高校生が実弾で撃たれた荃湾の路上

衝突は不可避だったとしてもデモ隊側に実弾による重傷者が出てしまうと、あとはエスカレートするばかりなのかもしれません。「Campus TV, HKUSU 香港大學學生會校園電視」のフェイスブックで公開されている動画のスクショです。

発砲現場(香港大学生会)

左端で倒れているのが銃撃された高校生です。L字型の点字ブロックの上では、彼を助けようとした傘を持った若者が警官の膝蹴りを受けて抑え込まれようとしているところです。右側には植栽があります。

現場を産経新聞は「九竜半島・セン湾」、朝日新聞は「九竜半島・荃湾(ツェンワン)」、中日新聞は「新界地区・●湾(チュンワン) ※●はくさかんむりに「全」」と伝えています。

センかツェンかチュンかはどうでもいいとして、香港島ではなく半島側で起きています。「上海生煎包」という店舗の前で、その隣は「廈大明卓?」にも読めます。「上海生煎包」は香港に数店舗あるようですが、荃湾には1店舗です。

荃湾(Google Earthプロ)

荃湾地区は大帽山の麓にあり、香港の中心部からはかなり離れています。1日のデモは各地で行われていたことがわかります。埋め込んだストビューは2017年1月撮影のものです。

L字型の点字ブロックとその奥の植栽を確認することができます。デモ隊と警察官は奥の大通りからこの路地に入ってきたものと思われます。ストビューではまだ「上海生煎包」さんではありませんが、場所はここで間違いないようです。

2019年ウラ優勝校は音戸の瀬戸から

第101回全国高校野球選手権大会のウラ優勝校は、広島県立音戸高校でした。広島のウラ優勝校は2014年の安芸府中以来7年ぶりで5校目となります。→「ウラ優勝校の一覧」

  • 履正社 5-3 星稜 9-0 中京学院大中京 6-3 作新学院 18-0 岡山学芸館 6-5 広島商
  • (広島予選)広島商 10-7 尾道 3-2 尾道商 7-2 広島新庄 12-10 高陽東 9-8 如水館 14-0 広島商船 12-1 音戸

「音戸(おんど)」の読みにかすかな記憶があります。何か少しだけ縁があったような気がしますが、なかなか思い出すことができません。Wikipediaには次のような記述がありました。

広島県立音戸高等学校(ひろしまけんりつ おんど こうとうがっこう)は、広島県呉市音戸町北隠渡に所在する公立の高等学校。音戸の瀬戸にかかる音戸大橋のそばにある。

Wikipedia「広島県立音戸高等学校」

私は今年3月に「瀬戸MAP」を作りました。「音戸の瀬戸」もMAPに入っています。音戸高校があるのは倉橋島です。倉橋島と本土との間の海峡が「音戸の瀬戸」です。

音戸の瀬戸(Google Earthプロ)

もっと広域にしないと、位置関係がわかりにくいかもしれません。倉橋島の西にあるのが江田島になります。

呉市付近(Google Earthプロ)

本州や北方領土を加えた日本の島の面積ランキングで倉橋島は36位です。2018年10月に国土地理院が発表した面積で30位台の島は次のとおりです。

  • 30位 93.65㎡ 沖永良部島(鹿児島県知名町、和泊町)
  • 31位 91.33㎡ 江田島・能美島(広島県江田島市)
  • 32位 90.73㎡ 伊豆大島(東京都大島町)
  • 33位 90.66㎡ 長島(鹿児島県長島町)
  • 34位 81.25㎡ 礼文島(北海道礼文町)
  • 35位 77.25㎡ 加計呂麻島(鹿児島県瀬戸内町)
  • 36位 69.46㎡ 倉橋島(広島県呉市)
  • 37位 69.11㎡ 八丈島(東京都八丈町)
  • 38位 65.56㎡ 下甑島(鹿児島県薩摩川内市)
  • 39位 64.58㎡ 大三島(愛媛県今治市)

知名度としては劣るかもしれませんが、音戸大橋は橋マニアには嬉しい橋のようです。航路を確保するために橋桁を上げざるを得ず、接続部はダブルアクセルの螺旋状です。埋め込んだのは2013年10月のストビューです。

2019年初の40℃台は上越市大手町の高田

今年はないだろうとも言われていた40℃オーバーが新潟県上越市の高田で記録されました。8月14日12時54分に記録されたのは40.3℃です。高田の観測ポイントは1922年観測開始で、従来の記録は1994年8月12日の39.5℃でした。

地名としての「高田」は埼玉を除く46都道府県に存在しているようですが、現存する自治体で「高田」を含むのは、陸前高田市、大和高田市、安芸高田市、豊後高田市の4つです。上越市の高田は旧・高田市になります。

△△高田市(Google Earthプロ)
  • 高田市(1911年に高田町が市制施行)→上越市(1971年に直江津市と合併)
  • 豊後高田市(1941年に高田町が市制施行)
  • 豊後高田市(1954年に豊後高田町が市制施行、2005年の合併で2代目・豊後高田市)
  • 陸前高田市(1955年に高田町など3町5村が合併)
  • 安芸高田市(2004年に高田郡の6町が合併)

このうち陸前と安芸は清音の「たか」です。元祖・高田市が消滅したあとに発足した安芸高田市は、郡名を新市名に用いて律令国名を冠しています。高田町や高田村は現存しませんので、△△高田市がこれ以上増えることはまず期待できません。

上越市高田の観測地点は高田城(公園)の東側にあり、標高は13mです。完全な市街地で周囲は民家です。8月14日の最高気温2位は同じ上越市内の大潟で39.7℃でしたが、こちらは旧・直江津市の区域で露場は小学校の校庭脇です。

「高田」は地名でも人名でも別に珍しいわけではありません。試しに地理院地図で「低田」を検索してみましたが、ヒットしません。どうやら地名の「低田」はないものと思われます。姓としての「低田」は香川県に数軒あるようです。

太子(たいし)ではなく、大子(だいご)

目下のところ、この夏唯一の39℃台を記録しているのは茨城県の大子(だいご)です。8月9日に39.0℃を記録していますが、8月7日も38.3℃で最高気温全国1位でした。茨城県大子町は太平洋から30km以上離れ、福島と栃木両県に接しています。

茨城県北部(Google Earthプロ)

当然、その大子町の市街地は盆地になります。大子の観測ポイントは周囲を民家で囲まれており、東40m先は斜面、西70m先には相川が流れています。河岸段丘的な地形です。標高は120mだそうです。

大子の観測ポイントでは1月10日に最低気温-9.4℃を記録していますので、今年の年較差は48.4℃となります。39.5℃(5/26)と-28.6℃(2/9)の佐呂間には及びませんが、本州トップクラスで間違いないはずです。

世田谷や仙台や新潟に太子堂があるのですから、茨城に聖徳太子ゆかりの地名があったとしても不思議ではありませんが、「醍醐水」と呼ばれる湧き水が町名の由来のようです。

町内をストリートビューで散策してみると、石像がやたらと目につきます。とくに気になるのは、常陸大子駅から永源寺(もみじ寺)に向かう長岡橋西詰(南詰?)に置かれた計4体の石像です。

「ながおかはし」のプレートの上で合掌しているのは、髪型からして古代人なのかもしれません。町内には遺跡があるようです。もし女性像だとすれば、川岸であることから弁財天が有力ですが、琵琶は持っていません。

また、親鳥が運んで来る餌を持つ雛鳥のように大口を開けている3体はおそらく笑い地蔵であろうと思われます。その右には何らかの支柱が切断されたような痕跡があります。

さらにその右側には円盤状のコンクリの基礎が3つあることから、笑い地蔵?はもともとそこに設置されたものであり、支柱跡は合掌している古代人像?の設置箇所であったのかもしれません。

ちなみに、橋の左側はフクロウ、東詰(北詰)は蛙と河童です。何が原因で移設されるに至ったのでしょうか。あいにくストビューは2014年4月撮影の1本だけで、過去を遡ることはできません。

能登半島先端の柏原

石川県珠洲(すず)市は1954年に珠洲郡3町6村の合併で成立しています。能登半島の突端部です。宝立町(ほうりゅうまち)柏原は、郵便番号検索でもネット地図でも「かしはら」です。「かしはら」読みとしては最北端でもあります。

珠洲市のWebサイトには「定住用物件」が紹介されています。柏原からは2件登録されていますが、都合よくフリガナが振ってありました。築60年以上の物件です。水回りの修理が必要だそうですが、100万円を限度として補助金も出るようです。

珠洲市>定住用物件(空き家)情報-内浦エリア

さて、珠洲市にはかつて原発2基の建設計画がありました。中部電力が能登半島東端の三崎町、関西電力+北陸電力が日本海側の高屋地区を建設予定地としていたものです。電力3社による共同運営という触れ込みでした。

珠洲市付近(Google Earthプロ)

福島第一原発や柏崎原発から東京までの直線距離は約220kmほどです。珠洲市から名古屋まで富山湾を抜ける直線距離は約250kmで、珠洲から京都までで約300kmです。建設されていたら、送電ロスは最大規模だったに違いありません。

興味深いのは、もっとも積極的だったと思われる関西電力は加圧水型で、中部電力と北陸電力は沸騰水型だということです。3社共同開発なら、どちらに転んだのか気になるところです。

1999年10月27日の参議院決算委員会の議事録です。当時の緒方靖夫議員の質問です。

 問題の土地の売り主である神奈川県在住の医師は、現在確かに脱税容疑で裁判中ですけれども、この医師は先週開かれた第二回の公判で、関西電力による土地買収の工作が露見して原発建設計画がとんざしてしまうことを懸念して、関西電力側の意向に従い、将来関西電力側が買収の事実が公になっても構わないと判断する時期まで所得申告を待つことにしたと、一連の売買に関西電力の関与があったことを認めているわけですよ。
 しかも、昨年九月、東京国税局査察部がこの医師の脱税容疑に関連して関西電力の珠洲立地事務所を調べた際、本来なら契約書上所有者であるゼネコン関係会社が持っているはずの土地権利証が同事務所に保管されていたことが発見され、国税当局に押収されています。この事実については昨日の定例記者会見で関西電力の石川社長も認めている。

参議院決算委員会議事録

最高裁まで争った医師には有罪判決が出ていますが、同情の余地がないわけでもありません。立地予定地の高屋町の土地11万㎡を東京の不動産会社に売却したところ、しばらくは税務申告しないようにと要請されたそうです。

その意向を汲んで申告を見送った医師を税務当局は所得隠しとして起訴します。それ自体は当然のことです。医師は公的機関に等しい電力会社の要請を受け入れた以上、フォローしてもらえるものと思い込んでいたようです。

建設用地は8割以上が取得済みとの報道もあります。それらの土地の大半は有効利用されることもなく放置されているのでしょう。まあ、もともとそういう土地だからこそ建設計画が出たのかもしれませんけど…。

能登半島では堤防のない海岸線沿いの道路も見かけます。