奄美群島と奄美市
奄美群島の有人島は、奄美大島・喜界島・加計呂麻島(かけろま-じま)、請島・与路島(よろ-しま)・徳之島・沖永良部島・与論島の8島です。国土地理院や海上保安庁的にはトカラ列島は奄美群島から除外されますが、気象庁区分の奄美地方にはトカラ列島も含まれます。
面積的にも人口的にも鹿児島~沖縄間の最大の島が奄美大島です。面積では、主要4島と北方領土を除けば沖縄本島と佐渡島に次ぐ3番目の面積です。人口としては、沖縄本島・淡路島・天草下島に次いで4位のはずです(宮古島が絶賛追撃中)。
平成の大合併以前、奄美大島には1市3町3村ありました。合併を経ても1市2町2村です。つまり、基礎自治体の数の多さでは日本で6番目(本土4島以外では2番目)の島ということになります。龍郷町が抜けたために奄美市は飛び地合併になりました。
| 合併前 | 合併後 | 人口 |
| 笠利町(かさり-ちょう) | 奄美市 | 37,920 |
| 龍郷町(たつごう-ちょう) | 龍郷町 | 5,637 |
| 名瀬市(なぜ-し) | 奄美市 | |
| 住用村(すみよう-そん) | 奄美市 | |
| 大和村(やまと-そん) | 大和村 | 1,273 |
| 宇検村(うけん-そん) | 宇検村 | 1,485 |
| 瀬戸内町(せとうち-ちょう) | 瀬戸内町 | 7,499 |
奄美大島の最高峰は標高694mの湯湾岳(ゆわん-だけ)です。山頂は大和村と宇検村の村境で世界自然遺産の一角を占めています。島の中南部は急峻な地形で平地は少なく、島の北西部にある笠利に空港は設置されました。

奄美空港
2000m滑走路の現空港は1988年開港です。海岸沿いの埋立地にあります。センスに欠けることの多いミドルネームは付いていません。

上の航空写真の下部に奄美パークがあります。画像を拡大してみると、その北側には直線的な道路のようなものが確認できます。

1240m滑走路の旧空港は1964年開港です。奄美パークは旧空港のターミナルビル付近に2001年にオープンした施設です。路線バスなら空港から2停留所目です。
東京航路や阪神航路のフェリーは2010年代に廃止されていますので、船便での奄美大島上陸は難易度が高くなっています。
アメダス笠利
奄美空港にあるのがアメダス笠利です。所在地が合併前の笠利町であることから、アメダス名称も笠利になったものと思われます。運(天候)が良ければ、見学者デッキで喜界島便の出発から喜界島空港到着までをフルに見られるそうです。

笠利の年平均気温は名瀬より高く喜界島より低いのが一般的なようです。下のグラフを1973年という半端な時期から始めたのは、1970年から1972年の名瀬の年平均気温が20.8℃だったからです。3地点とも2024年に23℃台をマークしています。

3地点の最高気温は次のとおりです。笠利は35℃以上の猛暑日が去年までの23年間で7日しかありません。
| 最高気温 | 起年月日 | 猛暑日 | 統計開始 | |
| 笠利 | 35.4℃ | 2022/7/21 | 7日 | 2003/01 |
| 名瀬 | 37.3℃ | 1960/7/09 | 128日 | 1896/11 |
| 喜界島 | 36.9℃ | 2016/8/21 | 14日 | 2000/03 |
最低気温は3℃台です。熱帯夜も名瀬より笠利のほうが多くなっています。鹿児島の2025年熱帯夜が100日ですので、昼の最高気温があまり上がらないだけで夜は暑いのが南の島です。
| 最低気温 | 起年月日 | 24熱帯夜 | 25熱帯夜 | |
| 笠利 | 3.7℃ | 2016/1/24 | 106日 | 117日 |
| 名瀬 | 3.1℃ | 1901/2/12 | 99日 | 104日 |
| 喜界島 | 4.2℃ | 2018/2/14 | 106日 | 108日 |
最大瞬間風速は2018年台風24号の52.5m/sです。9月30日0時30分が52.5m/sですが、この日の3時前から22時過ぎまで笠利のデータは気温や降水量を含めて欠測になっています。
名瀬レーダーと奄美クレーター
名瀬測候所は市町村合併後も名瀬測候所のままの名称です。龍郷町との市町境付近にある本茶峠分室には1959年から気象レーダーが設置されています。

空港と旧名瀬市街は車で45分ほどです。合併後の奄美市を分断しているのが、町民アンケートで合併反対68%だった龍郷町です。奄美大島のくびれ」空港と旧名瀬市街は車で45分ほどです。合併後の奄美市を分断しているのが、町民アンケートで合併反対68%だった龍郷町です。

奄美大島のくびれ部分が龍郷町の赤尾木集落です。南は太平洋、北は東シナ海になり、その距離は最狭部で800mほどです。直径約3.2キロの赤尾木湾は奄美クレーターとも呼ばれています。
1970年の現地調査を下に、ラ・サール高校の教諭らがこの円形地形は隕石落下によるものとの説が唱えられました。巨大な1つの隕石が地上に落下したものではなく、隕石は地上数キロ上空で爆発して分散して円形状の湾が生成され、くびれ部分はクレーターの外周部分ということのようです。
この説に対して、低重力異常が見られないことから隕石クレーターであるという明確な証拠はないとの反論もあります。直径約950mの御池山クレーター(飯田市しらびそ高原)については低重力異常が確認されています。





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