「♪あれがあなたの好きな場所」から徒歩5分、横浜地方気象台

「港の見える丘公園」は横浜市中区、「海が見える丘公園」は宮城県名取市、「みなとの見える丘公園」は岡山県備前市日生町です。オフコースやB’zやジブリで圧倒的に著名なのが横浜、公園っぽいのが名取、確実に期待値以上なのが日生です。

横浜は眺望という点ではもっとも劣るかもしれませんが、夕暮れ以降の夜景は評価されるべきです。ベイブリッジやマリンタワーは「ブルー・ライト・ヨコハマ」に合わせたものと思われます。

横浜地方気象台が現在地の中区山手町に移転したのは1927年です。関東大震災から4年目の1927年です。

1896（明治29）年8月　神奈川県立神奈川県測候所
1923（大正12）年9月　関東大震災で被災（東波止場に仮庁舎）
1927（昭和2）年2月　山手町の新築庁舎に移転
1939（昭和14）年11月　国営移管で横浜測候所
1957（昭和32）年9月　横浜地方気象台

関東大震災は9月1日11時58分です。8月が一部欠測になっているのは、データ焼失なのかもしれません。

1896年開設時の庁舎や震災後の仮庁舎の位置をピンポイントで特定することはできませんでしたが、おおむね県庁付近です。現庁舎は「♪港が見下ろせる小高い公園」から徒歩5分です。

ソメイヨシノの標本木も敷地内です。風速計は屋上設置と思われます。標高は39.1ｍ、風速計の高さは19.8ｍとされています。

最大積雪深は1945年の45センチ、最近では2014年2月15日に28センチを観測しています。

年平均気温は次のように推移しています。2023年と2024年は18.0℃でしたが、今年は17℃台の見込みです。

最高気温は2025年8月6日の38.1°Cです。今年初めて38℃台に達しました。最低気温は1927年1月24日のマイナス8.2°Cになります。今世紀最低は2018年1月25日のマイナス2.7℃です。真冬日は1900年1月26日と1967年2月12日に2日観測されています。

横浜では1989年以降、冬日の日数を熱帯夜が上回っています。今年の熱帯夜は64日で新記録ですので37連勝は確実です。

夏日、真夏日、猛暑日はそれぞれ次のとおりです。今年の真夏日は84日で2023年と並んでいますが、さすがに10月半ばでは横浜の30℃はもう厳しそうです。

2022年から2024年の観測値は次のとおりです。日照はかなり多めで、年較差が小さい地域です。去年は氷点下に達することがありませんでした。

▲2022年観測値（順位はすべて降順）

▲2023年観測値