シャムチュン川の「国境線」

銃撃された高校生が通っていたのは「荃湾公立何伝耀紀念中学」ということです。学校から銃撃現場まで直線距離で1.2km弱です。彼は地元で行われたデモに参加していたことになります。

新界付近(Google Earthプロ)

旧・租借地の新界はいわばニュータウンですが、ストリートビューを見ると垂直都市の面目躍如です。背景にはタワーマンションと思われる建物が見え、学校を取り巻く団地風の建物でも30階近くの高層ビルです。

埋め込んだのは2011年6月のストビューです。6階建てや7階建ての校舎は、香港では低層建物のカテゴリーに入ってしまうのかもしれません。

香港と深圳を隔てるのはシャムチュン川です。Google Map上では、このシャムチュン川の「国境線」で顕著な差異が見られます。香港側にあるストビューが中国側にはありません。730万人の香港市民はそのことを知っています。

撃たれた少年ももちろん知っているはずです。彼は2047年にまだ40代半ばです。やがてこの「国境線」が消滅し、中国側に取り込まれてしまうことへの警戒感が彼を駆り立てているのだろうと容易に想像できます。

香港そごう

昨夜のニュース映像に香港そごうが映っていました。香港や台湾のそごうは既に現地法人に売却されており、日本のそごうとは資本関係はないそうです。商標貸与だけの関係ということのようです。

香港島北部(Google Earthプロ)

デパートのある銅鑼湾地区は世界屈指の商業地として有名です。地下鉄の最寄り駅は銅鑼湾駅で、そごうはD出口のようです。2016年12月のストビューを埋め込みました。

ニュース映像では9月29日に警察が催涙弾を投げて白煙が上がっている現場です。そごうの対面の東亜銀行は香港最大の銀行ということです。「Bank of East Asia」で略称がBEAです。

高知地方気象台の露場は2km先

9月17日と18日の最高気温1位は高知でした。高知地方気象台は高知市本町3丁目の合同庁舎に入っています。この合同庁舎は耐震補強工事中で、2019年5月撮影のストリートビューに映っているお知らせ看板によれば10月完成予定とのことです。

合同庁舎の衛星写真を見てみます。西の緑の屋根は県民ホール、鉄塔のある東の建物はNTTビルです。敷地内には露場かもしれないスペースが北東の角と南西の角しかありません。

高地地方合同庁舎付近(Google Earthプロ)

ところが、北東角は正門脇の植栽であって観測機器は見当たりません。南西角に至っては、最新2019年5月のストビューでは2階建てのプレハブが設置されています。工事事務所と思われます。

露場の面積は広い方が望ましく,気象庁のアメダス観測所にお いては,おおむね70㎡以上の面積を確保している。また,気象庁では,気象測器の設置部分(7×5m程度)に人工芝を敷設した場合においても,気象観測への影響がないことを確認しており,雑草対策などに活用できる。

気象庁「気象観測の手引」

それに露場としてはやや狭く、70平米が確保されているとは思えません。また、高知の風向風速計の地上からの高さは15.5mと公表されています。耐震工事中の庁舎は5階建てです。

埋め込んだのは2018年6月撮影のストビューです。通用口側です。1フロア3mとすれば5階建ての屋上が15mになります。そんな風速計は北道路側にも南道路側にも見つかりません。

そもそもこのビル街で高さ15m程度の風速計では役に立たないはずです。ストビュー画像の右奥に見えるのは12階建てのホテルです。合同庁舎の斜向かいには15階建てのマンションもあります。

千葉ほどの高さは必要ないかもしれませんが、風速計に関してはある程度の高さが必要になるはずです。露場が見当たらないことを不思議に思っていたら、観測ポイントの所在地は「高知市比島町」になっていました。

露場(Google Earthプロ)

というわけで、改めてストビューで露場を探してみると、合同庁舎から約2km離れたところで見つかりました。約30m四方の土地がフェンスで囲われています。風速計も確認できますし、こんな看板も掲げられていました。

高知地方気象台 観測露場

ここでは、雨量、風向風速、気温、日照時間、気圧などを観測しています。観測されたデータは、高知市を代表するデータとして、天気予報や防災気象情報の発表に利用しています。
この中には無断で立ち入らないでください。

露場を囲むフェンスに掲げられた看板

松山では露場は気象台にあり風向風速計と日照計は別の場所に、徳島も日照計だけが少し離れたところに設置されています。高知のように丸ごと離れた場所で観測しているというパターンもあるわけです。

お隣同士・お向かい同士の理髪店

都市部で美容院が隣り合うことはさほど珍しくないでしょうが、地方で理容店が並ぶのはレアだろうと思われます。隣同士、向かい同士のパターンがありました。この場合、両者の関係はギスギスしたものにならないのだろうかと気になります。

住宅地の生活道路に3本のスタンド型サインポールが立っているところがあります。マーカーの1から3まで約40mの距離です(いずれも青・白・赤のフレンチ仕様です)。場所は山形駅から車で20分弱の山形市北部になります。

山形市内(Google Earthプロ)

1は角敷地の理容店のサインポールです。2はその駐車場に設置されたサインポールです。東側の隣家も理容店で、入口は3のサインポール側です。玄関先にはブラケット型のサインポールも取り付けられています。

2012年10月のストリートビューを見る限り、両者ともに現役の佇まいです。これに対して、向かい合う2つの理髪店がもう閉業しているのではないかと思われるのが尾花沢市です。埋め込んだのは2014年7月撮影のストビューです。

右側には「理容サトウ」と書かれたテントこそありますが、壁のコンセントの下には穴と思われる黒い丸も見えます。看板かサインポールを取り外した痕跡かもしれません。

ちょっと見では営業している風情はありませんが、ガラスドアにはチョキちゃんのステッカーが貼ってあります。ドアの内側には「お顔そり」の掛け軸もありますので、閉業しているわけではなさそうです。

一方、道路左奥のガスボンベの上にはSマークの看板が掲げられています。プロパンガスは青いシャッターの家のものですが、看板は手前の建物のものです。「理容サトウ」さんの真正面になります。

カーテンで店の中は見えませんが、ガラスの引き戸にはやはりチョキちゃんのステッカーがあります。こちらも営業しているのかどうか微妙なところです。フェードアウト待ちの状態ではないかと思われます。

ついに発見、山形のイタリアン

「山形県の理容店サインポールMAP」に山形県内の理容店を落とし込み始めて351軒目にして、とうとうイタリアンなサインポールを発見しました。最上地方の真室川町で、屋号は「とこやさん」です。

埋め込んだのは2014年6月撮影のストビューです。これで全47都道府県でイタリアンなサインポールを見つけることに成功しました。モータープールとは異なり、地域的な偏在は少ないと踏んでいましたが、ここまでの苦戦は想像以上でした。

「カット&シャンプー1,500円」ということですので「とこやさん」はもちろん理髪店ですが、ストビューでは飲食店っぽい「悠」の看板も掲げられています。ボカシがかかっている赤い文字は「カラオケハウス」です。

同名の「カラオケハウス悠」は愛媛県新居浜市にも存在するようで、こちらはいわゆるカラオケスナックです。真室川町の「カラオケハウス悠」がカラオケ喫茶なのかスナックなのか、営業時間帯はわかりません。

そもそも店のオーナーが同一かどうかも判然としません。別個に賃貸されていることも考えられます。ガソリンスタンド側の看板の形状が異なりますので、同時期のオープンではないはずです。併業というわけではないかもしれません。

さて、真室川町に覚えがありましたので、サイト内検索をかけてみましたが、何もヒットしません。そんなはずはありません。私が真室川町の存在を知ったのは、紛れもなくこの1年以内のはずなのです。

犯人は「八森MAP」でした。なるほど、MAPの文字列はサイト内検索の範囲の対象外です。

最上地方(Google Earth プロ)

真室川町と金山町の境界にある標高380mの山が八森です。酒田市との境界近くには標高799mの八森があります。イタリアンなサインポールは真室川町南部の鮭川村との境界付近で見つかったものでした。