神武天皇と今上天皇はY染色体が同じと言う古屋圭司選対委員長

紀元前660年即位の神武天皇

大和三山の最高峰は山頂標高198mの畝傍山です。畝傍山の北麓には神武天皇陵とされている宮内庁管理の「畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)」があり、南麓には神武天皇を祀る橿原神宮があります。橿原神宮の創建は明治中期です。

畝傍山
畝傍山(地理院タイルを加工)

紀元前711年に生まれたらしい神武天皇は紀元前660年2月11日に即位し、紀元前585年に127歳で崩御したことになっています。昔の人は長生きだったようです。神武天皇陵が「治定」されたのは江戸時代末期のことで、出土品とかがあるわけでもないようです。

高市内閣で2度目の自民党選対委員長に就任したのが古屋圭司氏です。古屋氏は2022年に次のようなX投稿をしえちます。

ガセ拡散

古屋氏の投稿は結論が先にあります。
(1)天皇制度は男系男子による継承維持が必要だ
(2)神武天皇と今上天皇のY染色体が同一だったとニュートン誌が立証している
(3)近代の男女同権という価値観とは次元が異なる

Y染色体についてはニュートン誌では扱ったことさえないガセだったようですが、(3)→(2)→(1)の順なら論理構成としては妥当です。近代の価値観とは次元が異なる→Y染色体は同一だ→天皇は男系男子に限られるというロジックなら話としては理解できます。

天皇が男系男子に限られるのか、そうでないのか、そもそも天皇制は必要なのかという議論に、Y染色体が同一であるかどうかは何の影響も与えないと私は理解しています。次元が異なるのですから…。

1952年生まれの古屋氏が成蹊大経済学部を卒業したのは1976年3月です。翌年に安倍晋三氏が同大法学部を卒業しています。古屋氏は1984年に保険会社を退職、当時の安倍晋太郎外務大臣の秘書を経て、養父の古屋亨自治大臣の秘書官を務めます。

初当選が1990年総選挙で、亨氏の地盤を受け継ぎました。岐阜5区(中選挙区時代は岐阜2区)で12回連続当選です。2005年の郵政民営化法案に反対したときは無所属出馬(県連推薦)でした。2006年に複党が認められ、2009年は比例復活しています。

選挙区の岐阜5区は、いわゆる東濃地域(多治見市、中津川市、瑞浪市、恵那市、土岐市)です。古屋氏は東京生まれですが本籍地は恵那ということで、市役所の裏に事務所があります。

古屋圭司事務所

東濃家庭協会

旧・統一教会(統一協会)の東濃地方の教団施設は東濃家庭協会です。人口最多の多治見市ではなく土岐市にあります。

東濃
東濃(地理院タイルを加工)

教団サイトでは「土岐市泉西山町1-6 TAKビル6F」となっていますが、最上階の6階だけではないだろうというのが私の見立てです。最古2012年3月のストビューから袖看板が掲げられています。

東濃家庭協会

ぎふ清流文化プラザで2022年5月22日に開かれた「アジアと日本の平和と安全を守る岐阜県大会」に古屋氏が祝電を打ったことは認めています。この会合では梶栗氏の講演があったようですが、本人または代理の出席はしていないということです。

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