路面標示「止まれ」の全国調査第4弾です。甲信と東海の6県を集約しました。
山梨は東京タイプのバリエーション
山梨、長野、静岡、三重の4県は東京タイプです。次の画像は静岡・三嶋大社の脇のストビューです。これが東京タイプの標準バージョンです。「止」1画目の縦棒と「ま」3画目の縦棒に注目すると、両者はほぼ同一線上です。

大月市のストビューでは、「止」の縦棒が左右のセンターではなく右に寄っていることがわかります。

南アルプス市のストビューでも、やはり「止」の1画目は中央ではなく幾分右寄りです。

1画目と3画目の縦棒同士の間隔を確保して、視認性の向上を企んでいるものと私は好意的に理解しています。
岐阜は独自タイプ
岐阜県はかなり独特な「止まれ」です。まずは多治見市です。

飛騨地方の高山市も同じです。

特徴が2つあります。まず、「ま」がバランス的に下膨れです。2つの横棒より丸を描いたあと右下に伸びる3画目がはみ出しています。

ひらがな「れ」2画目は、①右へ、②左下へ、③右上へ、④曲線で下へ、⑤曲線で右上へ、と何度も進む方向を変えます。私が好んで使っているPCの書体は「Meiryo UI」ですが、このフォントでは②が省略されます。

東京タイプも②を省略するパターンですが、岐阜タイプでは③が省略されます。視認性・可読性を確保するために混雑する右側をどう描くか、知恵を絞った結果がこうなっているようです。
| 岐阜 | ③を省略、⑤は微妙 |
| 東京 | ②を省略 |
| 大阪 | ほぼ再現(①②を1画目と分離) |
| 福島 | ほぼ再現(③の鋭角がキツイ) |
愛知は東京タイプ優勢に
実は、私が福島タイプと呼んでいるのは愛知タイプ(名古屋タイプ)と言うべきなのかもしれません。私が気づいたのは福島より後でしたが、東名阪でそれぞれ独自に発展したと考えたほうがストーリーとしては妥当に思えます。豊橋市立幸小付近のストビューです。

これが東京タイプに切り替えられています。今回、私がチェックした中で最古の東京タイプは小牧市でした。2021年6月の過去ストビューで東京タイプに変わっています。

赤マーカーが福島タイプ(従来の愛知タイプ)、青が東京タイプへの置き換え済みです。ストビューのタイムラグを考慮すると、すでに東京タイプ優勢になっているはずです。

緑マーカーは名古屋城近くの「止まれ」です。岐阜の施工業者だったのかもしれません、「れ」が岐阜タイプですが、「ま」は岐阜ではありません。

最終的には発注者がチェックするシステムになっているはずですが、読めないわけではありません。ダメ出ししてやり直しを命じるほどのことではありません。





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