螺旋階段の支柱がトリコロール

「イタリアンなサインポールの理容店MAP」は99軒を反映させたところですが、山形だけまだです。当初の目標が47都道府県完全制覇と99軒でしたので、一方はクリアしたことになります。

実は、県庁所在市はほとんど探していません。軒数の多いところを避けながらでも、これだけ見つかったわけですから、やはり全国には1000軒程度あるのではないかと思われます。

サインポールを2つあるいは3つ縦に重ねて高さを稼いでいる理髪店は何軒かありましたが、さすがにこれはレアでしょう。回らないポールですが、螺旋階段の支柱が3色に塗色されています。2013年2月のストビューです。

あまり実用的ではなさそうな外付けの螺旋階段ですので、最初からそのつもりだったのではないかと思われます。屋根にも注目です。壁面の彩度を抑えたのは景観への配慮ということかもしれません。

派手さではこちらが上を行きます。2014年3月のストビューです。エアコン室外機も塗色されていますが、斜めではなく縦ですので、遠目では理髪店と認識されないかもしれません。念のため航空写真も見てみましたが、屋根は普通でした。

壁一面のトリコロール

徳島、愛媛、高知でイタリアンなサインポールを設置した理容店を見つけ出すことができました。これで46都道府県制覇となり、ミッション完了まで残りは山形のみとなります。

なお、高知については全県の理容店をMAP化しているところです。そうしなければ探せなかったからですが、青・白・赤の標準サインポールがどの程度の割合で設置されているものなのか、その比率を探りたいという目的もあります。

最後に残った山形に関しても、いずれは着手することになるでしょうが、少し先のことになるかもしれません。第1期理容店ツアーも終盤を迎えて、印象的だった建物がいくつかあります。

習志野市内の県道沿いの理容店になります。2017年7月撮影のストビューです。壁一面がトリコロールですが、白・青・白・赤・白の配置ではありませんので、その分だけキツいかもしれません。

一方、こちらは階段の蹴込部分を塗色した高知市の理容店です。2015年5月以前のストビューでは塗色が異なりますし、屋号も電話番号も別です。この業界にも居抜きはあるのでしょう。2018年6月のストビューです。

よく考えてみれば、階段の塗色が新鮮なのはこういう構造の物件があまり多くないからです。それでも、私の中では地味にポイントが高いことに変わりはありません。

大正末期の理髪店サインポール

札幌市厚別区を“「別」と「内(ない)」の市町村MAP”に入れていませんでした。指定都市の行政区は市町村ではないからです。私はてっきり厚別町で入っているものと思っていましたが、もともとは白石村だったようです。

1950年に札幌市に編入され、1972年の五輪直後に政令指定都市に移行したとき白石区になっています。白石区からの分区は比較的新しく1989年だそうです。新札幌の副都心を抱える厚別が入っていないのは具合が悪いため、追加しました。

その厚別区の「北海道開拓の村」には大正末期に建てられたという理髪店が移築されています。建物の内部では蝋人形が髭を剃られているシーンが再現されているようですが、サインポールは角材に塗色したものです。

サインポール・メーカーのWebサイトを見ると、右上がりのZ巻きが圧倒的大多数です。開拓村の旧・山本理髪店のポールは左上がりのS字巻きになっています。発注ミスなのか、あえてなのか、ペンキ屋さんの誤解なのか、気になります。

さて、斎藤月岑の「武江年表」には、明治4年(1971年)4月の項に次の記述があります。これがサインポールに関する日本最古の記述のようです。「左巻」ならSの字巻きになります。昔は左上がりのS字巻きが多かったのかもしれません。

常盤橋御門外篦頭舗に、西洋風髪剪所の招牌を出す、太き棹の頭に宝珠の形を彫り、右の棹へは朱白藍色の左巻といふ塗分けにして立る、これより諸方にこれに擬して一般の形状となれり

斎藤月岑「武江年表」

▲リンク先は国会図書館デジタルコレクションです。コマ番号200の左のページ(389ページ)3~4行目になります。

常盤橋は日本銀行本店前の日本橋川に架かる橋です。道路元標のある日本橋の上流です。東日本震災で被災した工事中の石橋は明治10年に架けられたものということで、明治4年の時点では木橋だったようです。