新潟のアメダス三条が9月初の40.4℃、3年連続の40℃台

9月に入っても40℃台とは地球が壊れ始めているのかもしれません。

9月3日の日最高気温1位は新潟県・アメダス三条の40.4℃でした。9月に40℃台が観測されたのは初めてです。三条では2018年8月23日に40.4℃、2019年8月15日に40.0℃を観測していますので、3年連続3回目の40℃台到達です。

アメダス三条の航空写真です。

ストビューでは公共施設の屋上（2階建て部分）に風向風速計を確認することができます。画像のほぼ中央に見える南向きに停まっているシルバー？の車の北側には黒い車が北向きに停まっています。その北側にある長方形の区画（露場）に気温計は設置されています。

この駐車場では、1台目は頭から停めて縦列2台目は後ろから停めるというルールのようです。気温計は1.5ｍの高さに設置されていますから、直接に排気ガスを浴びることはないのでしょう。とはいえ、2方向が塞がれていますし、あまり適切な設置箇所ではないのだろうと思えてしまいます。

駐車場が茶色く見えますが、ストビューではアスファルト舗装です。裏の民家は2003年から2009年の間に分譲されたものと思われます。2003年5月の衛星写真では田畑です。観測施設が設けられた1970年代も田畑だったはずです。

9月3日は胎内市中条（ピンク）でも40.0℃が観測されています。三条市（青）は新潟市と長岡市のほぼ中間にあります。新潟県の地域区分は、京都に近いほうから上越・中越・下越です。上越新幹線や上越自動車道は上越地方を通りません。こっちの「上越」は上州＋越後だからです。

燕市との市境にある新幹線の駅は燕三条駅で、燕口と三条口が設置されています。駅名で燕市の顔を立てた代わりに、駅長室を三条市側に配置することで所在地を三条市下須頃としてバランスをとった話は有名です。

北陸自動車道のインターチェンジは新幹線駅と逆パターンで、名称は三条燕ICであり、所在地的には燕市です。

三条市は天気予報の区分では中越地方に属します。新潟県のWebサイトでも中越地域とされていますが、北西に隣接する燕市は下越扱いされています。

路線バスは三条も燕も新潟交通ではなく長岡が本拠の越後交通です。中越と下越の境界が三条と燕の間にあるのは、ちょっと違うのではないかという気がしなくもありません。

三条市と言えば、暖房器具メーカーの株式会社コロナの本拠地です。2013年8月撮影のストビューを埋め込みました。本社前の道路です。

道路や駐車場が赤っぽいのは融雪装置によって汲み上げられる地下水に含まれている鉄分が赤錆を残しているからだそうです。長岡や燕でも見られますが、新潟市内ではあまり見かけません。そういう意味では下越ではなく中越のくくりが正解なのかもしれません。

三条が下越なのではなく、燕が中越なのではないかというのが私なりの理解です。三条工業高校と燕工業高校は2004年に統合され、三条高校の校舎に県央工業高校が開校しています。三条市内にある旧・統一教会（統一協会）の施設は「県央家庭教会」の名称です。

今回の40.4℃は14:23に観測されてますが、14時台は南西あるいは南南西の風です。過去2回の40℃台も南風です。

▲三条の40℃台

2020年の観測値は次のとおりです。最高気温では全国5位ですが、平均気温は400位台です。

▲アメダス三条の2020年観測値

2021年8月3日、アメダス三条では39.1℃を観測しました。この日の最高気温全国1位であり、2021年の39℃台一番乗りでした。

▲アメダス三条の2021年観測値