雨量は減っているのか? 47観測所の年降水量最少記録

多雨期と少雨期が繰り返される?

気象庁が公表している年降水量偏差では、多雨期と少雨期が一定期間ごとに繰り返されているようにも見えます。下のグラフは全国51地点のデータです。

年降水量偏差
気象庁>日本の年降水量偏差の経年変化(1898〜2025年)

2011年から2024年まで続いた多雨期はもはや完全に終わって、少雨期モードに入ったようです。昨年9月に主に気温をめぐって47観測所シリーズを展開しましたが、その第6弾として年降水量の最少記録を調べてみました。

25/09/17戦前の記録がなかなか更新されない福井の日最高気温
【日最高気温・高いほうから】
25/09/19道路冠水とか水没した車とか地下浸水が珍しくなくなった?
【1時間降水量・多いほうから】
25/09/21前橋、熊谷、甲府、京都では年間猛暑日を3年連続更新
【猛暑日日数・多いほうから】
25/09/2347+16観測所の最低気温TOP5、21世紀の記録は3回
【日最低気温・低いほうから】
25/09/25昼より夜が暑くなった 47気象台の日最低気温最大値TOP5
【日最低気温・高いほうから】

なお、今回の集約対象にしたのは歴史の長い観測所です。冒頭のグラフの51観測所から次の11観測所を外して、各県1代表として8観測所を含めました。

-12旭川、網走、帯広、根室、寿都、松本、飯田、敦賀、岐阜、呉、名瀬、石垣島
+8青森、銚子、新潟、金沢、奈良、岡山、広島、佐賀

47観測所の年最少降水量

次表第1列の4桁の数字は、各観測所の年降水量が少ないほうからのTOP5を期間別にカウントしています。1桁目が1945年以前、2桁目が1946~1999年、3桁目が2000~2019年、末尾4桁目が2020年以降です。第4例以降は1位から5位の観測年です。

観測所最少年1位2位3位4位5位
3110札幌724.618971984201919101906
3110青森943.518871928201518831994
1220秋田1230.519942008197018952001
1400宮古818.019781973198519961942
1310石巻657.019731984200119241975
1400山形760.019751970198419941942
0500福島652.519731970198419961987
1400水戸760.519841926197819701997
1400宇都宮864.019841978192619701996
0401前橋793.020251963199619841978
1400熊谷713.019841933197319621978
1400東京879.519841933196719781947
3200銚子1052.519261984190018911973
2300横浜996.019841967194719261900
2300長野555.519941987198619391924
2300甲府705.619401987198419261994
2210浜松1118.519841940200518911964
1220名古屋900.520051994200219471926
2300高山1181.019941939198719771924
0410928.020051987199419781947
4010新潟1273.119281882201918941929
3200伏木1597.519941987189419391888
1130金沢1600.519942007200819392001
1310福井1528.019941987197820191939
3200彦根1098.519391994192419781894
2120京都880.519942005192419392002
2310大阪744.019941947197819242005
0230神戸599.519942005194720022001
*320奈良715.519942005197820021964
1310和歌山617.019941964194720071880
3020岡山593.219391924200520071891
3200広島739.519781939188319941929
1211浜田947.419391994198420222005
21111227.019391973188720222019
1310徳島860.520071981198419401994
2111多度津662.018941994193920022022
3200松山696.019941978193918941891
3110高知1543.619301894199620051904
3200下関957.219391978199418941944
2210福岡891.019941939200518941978
3200大分986.519781926199419041967
2300長崎922.019941894197819961940
3200佐賀1013.519941978189419391944
2300熊本861.718941994196719781925
4010宮崎1498.919041926194418942002
3110鹿児島1397.818941904197420091926
2300那覇969.819631904199319111968
▲年降水量の少ない年TOP5

1994年は九州や関西で際立った少雨になりましたが、関東はそれほどでもありませんでした。

水源地のアメダス藤原

前橋地方気象台では昨年の降水量が過去最少でした。先月まで9か月連続で月降水量が平年未満です。今日(3/26)18ミリ降れば3月平年値を上回ることになります。

前橋の月降水量
気象庁>前橋(群馬県) 降水量の月合計値(mm)など

前橋にダムがあるわけではありません。首都圏の主要な水源地は利根川源流のみなかみ町北部です。

みなかみ町
みなかみ町(地理院タイルを加工)

アメダス藤原では1月まで順調でしたが、2月以降の降雪が伸びておらず、今後の雪解け水は思ったほど期待できないかもしれません。

藤原の月降水量

3か月予報は平年並または多い確率が40%です。

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