台風の上陸地MAP

2004年台風22号の勢力の推移は次のようなものでした。左から日付、時刻、中心気圧(hPa)、暴風域(km)です。

  • 10/8 00:00 925 150
  • 10/8 03:00 920 150
  • 10/8 06:00 920 150
  • 10/8 09:00 920 150
  • 10/8 12:00 920 150
  • 10/8 15:00 920 150
  • 10/8 18:00 920 150
  • 10/8 21:00 925 150-130
  • 10/9 00:00 930 130-110
  • 10/9 03:00 935 130-110
  • 10/9 06:00 940 110-90
  • 10/9 09:00 945 110-70
  • 10/9 12:00 950 110-70
  • 10/9 15:00 950 110-60
  • 10/9 16:00 950 110-60(伊豆半島上陸)
  • 10/9 17:00 965 100-50(三浦半島通過)
  • 10/9 18:00 980 90-40(千葉市再上陸)
  • 10/9 21:00 985 70-40

この進路を地図に反映させると次のようになります。今回の台風19号の予想進路とほぼ重なるはずです。上陸時の中心気圧もほぼ同じだと思われます。

2004年台風22号の進路(Google Earthプロ)

2004年台風22号の人的被害は死者・行方不明者で計9名で、住戸被害は一部損壊や床下浸水を含めて1万3000戸ほどです。2004年台風22号と今回の台風19号の決定的な違いは暴風域の広さです。

11日21:50発表の暴風域は東側370kmで西側280kmです。上陸時には250-200kmぐらいに狭まるのでしょうが、それでも2004年台風22号の倍です。面積では4倍になります。

もう1つの懸念は大潮と重なっていることです。幸いにも満潮には重なりませんが、23区東部で浸水被害が発生すると100万人規模の孤立が発生する可能性があります。もちろん、この全員を収容する施設などありません。

接近には間に合いませんでしたが。「台風の上陸地MAP(2001年~」を作成していますので公開します。

天城山ではなく天城岳

佐渡島の1市8町1村は2004年に合併し全島が佐渡市となっています。面積では佐渡島の3分の1以下の徳之島には、いまだに3つの町が残っています。徳之島町、天城町、伊仙町の総人口は約2.2万人です。

長崎の離島や天草では比較的スムーズに合併が進みましたが、鹿児島の離島は、屋久島でこそ1島1自治体が成立したものの、種子島は不発で、沖永良部島も2町が残っています。2005年1月の住民投票は次のような結果だったそうです。

  • 徳之島町(賛成2054票、反対4119票)
  • 天城町(賛成2074票、反対1810票)
  • 伊仙町(賛成3225票、反対865票)

全島規模で考えると合併賛成が多数派ですが、徳之島町はダブルスコアで反対多数です。これでは破談はやむを得ません。この3町の合併なら、新名称は徳之島町のままでしょうし、庁舎が動くこともないと思われます。

2017年度の財政力指数は徳之島町が0.24、天城町が0.15、伊仙町が0.13です。将来負担比率は徳之島町31.2、天城町46.5、伊仙町86.2です。この財政状況が合併の賛否に直結したのではないかと推測されます。

徳之島(Google Earthプロ)

島の東側が徳之島町で、徳之島子宝空港のある西側が天城町、南は伊仙町です。島内のアメダスの観測ポイントは伊仙町面縄(おもなわ)の「伊仙」と空港内の「天城」です。天城は8月23日の最高気温1位で、最大瞬間風速1位も今年3回あります。

伊仙の観測点は標高44mで風向風速計の高さは6.5mだそうです。もっとも一般的な電柱は長さ12mで、地中に2m埋まっており地上から高さは10mです。電柱より低い風向風速計は100m以上離れたストリートビューでは確認できません。

さて、地理院地図で天城を検索すると53件ヒットします。静岡と長野に天城山が、沖縄県伊是名村には標高102mの天城(山)があります。神戸市灘区天城通1~8丁目、倉敷市天城台1~4丁目、 上天草市に天城橋、そして徳之島の天城町です。

徳之島の天城岳は標高が533mです。山頂は微妙に(今の)徳之島町側にあります。歴史的には、1916年に天城村から東天城村が分割され、太平洋戦争と本土復帰を経た1958年に亀津町が東天城村と合併して徳之島町が成立しています。つまり、天城岳の山頂は東天城村の村域だったわけです。

埋め込んだのは2012年4月のストリートビューです。天城岳の麓を一周する徳之島北部の県道は、高橋尚子がシドニー五輪代表選考レース前に強化合宿をおこなったトレーニングコースで、「尚子ロード」と名付けられています。

隠岐の島の西郷

地理院地図で「西郷」を検索すると167件ヒットします。地域的には偏在しており、まず北海道、青森、秋田にはありません。新潟、富山、石川、群馬、埼玉、神奈川、山梨、長野もなく、四国4県や沖縄も空白地帯です。

▲1901年まで新潟には中頸城郡西郷村が存在していました。

8月22日の最大瞬間風速1位は島根県の「西郷」です。3月12日の最大瞬間風速1位は「西郷岬」の観測地点でした。後者は隠岐空港(隠岐世界ジオパーク空港)で、前者は西郷港近くの高台にあり露場の標高は27mということです。

ストリートビューは標高1~3mの道路だけで、肝心の寿坂には通っていませんので、測候所跡の観測ポイントを確認することができません。両者の位置関係は次のようになります。直線では3kmに満たない距離です。

隠岐の島・島後(Google Earthプロ)

島後(どうご)は隠岐の島の本島です。西ノ島・中ノ島・知夫里島などで構成される東の島前(どうぜん)には観測ポイントはありません。西郷町(さいごうちょう)を含む島後の2町2村は2004年に合併して、今は丸ごと隠岐の島町です。

西郷町や西郷村を名乗っていた自治体は10以上を数えますが、現存するのは福島県西白河郡西郷村(にしごうむら)のみです。さて、西郷があるからには東郷もあるはずです。かつては西郷町東郷だったようです。

地理院地図では青ヶ島にも西郷の地名があります。残念ながら青ヶ島には東郷はなく、西郷地区の東にあるのは休戸郷(やすんどごう)です。なお、青ヶ島のアメダス観測点は雨量のみの計測です。

青ヶ島(Google Earthプロ)

胎内市中条で40.7℃

8月15日の最高気温1位は新潟県胎内市の中条でした。40.7℃は今年の1位でもあります。この観測ポイントは7月27日も37.2℃で最高気温1位であり、去年の8月23日には40.8℃を記録しています。

胎内市は2005年に北蒲原郡中条町と黒川村が合併して成立しています。このギョッとするような市名は、標高1331.5mの藤十郎山を源流とする胎内川に由来します。胎内川の名称は、必ずしもアイヌ起源というわけではなさそうです。

中条(Google Earthプロ)

中条の観測ポイントは市役所の近くです。ストリートビューを見ると、露場に隣接して倉庫や民家があり、舗装された駐車場には車が停まっています。多治見と同様に熱がこもりそうな雰囲気は漂います。

地理院地図で「中条」を検索したところ、最北端と最東端が岩手県一関市、最西端が山口県山口市、最南端は愛媛県久万高原町でした。北海道や九州には「中条」の地名は存在しないようです。

胎内市には、かつて「探偵ナイトスクープ」で小枝探偵が訪れた施設があります。西方の湯です。「西方」は「にしかた」ではなく「さいほう」と読みます。2011年5月放映の「真っ黒でウンコ臭い温泉に置物だらけの待合室」です。

埋め込んだのは2014年10月撮影のストビューです。クチコミ評価は意外に高く、どうやら泉質は放映当時とは変わっているようですが、独特の存在感は堅持しているものと思われます。

2019年初の40℃台は上越市大手町の高田

今年はないだろうとも言われていた40℃オーバーが新潟県上越市の高田で記録されました。8月14日12時54分に記録されたのは40.3℃です。高田の観測ポイントは1922年観測開始で、従来の記録は1994年8月12日の39.5℃でした。

地名としての「高田」は埼玉を除く46都道府県に存在しているようですが、現存する自治体で「高田」を含むのは、陸前高田市、大和高田市、安芸高田市、豊後高田市の4つです。上越市の高田は旧・高田市になります。

△△高田市(Google Earthプロ)
  • 高田市(1911年に高田町が市制施行)→上越市(1971年に直江津市と合併)
  • 豊後高田市(1941年に高田町が市制施行)
  • 豊後高田市(1954年に豊後高田町が市制施行、2005年の合併で2代目・豊後高田市)
  • 陸前高田市(1955年に高田町など3町5村が合併)
  • 安芸高田市(2004年に高田郡の6町が合併)

このうち陸前と安芸は清音の「たか」です。元祖・高田市が消滅したあとに発足した安芸高田市は、郡名を新市名に用いて律令国名を冠しています。高田町や高田村は現存しませんので、△△高田市がこれ以上増えることはまず期待できません。

上越市高田の観測地点は高田城(公園)の東側にあり、標高は13mです。完全な市街地で周囲は民家です。8月14日の最高気温2位は同じ上越市内の大潟で39.7℃でしたが、こちらは旧・直江津市の区域で露場は小学校の校庭脇です。

「高田」は地名でも人名でも別に珍しいわけではありません。試しに地理院地図で「低田」を検索してみましたが、ヒットしません。どうやら地名の「低田」はないものと思われます。姓としての「低田」は香川県に数軒あるようです。