下北沢の成城家庭教会、2年で移転した過去

下北沢にある成城家庭教会
なぜ成城？
1990年代の住民運動
許漢亮＝許満亮なのか？

下北沢にある成城家庭教会

旧・統一教会（統一協会）の成城家庭教会は下北沢の駅前にあります。井の頭線西口から50ｍほどです。1階に宝石店がテナント入居している藤森ビルの2Fだそうです。

西側に2階に上がる階段があります。最古2013年7月のストビューでは「中国語教育研究所」の表札が出ています。2015年4月のストビューでは表札はなく、2016年3月以降のストビューでは花飾りの左に「なんとかフォーラム」と記されています。

北道路の窓ガラスには教団マークが見えます。埋め込んだのは2021年5月のストビューですが、最新2022年9月のストビューではヒゲアザラシが見当たりません。

少なくとも2016年3月以降、教団施設として使われているものと思われます。

なぜ成城？

下北沢にあるのに、なぜ成城を名乗るのでしょうか。所在地が住居表示としての成城でないのに成城を名乗る施設はたくさんあります。下北沢駅と成城学園前駅は特急なら隣駅というだけで、約7キロ離れています。

成城6丁目に隣接する祖師谷3丁目にあった成城警察署が環状8号線沿いの千歳台3丁目に移転したのは1999年です。成城家庭教会も同じような移転組かと思われます。

成城教会の移転をめぐって近隣住民とのトラブルに発展したのは1995年です。同年3月に地下鉄サリン事件があり、5月には当時の上九一色村のサティアンで麻原教祖らが逮捕されました。強い拒絶反応にはそんな時代背景がありました。

1995年10月	建設会社の空き家を教団が賃貸借、内装工事が始まる
1995年12月	教団側が工事妨害の差し止めを求める仮処分申請
1996年1月	工事再開
1996年3月	入堂式
1997年4月	教団側が妨害活動の差し止めを求める仮処分申請
1997年5月	裁判上の和解が成立
1997年秋	教団は退去

▲成城教会

地域住民がピケを張ったため、教団側はすくなくとも2回に渡って住民サイドを訴えています。

1990年代の住民運動

Wikiには次のように記述されています。石井紘基代議士は成城学園中高のOBであり、2002年に刺殺されています。

世田谷区成城での統一教会進出反対運動に協力した。1995年頃に、教団が関連施設の設置を計画し、近隣住民とトラブルになる事件が発生した。近隣住民は教団の霊感商法やマインドコントロール、脅迫などの悪評から進出に反対し、「統一協会成城教会を断固阻止する会」を結成し、反対運動を展開した。これに教団は激しく反発し、内容証明を送付し法的措置を予告。さらに住民に対し「子供たちを皆殺しにする」との差出人不明の脅迫状も送付され、無言電話も殺到した。この運動に協力し、石井は土地の貸主と交渉。貸主の建設会社は教団宛に「契約解除」の通告を出すに至った。
Wikipedia＞石井紘基　カルト・宗教問題

また、次のような信者サイトがあります。中和新聞の切り抜きも掲載されていますので、教団サイドから見たこの事件の一端を伺うことができます。

【外部リンク】
■人類史の大真実＞成城教会・反対住民妨害事件

中和新聞には「頭をアスファルトにたたきつけられて全治1週間のけがを負わされたり、妊婦が押されて子供を未熟児で早産するといった事件」との記載があります。後者は因果関係が問題になりそうですが、前者については傷害はともかく暴行が成立するはずです。

見出しは「裁判で実質勝訴」ですが、記事を読むと和解です。双方が合意して和解に至っただけのことのようです。この和解が成立したのは1997年5月です。教団は秋に退去していますので、時系列的には賃貸借契約解除通告の前後と思われます。

退去する前に信者に対して何らかのアピールをする必要があって、このような記事になったのだろうと想像したくなります。

許漢亮＝許満亮なのか？

2012年当時、台東教会長だった許漢亮氏は前任が成城教会長のようです。

許漢亮	2009年10月	本人ブログ	成城教会長
許漢亮	2012年11月	本人ブログ	台東教会に赴任し、9か月目写真A
許満亮	2013年5月	信者ブログ	許満亮氏が、立川統一教会の教会長に就任写真B
許漢亮	2014年12月	平和統一聯合	許漢亮東京同胞支部常任顧問
許満亮	2015年8月	中和新聞	同胞教会の許満亮教会長