成約ビルから新大久保まで徒歩6分なのか?

そわそわする喫茶店

都営地下鉄大江戸線の環状部が開業したのは2000年です。地下鉄12号線にちなんで平成12年12月12日の開業でした。翌春だったように覚えていますが、私は東新宿駅で降りて某喫茶店に向かいました。

まだランチの時間ではなく、そわそわしながらモーニングのトーストを食べました。そわそわしなければならなかったのは、そこは通称ヤクザマンションの1階店舗だったからです。

窓際にマンガ本が積んである喫茶店

窓際に積んであるマンガ本は銃撃防止のためだという、まことしやかな噂もあります。まあ、マンションに複数の組事務所が入居しておりその筋の住人も少なくないと言われているだけで、入り口は別です。いたって普通の喫茶店です。

2001年当時も隣が松屋だったかどうかは覚えていませんが、松屋のGoogle Mapクチコミを読む限り、私のそわそわ感はまったく共有されていないようです。一方、こちらの喫茶店のクチコミにはストレートに書かれていたりしますし、投稿画像にパトカーや札束があったりします。

東京同胞家庭教会

Google Mapの成約ビルには「新宿東教会」が表示されます。

成約ビル

成約ビルにあるのは「東京同胞家庭教会」です。「新宿家庭教会」なら下落合の神田川沿いです。旧・統一教会(統一協会)に「新宿東教会」はないはずです。

この「東教会」とは何なのだろうと調べてみたら、もともと日韓カップルの新宿東教会と韓日カップルの新宿南教会があって、両者が統合されて成約教会→新宿中央教会→早稲田教会と改称され、韓鶴子氏が直々に名付けたのが「東京同胞教会」ということです。

東京同胞家庭教会の小学生部は「花園教会学校」という名称だそうです。「札幌はなぞの研修センター」の「はなぞの」はやはり教団ワードという理解でいいものと思われます。

「東教会」のナゾは解決し、「はなぞの」教団ワード説も補強されたわけですが、次のような記述が引っかかりました。

真理への勉強、語源が同じ韓国語、情が和む韓国の歌、ダイナミックなK‐pop、深みのある韓国料理、日本人の根本である韓国文化に接したい方は、是非、新宿5丁目(新大久保まで徒歩6分)に位置する、「東京同胞家庭教会」に気軽にお立ち寄りください。

東京同胞家庭教会>教会長挨拶(2023/03/04閲覧)

「日本人の根本である韓国文化」に (゚Д゚)ハァ? と思わないわけではありませんが、それは在特会関係者にでもお任せするとして、私が気になったのは「新大久保まで徒歩6分」です。

新大久保とは?

成約ビルから徒歩6分で新大久保に行けるはずがありません。実は「新大久保」という町名はありません。「新大久保」と称されるコリアンタウンは新大久保駅から東の大久保通りがメインストリートです。いわゆる「新大久保」とは大久保1丁目の西側3分の2とその周辺というのが私の認識です。

新大久保と成約ビル
新大久保(地理院タイルを加工)

地図の文マークは大久保小学校ですが、小学校-がんこ-東新宿駅の一帯は「新大久保」色が薄くなります。2016年12月、シャッターに銃弾を撃ち込まれた職安通りの佐川さんも薄い一帯に含まれます。

成約ビルから徒歩6分なら新宿7丁目交差点(東新宿駅)です。職安通りの手前の韓国広場(スーパー)でも徒歩10分です。大久保1丁目全体を「新大久保」と捉えれば「徒歩6分」と言えなくもありません。私は同意しませんけど…。

なお、冒頭の喫茶店は地図のピンク✕印です。

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