ロケットランチャーは私有地で見つかったのではないか?

紫川河川敷の近く

5月30日午後、北九州市小倉南区長行東の河川敷近くでピストルの入った箱を見つけた老夫婦が県警に通報し、30日から31日にかけての警察の捜査で、ロケットランチャー、拳銃と弾丸、手榴弾(のようなもの)などが確認されたということです。

現場は有刺鉄線で囲まれている草むらで警官が草刈りしたということですので、たぶんここ(↓)なのだろうと思われます。

武器保管庫

ロケットランチャーと言えば、オウムでも中核派でもなく工藤会です。家宅捜索から逃れるために隠していたのかもしれませんが、そもそもここが公有地なのか私有地なのかという報道が見当たらず、一部では「河川敷」と報じられています。

私の特定が誤っていないなら、私有地ではないかと思われます。Google Earthを遡ってみましたが、少なくとも2004年以降に建物が建っていた形跡はありません。

武器保管庫

私有地だとすれば…

もし発見現場が私有地で、警察が公有地のつもりでいたのなら、話が面倒になるかもしれません。まず、発見した老夫婦が軽犯罪法違反になるかもしれません。道路から見えるようにピストルが置かれていたはずはありません。有刺鉄線の中に入って玉手箱?を開けたはずです。

第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
三十二 入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者

e-GOV>軽犯罪法

私有地であっても住居ではありませんので、刑法の住居侵入にはなりません。老夫婦はおそらく河川敷の延長のつもりで立ち入っただけでしょうから、故意犯ではありませんが…。

問題は警察の対応です。空き地なら令状なしに捜索してもいいのかもしれませんが、ロケットランチャーであろうと、押収するのなら令状が必要になるはずです(公有地ならたぶん遺失物扱いになるのでしょう)。

老夫婦が河川敷で見つけたと通報し、これに引きずられた初動の警官が公有地だと判断した可能性はありそうです。30日の段階では令状がなかったのではないかと思われます。2つ目の容器は31日に発見したとされていますので、県警が下手を打ったわけでもありません…。

紫川
紫川(地理院タイルを加工)

紫川は北九州市内で完結する二級河川です(西鉄の紫駅は筑紫野市にあります)。発見現場は野村総裁宅とは直線4キロです。ブツがブツだけに秘匿するなら、もっと人目に触れない場所を選ぶものではないのかという気もしなくはありませんけど…。

一方、投棄だとすれば、工藤会に押し付けたかったのかもしれません。

道仁会と浪川会の代替わり

福岡では、かつて一般人を巻き込む抗争を繰り広げた四代目道仁会の小林哲治会長と浪川会の浪川政浩(朴政浩)総裁がともに引退しました。プロレスラーの「引退」は単に一時休業だったりしますが、この業界は基本的に終身制で相談役に退くことはあっても「引退」は珍しい話です。

道仁会と浪川会
道仁会と浪川会(地理院タイルを加工)

小林前会長は五代目就任の宴席にさえ出席しなかったということです。2人とも60歳代後半で、5年経過するのは75歳手前です。潮時ではあるのでしょう。

解散ではありませんので組織としては残ります。道仁会は久留米が拠点です。

道仁会

浪川会は大牟田です。線路際の奥まったところに事務所があります。

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