を繰り返しています。

次のストビュー画像は中央が通風筒、左手は積雪計と思われます。銚子地方気象台の最大積雪深は1936年と1893年の17センチです。最近では2013年1月28日に5センチの積雪が観測されているだけです。

風速計は2023年に移設されています。ストビューには反映されていません。

気象庁サイトではA→Bの移転とB→Cの移転については、気温に赤破線が入っています。以下のグラフでは、取り扱い注意の最初の10年間を含めてA～E（1949年以前）、F（1949～1986年）、G（1986年以降）の3区分としました。銚子の年平均気温は次のような推移です。

最低気温は1893年2月13日のマイナス7.3℃で、21世紀ではマイナス3℃台が2回あり、マイナス4℃台は1985年まで遡ることになります。真冬日はまだありません。最高気温は2024年8月11日の35.9℃で、20年ぶり4回目の猛暑日でした。

冬日より熱帯夜が多くなったのは1979年が最初です。2016年からは熱帯夜の10連勝継続中です。過去最多となった2024年の熱帯夜は47日でした。今年は少し落ち着いて35日です（グラフは2024年まで）。

夏日の最多は2024年の120日ですが、今年も119日です。銚子でもっとも遅い夏日は2023年11月6日です。真夏日は2023年から3年連続59日です。真夏日の最遅記録は2018年10月7日です。

2022年から2024年の観測値は次のとおりです。雨はそれほどでもありませんが、日照は多いほうです。太平洋に突き出している立地から、年較差の小ささは本州では屈指です。

▲2022年の観測値（第3列は降順）

▲2023年の観測値