螺旋階段の支柱がトリコロール

「イタリアンなサインポールの理容店MAP」は99軒を反映させたところですが、山形だけまだです。当初の目標が47都道府県完全制覇と99軒でしたので、一方はクリアしたことになります。

実は、県庁所在市はほとんど探していません。軒数の多いところを避けながらでも、これだけ見つかったわけですから、やはり全国には1000軒程度あるのではないかと思われます。

サインポールを2つあるいは3つ縦に重ねて高さを稼いでいる理髪店は何軒かありましたが、さすがにこれはレアでしょう。回らないポールですが、螺旋階段の支柱が3色に塗色されています。2013年2月のストビューです。

あまり実用的ではなさそうな外付けの螺旋階段ですので、最初からそのつもりだったのではないかと思われます。屋根にも注目です。壁面の彩度を抑えたのは景観への配慮ということかもしれません。

派手さではこちらが上を行きます。2014年3月のストビューです。エアコン室外機も塗色されていますが、斜めではなく縦ですので、遠目では理髪店と認識されないかもしれません。念のため航空写真も見てみましたが、屋根は普通でした。

「かしわっぱら」は実在するのか?

ある個人ブログによれば、福島県田村市の「柏原」は「かしわっぱら」と読むようです。困ったことに、田村市のどこだと特定されているわけではありません。田村市には少なくとも2か所の「柏原」があるのです。

  • 田村市船引町芦沢柏原
  • 田村市大越町上大越柏原

田村市の発足は2005年です。福島県田村郡に属する5町村(滝根町、大越町、常葉町、船引町、都路村)が合併して成立しています。合併前の住所はそれぞれ次のようになっていたはずです。

  • 船引町 大字芦沢 字柏原
  • 大越町 大字上大越 字柏原

今のところ、この2か所については「かしわはら」以外の読みが見当たりません。「かしわっぱら」と読む田村第3の「柏原」が存在するのかもしれませんし、あるいは両者のうちのどちらかが「かしわっぱら」と読むのかもしれません。

ジャパンナレッジWebサイトにも「かしわっぱら」が東北にあるとされていますが、これが田村市であるかどうかは示されていません。Web検索で「かしわっぱら」がヒットするのは田村市から360km離れた静岡県島田市です。

どうやらハイキングコース化されているようで、島田市観光協会のマップにも「柏原」の記載があります。最初の休憩ポイントになるようです。Google Mapでは展望台扱いされていますが、たぶんただの野原(広場)です。

島田市の「かしわっぱら」は複数の個人ブログに、その読みを含めて取り上げられています。投稿時期もバラバラですし、同一人物による多重投稿を思わせる要素はありませんので、ステマ展開されたものではないはずです。

それらに掲載されている「柏原」の画像を見ると、ベンチや四阿的なものは見当たりません。ましてやコイン式双眼鏡(観光望遠鏡)が設置されているわけでもないはずです。展望できるのは大井川下流域です。

オフィシャルな形のお墨付きはありませんし、俗称にすぎないのかもしれませんが、私の「柏原MAP」では島田市の「柏原」を「かしわっぱら」として認定します。田村は保留するしかありません。

Google Mapでは柏原(展望台)の北445mに柏原(鉱山)が表示されますが、この鉱山に関してはまったく手がかりが掴めませんでした。なお、島田市内にはイタリアンなサインポールの理髪店が1軒見つかりました。

一方、田村市内でイタリアンを見つけることはできませんでした。ただし、理容店に隣接する美容院の看板に初めて見るパターンがありました。2013年9月のストビューです。

色合い的には3色揃っていますが、イタリアンと誤認しそうなデザインではありませんのでNG判定としました。また、田村では回らないトリコロールが店舗真向かいの駐車場などを彩っている理髪店もありました。2015年8月のストビューです。

カラーコーンのトリコロール彩色としてはこれまでの最多です。それではクエスチョンです。トリコロールの彩色が施されたカラーコーンは何個あるでしょう? (ヒント:左右同数です)

残念ながら、そっちがイタリアン

理容師法と美容師法は理容と美容を次のように定義しています。理容店ではパーマはできず、美容院ではカットや顔そりができないようにしか読めません。

第一条の二 この法律で理容とは、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう。

理容師法

第二条 この法律で「美容」とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう。

美容師法

もちろんそういう厳密な運用はされておらず、両者の境界はかなり曖昧なのが現状です。高知県の全理容店をMAP化しているところですが、一部で美容院も拾っているはずです。

さて、私はイタリアンなサインポールを探しているわけです。別に惜しくはありませんが、「そこがイタリアンなのね」と言いたくなる店舗もありました。まずは2014/06撮影のストビューです。

右手にハサミ、左手にクシを持って走って?いる「チョキちゃん」のキャラクターマークは、1996年に全国理容生活衛生同業組合が公募で選定したもののようです。ガラスに貼り付けられたチョキちゃんのシートがイタリアンです。

一方、こちらは店舗ファサード部の胸板がイタリアン配色で塗色されています。

イタリア国旗は「緑・白・赤」の並び順ですし各色の幅は均一です。この塗色は白が狭く、並び順も「赤・白・緑」ですから、別にイタリア国旗を意識したわけではないのでしょう。

発注はノーマルに「青・白・赤」だったのではないでしょうか。その場合は屋号の文字色が黒になって、あまり具合がよろしくありません。そこで、青が文字色に昇格?して、青の代わりに緑が起用されたのではないかと私は推理します。

壁一面のトリコロール

徳島、愛媛、高知でイタリアンなサインポールを設置した理容店を見つけ出すことができました。これで46都道府県制覇となり、ミッション完了まで残りは山形のみとなります。

なお、高知については全県の理容店をMAP化しているところです。そうしなければ探せなかったからですが、青・白・赤の標準サインポールがどの程度の割合で設置されているものなのか、その比率を探りたいという目的もあります。

最後に残った山形に関しても、いずれは着手することになるでしょうが、少し先のことになるかもしれません。第1期理容店ツアーも終盤を迎えて、印象的だった建物がいくつかあります。

習志野市内の県道沿いの理容店になります。2017年7月撮影のストビューです。壁一面がトリコロールですが、白・青・白・赤・白の配置ではありませんので、その分だけキツいかもしれません。

一方、こちらは階段の蹴込部分を塗色した高知市の理容店です。2015年5月以前のストビューでは塗色が異なりますし、屋号も電話番号も別です。この業界にも居抜きはあるのでしょう。2018年6月のストビューです。

よく考えてみれば、階段の塗色が新鮮なのはこういう構造の物件があまり多くないからです。それでも、私の中では地味にポイントが高いことに変わりはありません。

マグロを突き刺すサインポール

この10日ほどで何千軒かの理容店をストリートビューで見てきましたが、もっともインパクトのあるサインポールは、大阪・鶴橋駅からコリアンタウンを抜けたところにあるマグロに突き刺さったサインポールです。

理髪店の場合、相性のいい生き物はカニです。イラスト看板に描かれたカニの左右のハサミの部分にブラケット型のサインポールを2本ずつ取り付けている店舗もありました。今のところ、エビは見かけていません。

マグロがどう繋がるのかさっぱりわかりませんが、それを考えさせた時点で「成功」ということかもしれません。2013年10月以降のストビューで確認することができます。2010年2月以前は日浅商店の看板が掲げられた空店舗です。

埋め込んだのは2015年9月撮影のストビューです。画面右下にはイタリアンのサインポールが設置されています。店名の「ルーチェ」もイタリア語ですので、その部分での一貫性はあります。

玉津3丁目交差点付近 © OpenStreetMap contributors

玉津3丁目交差点近くの千日前通沿いで、東成玉津郵便局の向かい側になります。もっとも古い2009年12月のストビューでは角のドミノピザはサンクス、東隣の空地は大木医院です。この立地ですから入れ替わりは激しいようです。

サインポールはともかく、オブジェとして圧倒的に群を抜くのは、青森県おいらせ町の「スズキ理容」さんです。全国からマニアが訪れているものと思われます。2014年5月のストビューです。