昆布森レーダー
気象レーダーは全国に20基設置されていますが、北海道にあるのは青マーカーの3基です。

小樽の毛無山レーダーは大雪山が邪魔をしてサロマ湖付近には届かないはずです。大雪山がなくても距離的には微妙です。釧路の昆布森レーダーも雌阿寒岳が障害になってサロマ湖付近の低層の雨雲はキャッチできないことになります。

昆布森レーダーは釧路市に隣接する釧路町に設置されています。アンテナの海抜高度は121.6 m、地上からの高さは24.1mとされていますので、標高は97.5mです。もう少し標高の高いところに設置すべきではないかとも考えたりもしますが、障害物との距離をとったほうがいいという判断もあるのでしょう。
釧路測候所は1889年の創立です(道立)。当初は今の根室市街でしたが、同年12月には40キロ近く離れた標茶町に移転し、1910年に幣舞橋(ぬさまい-ばし)東詰に戻ってきました。国営移管が1939年、釧路地方気象台になったのが1957年、現在地の合同庁舎に移転したのは2000年です。

釧路空港
釧路は夕日の名所として有名です。霧の名所でもあり、釧路地方気象台の2025年の霧日数は75日で、軽井沢、奥日光、根室、新庄に次ぐ(135観測所中)全国5位です。4基の彫刻を備えた釧路川最下流の幣舞橋は「北海道三大名橋」の1つだそうです。

釧路に限ったことではありませんが北海道の蕎麦屋には「かしわそば」があります。関西や九州では鶏肉を「かしわ」呼びします。それらの地域出身の開拓民から伝播したものなのでしょうが、どこからどこに伝わったのかそのルートは定かではありません。
さて、平成の大合併で面積が全国7位となった釧路市の人口は約15万人です。長らく道内4位の人口を抱えていましたが、苫小牧ばかりか帯広にも抜かれて「道東の県庁所在地」としての地位から滑り落ちています。
それでも釧路空港は道東の拠点空港です。2500m滑走路に延長されたのは2000年からですが、その前年の1999年には釧路-東京航路のフェリーが撤退しました(所要時間は約30時間だったようです)。

空港内の釧路航空気象観測所はターミナルビルの所在地から地点名は「鶴丘」です。敷地の一部は白糠町に属します。海岸から約5キロ、市街地から約16キロです。
3地点の比較
今回は釧路、鶴丘にアメダス鶴居を加えた3地点の比較です。

標高は鶴丘>鶴居>釧路ですが、海からの距離は鶴居>鶴丘>釧路です。年平均気温では鶴居のほうが寒くなっています。なお、標茶時代の釧路は統計切断されています。

寒暖差が大きいのは内陸の鶴居です。

根室と並ぶ最強避暑地
通算の猛暑日は、釧路0日、鶴丘3日、鶴居1日です。やはり海に近いほど猛暑日は少ないようです。
| 最高気温 | 起年月日 | 25猛暑日 | 統計開始 | |
| 釧路 | 33.5℃ | 2022/7/31 | 0日 | 1910/01 |
| 鶴丘 | 35.6℃ | 2007/8/15 | 0日 | 2003/01 |
| 鶴居 | 35.1℃ | 2010/8/07 | 0日 | 1977/10 |
夏にもっとも涼しい地域ですので、3地点とも熱帯夜は観測されていません。
| 最低気温 | 起年月日 | 最低(高) | 起年月日 | |
| 釧路 | -28.3℃ | 1922/1/28 | 23.9℃ | 2023/8/26 |
| 鶴丘 | -22.7℃ | 2019/2/09 | 23.6℃ | 2023/8/23 |
| 鶴居 | -27.2℃ | 1985/1/25 | 23.9℃ | 2023/8/26 2023/8/24 |
2016年台風7号は本州太平洋岸を北上して襟裳岬に上陸するというユニークな進路を辿った台風です。
| 最大瞬間 | 起年月日 | 平年降水量 | 平年日照時間 | |
| 釧路 | 43.2m/s | 2016/08/17 | 1080.1ミリ | 1957.6時間 |
| 鶴丘 | 32.9m/s | 2016/08/17 | - | - |
| 鶴居 | 30.1m/s | 2025/12/15 | 1203.6ミリ | 1768.4時間 |
もともと降水量が少ない地域です。夏の水害や冬の暴風雪はともかく、地震のリスクを考えれば長期滞在には向かないかもしれません。





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