クマのいない佐渡島、アメダス両津は6年連続夏日100日以上

佐渡空港

佐渡島には野生のクマやイノシシ、シカ、サルがいません。土着の哺乳類はタヌキやイタチ程度で、島固有種のウサギによる食害対策としてテンとキツネが持ち込まれたもののキツネは定着しなかったそうです。

佐渡島
佐渡島(地理院タイルを加工)

島の最高峰は大佐渡山地の金北山(きんぽく-さん)は標高1172m、小佐渡丘陵では大地山(おおじ-やま)の644mです。

佐渡空港の滑走路は890mで、2014年以降は定期航路がありません。次のストビュー画像は2012月撮影のもので、当時は新日本航空が新潟空港との間で1日1~2往復していました。

佐渡空港

玄関扉には「いらっしゃいませ ようこそ佐渡へ」とありますが、空港に到着した観光客がわざわざ後ろを振り返ることはあまり期待できません。「お気をつけて」は不安を煽りそうですから、シンプルに「またどうぞ」が妥当と思われます。

本土とのアクセスは、両津港と新潟港を結ぶ1日各5往復のジェットフォイルとフェリーにほぼ限定され、ほかには冬季運休の直江津便があるだけです。

加茂湖

加茂湖は砂州で両津湾と隔てられていましたが、1897年(明治30年)に発生した水害を契機に開削されて汽水湖になっています。

アメダス両津

アメダス両津は砂州の加茂湖寄りです。標高は2mとされています。1992年に空港近辺から移転しています。

アメダス両津

風速計の高さは18.8mとされています。塔の上にプロペラ式の風速計を確認できます。積雪観測はされていませんが、雨量計の高さからしてそれほど積もらないはずです。

アメダス両津の風速計

移転前のアメダス両津と2003年から2020年まで佐渡空港にあったアメダス秋津は、緯度が0.002度差、経度は0.005度差で標高は同じです。

緯度経度標高観測期間
両津38.062,138.40830m1974/11/01-1992/10/25
秋津38.060,138.41330m2003/01/01-2020/10/07
▲移転前のアメダス両津と廃止されたアメダス秋津

年平均気温、最低気温、夏日など

ということで、アメダス両津の年平均気温のグラフにはアメダス秋津を添えてみました。アメダス両津の気温は海水温に依存するところが大きいものと思われます。

アメダス両津の年兵器気温の推移
気象庁>両津(新潟県) 年ごとの値 詳細(気温・蒸気圧・湿度)など

両津の最高気温は2019年8月15日の38.8℃です。最低気温は1988年2月22日にマイナス7.1°Cを観測しています。移転後は2023年にマイナス6.4℃があります。

冬日熱帯夜が上回ったのは2019年が最初です。移転後の真冬日はあっても年1~2日です。

両津の冬日、熱帯夜、真冬日

夏日は今年で6年連続100日台、今年の真夏日は60日に達して過去最多でした。1993年はタイ米が輸入された冷夏の年です。

2022~2024年の観測値

2022年から2024年の観測値は次のとおりです。降水量はそこそこありますし、日照は日本海側としては多いほうです。

年降水量1807.0ミリ452位/1285地点
年平均気温14.5℃402位/916地点
年最高気温36.1℃221位/916地点
年最低気温-3.8℃252位/916地点
年較差39.9℃653位/916地点
年平均風速4.1m/s83位/915地点
年日照時間1842.1時間470位/842地点
▲2022年の観測値(順位はすべて降順)
年降水量1782.5ミリ515位/1286地点
年平均気温15.4℃387位/917地点
年最高気温37.5℃173位/917地点
年最低気温-6.4℃382位/917地点
年較差43.9℃534位/917地点
年平均風速3.9m/s96位/916地点
年日照時間1946.9時間452位/844地点
▲2023年の観測値
年降水量1821.0ミリ638位/1285地点古関
年平均気温15.2℃428位/916地点秩父
年最高気温34.5℃656位/916地点石巻
年最低気温-2.0℃159位/916地点佐賀
年較差36.5℃836位/916地点横浜
年平均風速4.0m/s88位/915地点枕崎
年日照時間1704.5時間634位/843地点弘前
▲2024年の観測値(第5列は同等地点)

最大瞬間風速1位は2012年4月4日の43.5m/sです。台風ではありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました