アメダス萩
萩城は、阿武川とその支流の橋本川を天然の外堀にして築造されています。JR山陰線は市街地となる三角州を避けるように迂回しており、分流前の阿武川を1回渡るだけで中心市街地には乗り入れていません。中心駅は東萩駅のほうです。

アメダス萩は三角州内です。運輸省所管の萩測候所が創立されたのは1948年2月で、2001年に萩特別地域気象観測所として無人化されています。移転はしていません。

元乃隅神社や角島大橋が脚光を浴びる前、遅くとも初期アンノン族の時代から山口県の萩と島根県の津和野はワンセットで扱われていました。当時も今も両者をつなぐ鉄道路線はありません。
アメダス津和野
国鉄時代の1979年から運行されている「SLやまぐち号」は、新山口駅と津和野駅を客車5両編成でつなぐ観光列車です(山陽新幹線の博多延伸開業は1975年)。津和野が山口県だと誤解されがちなのはこれも一因なのかもしれません。

アメダスは津和野川沿いです。やはり移転はしていません。

もっとも津和野駅から松江駅までは3時間を覚悟しなければならない距離です。直線距離なら大分や松山のほうが近かったりもしますので、津和野を山口県だと認識することはそれほど的外れなことでもありません。

なお、津和野町は2005年に日原町(にちはら-ちょう)と合併して、町名は津和野に、町役場は日原になりました。国道の案内標識(津和野まで◯km)は原則として役場基準であることから、山口市方面から車で津和野に向かう場合は見込みより10分ほど早く目的地の津和野に着きます。
3地点の比較
萩と津和野に、今は萩市となった沿岸部のアメダス須佐(旧・須佐町)を加えた3地点を比較してみます。

| 所在 | 標高 | 気温計 | 風速計 | |
| 萩 | 萩市土原 | 2m | ー | 11.1m |
| 津和野 | 津和野町森村 | 165m | 1.5m | 9.9m |
| 須佐 | 萩市須佐 | 50m | 1.5m | 6.4m |
年平均気温は、例外なく萩>須佐>津和野の順になります。

月平均気温
月平均気温で見ると、夏場の津和野は須佐を上回っています。

最高気温が39℃に迫ることもある津和野は猛暑日も多いのが特徴的です。
| 最高気温 | 起年月日 | 25猛暑日 | 統計開始 | |
| 萩 | 38.3℃ | 2017/8/06 | 17日 | 1948/04 |
| 津和野 | 38.9℃ | 2024/8/21 | 47日 | 1978/11 |
| 須佐 | 37.3℃ | 2023/8/03 | 8日 | 1977/03 |
あくまでも萩と津和野をワンセットとするなら、日中は沿岸の萩で過ごして、津和野に泊まるのが夏は賢明な選択のようです。冬なら逆でしょうが…。
| 最低気温 | 起年月日 | 24熱帯夜 | 25熱帯夜 | |
| 萩 | -6.8℃ | 1981/2/26 | 41日 | 43日 |
| 津和野 | -13.1℃ | 1981/2/28 | 15日 | 5日 |
| 須佐 | -7.1℃ | 1981/2/28 | 16日 | 6日 |
1991年台風19号は俗称「りんご台風」です。
| 最大瞬間 | 起年月日 | 平年降水量 | 平年日照時間 | |
| 萩 | 45.6m/s | 1991/9/27 | 1692.9ミリ | 1733.2時間 |
| 津和野 | 27.4m/s | 2016/4/16 | 1908.3ミリ | 1619.2時間 |
| 須佐 | 33.0m/s | 2009/3/13 | 1776.6ミリ | 1704.6時間 |
雨量や日照はそれほど多くもなければとりわけ少なくもありません。今は観測対象ではありませんが、萩の最大積雪深は1978年の27センチです。





コメント