歩道の点字タイルを塞ぐ教会幹部
TBS・報道特集を見ていたら、高知家庭教会の幹部が車を歩道上に停めていました(地図の赤)。路面電車が走る交通量の多い桟橋通りです。歩道敷の幅は街路樹帯を含めて5~6mほどあります。歩行者に迷惑という停め方ではありませんが、黄色の点字タイルは塞いでいます。
幹部はエンジンをかけたまま車を降り、裏口から建物に入り、押しボタンで車庫のシャッターを開けたようです。この建物の1Fはピロティで、シャッターの奥が駐車場です。
橋田氏が声をかけると、幹部は途中まで上がっていたシャッターを再度閉じて、しばらくして車に乗り込んで鏡川方面(北)に退散します。車道に出てからの走行もきわどいところです。
「誠実に対応するんじゃなかったのかい?」と思わなくもありませんが、それはそれとして、私が疑問に思ったのは歩道に停める必要があったのか、ということです。動画は9:00から始まる設定にしてあります。
結論を言えば、必然性がありました、教会施設はバス停前だったのです。このため、バス停前の車道に停めて裏口から建物に入り、シャッターを開けてから車庫入れすると、その間にバスが来てしまうことが十分にあり得ます。1日100本以上のバスが通るようです。
アウトかセーフかという話ならアウトでしょうが、歩道を横切らないと車庫に入れない以上、ある程度やむを得ないものかもしれません。
リモコン化しないのはなぜ?
とはいえ、こんな鬱陶しいことを毎朝繰り返すのなら、シャッターをリモコン化すればいいだけのことのように思えます。ついでに歩行者や自転車への注意喚起のために回転灯を設置するのが一般的な対応ではないかと思われます。
ひょっとするとセキュリティ的に難しいのかもしれません。幹部は隣接駐車場を通って裏口から教会施設の建物内に入ったようです。ブロック塀の手前に(乗り越えられそうな)扉があります。
ということは、この平場の駐車場の1区画以上を借りているか、もしくは通行する許可を得ているはずです。1区画借りているなら、歩道に停めなくてもそこに停めればいいだけです。通行許可しかないのなら、毎朝一時的に停められるように交渉すれば断られることはなかろうと思われます。
私が歩道に停めたことに着目したのは、大宮家庭教会で歩道駐車があり、三原家庭教会ではブルーゾーンへの駐車があったからです。
教団関係者と思われる路駐はそれほど目立つわけではありませんが、けっして模範的ということもありません。どの宗教団体でも抱えていそうな近隣トラブルはあるようで、ここに停めるなというお達しを地方教会サイトで見たことがあります。
ソウルの歩道駐車事情
そこで、ソウル市内をストビュー散歩して韓国の歩道駐車事情を探ってみました。あくまでも属人的な問題なのか、それともお国柄が背景にあるのかというのが今日の疑問です。
段差のある歩道に片輪だけ乗せたいわゆる「乗り上げ駐車」ではなく、車体の大半を歩道内に置いているケースを探しました。ストビューは前後にコマ送りして移動中でないことを確認しています。なお、韓国で歩道駐車が違法かどうかは知りません。アウトではないのかもしれません。
一応、人ひとり通れるスペースは開けてあります。
車道にはみ出して歩けということのようです。角の店はダンボールの束が積み上げられています。
隙あらば?
配送中なのか、これから積み込むのか、もう少し敷地に寄せられそうですが…。
奥の3台と同じように縦列で路駐すると、左端の敷地内に停まっている車が出られなくなるということのようです。
右端の白は敷地内と思われます。別に嫌韓を煽りたいわけではありませんが、日本より簡単に見つけることができます(もう1枚用意しましたが自主規制します)。
韓国では二重駐車が常識らしい(2023/10/07追記)
韓国では日本で言う車庫証明の制度がないそうです。このため、マンションの駐車場などでは、ギアをニュートラルに入れてサイドブレーキを引かずに二重駐車する習慣?があるようです。
満車の駐車場に入ってきた黄色の車が、▲の前の区画外に二重駐車します。そうすると、▲は出られなくなりますが、先に戻ってきた▲印の運転手は、黄色の車を手押しで移動させて、出ていくわけです。二重駐車は迷惑駐車には当たらないという考え方のようです。
合理的と言えなくもありませんが、誰でも1人で気軽に車を動かせるものではないでしょう。ソウルで歩道駐車が目立つのも、こうした習慣?の延長にある「お国柄」なのかもしれません。
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