アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム

解散命令請求という話になるなら、関連団体を整理していく必要がありそうです。2022年9月14日付「下村博文元文科相が講演した世界戦略総合研究所」のページに収めていた項目を独立させて加筆しました。

便利なフォーラム

旧・統一教会(統一協会)はフォーラム好きです。サイト内検索してみても次のようにヒットします。

ほかに有名どころでは「熊本ピュアフォーラム」があります。いわゆるビデオセンターの名称としてはよく用いられていたようで、阿佐ヶ谷文化フォラーム、大野フォーラム、あべのフォーラムなどがあります。

ただ、たとえば東京国際フォーラムのように世間的にも便利使いされていて、施設名称であったり、イベント名であったり、団体名であったりします。「アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム」はイベント名ではなく団体名です。

認知度が薄い?団体

昨秋の自民党の点検後、当時の木原誠二・官房副長官は2016年12月に旧・統一教会(統一協会)関連団体が主催した会合に出席していたとしたとして、自民党に追加報告しています。

初期の段階では、出席していたのは「日本とアジアの平和と安全を守る東京都フォーラム」のパネルディスカッションということで報道されています。

【外部リンク】
■朝日新聞DIGITAL>木原副長官、旧統一教会関連団体のイベント参加 党調査には報告せず 2022年09月13日
■文春オンライン>《写真入手》統一教会関連団体が木原誠二官房副長官の後援会設立の疑い 自民党市議が証言 2022/09/21
■衆議院>第210回国会 内閣委員会 第3号(令和4年10月28日)

各紙共通ですので、木原氏の説明が「日本とアジアの…」だったものと思われます。木原氏は、主催団体名が事務所の記録に残っていなかったと話しているようですが、「アジアと日本の平和と安全を守る東京都フォーラム」が主催団体です。

これは会合名ではなく組織名です。事務所の記録には残っていたはずです。この誤解が生じるということは、木原氏と教団との関係は薄いのだろうと推測できます。

あるいは、そう思わせるためにわざと「日本とアジアの…」にひっくり返したのかもしれません。怪しい気がするのは、10月の国会答弁では「日本」を抜いて「アジアの平和と安全を考える東京フォーラム」と発言している場面があるからです。

成約ビルの一角

無関心なのか、意図的なのかのどちらかです。「発覚」してから1か月半過ぎています。追及を受ける場面で名称を間違うものだろうかという気がします。わざわざ間違ってみせた可能性は否定できません。

木原二氏の「誠」と界平和家庭連合の「世」で、「誠世会」と名付けられた任意団体の後援会組織が2016年に発足しているようです。平和大使協議会は知っていた、世界平和連合から推薦状を受け取ったこともあるということですので、とぼけただけという見方もできそうです。

さて、「アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム」の事務局所在地は、新宿5丁目の成約ビル2Fです。徳野英治、太田洪量、魚谷俊輔氏らがフォーラムの講師です。Webサイトは昨年9月からメンテナンスモードで、今はデータベース接続確立エラーになります。

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アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム

設立が2011年ですが、初代会長は太平洋戦争中に陸軍大学校を卒業したという1915年生まれで当時96歳の堀江正夫氏です。2020年まで会長を務めています。堀江氏は1973年に自衛隊を退官し、1977年から参議院議員2期(田中派→竹下派)です。

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