貯水率0%目前の宇連ダム
宇連ダムの貯水率がとうとう1%を切りました。週明け早々には数値上では0.0%になる見込みですが、しばらくは取水口より低い位置に溜まっている貯留水の活用になるようです。

1958年(昭和33年)竣工の宇連ダムでは、1985年と2019年に貯水率0%になっているようです。2013年も渇水年だったようで、蒲郡市Webサイトには2013年度の宇連ダムの貯水量が示されています。

2013年度(グラフの緑)は9月4日に貯水率0.8%まで低下して、その後は回復しました。2024年度(茶色)は蒲郡市の土砂崩れで死者3人を出した台風10号で一気に回復しています。
2019年5月19日の貯水率0%は、演出された0%だったかもしれない疑いがあります。大島ダムや貯水池など豊川用水全体としてはまだ3割近くの貯水率がありました。

疑惑の0%と設楽ダム
宇連ダムと大島ダムは直線で3キロほどしか離れていません。2019年は宇連ダムの貯水率が0%になった時点で大島ダムは50%程度はあったはずです。今回は大島ダムの貯水率が13%、豊川用水全体でも8.7%ですので、かなり深刻で掛け値なしと思われます。

2019年は宇連ダムの貯水率が0%になったのを受けて、佐久間ダムからの導水を受けています。また、あえて宇連ダムの貯水率を0%にすることで、豊川本流で建設中の設楽(したら)ダムの必要性をアピールする思惑もあったものと思われます。
平成の大渇水の1994年には最大で農水・工水の取水制限が60%(9月)でした。2019年は15%に過ぎませんので、宇連ダムの貯水率だけで逼迫の度合いを語ることはできません。
| 上水 | 農水 | 工水 | |
| 1994年 | 35% | 60% | 60% |
| 2013年 | 28% | 40% | 40% |
| 2026年 (3/17~) (3/27~) | 30% | 50% | 50% |
【2026/03/19追記】17日、ダム貯水率は0.0%となり底水の活用が始まりました。また、同日より5市共同で夜11時から朝5時までの水道使用自粛が呼びかけられました。断水解除時に濁り水が発生すると、しばらく出しっ放しで対応されてしまうわけで本末転倒になりかねません。
【2026/03/27追記】節水率は27日にさらに引き上げられ、矢作川水系と天竜川水系からの導水を受けることがが決まりました。
【2026/04/02追記】一昨日(3/31)の知事会見で大村氏は3/27付でJAや土地改良区に対して田植えの延期を求める文書を発出したことを明かしました。24時間営業の店舗が深夜営業を取りやめたという話は聞きませんのでこれもスルーされそうですが、どうして発表までのタイムラグが必要だったのかは理解しかねます。
2013年はかんがい期を過ぎてからの0.8%で、2019年は梅雨入り前の0%でした。季節的には雨が期待できる直前の0%台でした。今の時期の0%では田植えができません。佐久間ダムからの導水は夏季かんがい期の限定になっているようですが、もはや拝み倒すしかない状況です。
設楽ダムは設楽町の中心部から西南西1.5キロほどに建設されています。完成予定は2034年度です。

豊川用水の利水域6市
豊川用水の利水地域は6市ですが、湖西市については工業用水のみということです。田原市と蒲郡市は夜間の時間断水が視野に入ってくるものと思われます。

2025年は国交省に渇水対策本部が、農水省には渇水・高温対策本部設置されました(7/30設置~10/5解散)。取水制限が実施されたのは次の9水系12河川のようです。
| 石狩川水系 | 漁川 | |
| 北上川水系 | 北上川&江合川 | |
| ● | 豊川水系 | 豊川 |
| 由良川水系 | 尻川&大谷川 | |
| 加古川水系 | 志染川&東条川 | |
| 日野川水系 | 日野川 | |
| 斐伊川水系 | 斐伊川 | |
| ● | 重信川水系 | 石手川 |
| ● | 吉野川水系 | 吉野川 |
豊川、石出川、吉野川は2年連続ということになります。





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