隙あらば同日選、大阪トリプル選挙と維新地方議員の国保逃れ

同日選は維新の定番

大阪府知事選は衆院解散前日(1/22)、大阪市長選は昨日(1/25)告示されました。主要政党は対立候補擁立を見送ったもののあいにく無投票とはならず、知事選は新人2人が市長選は新人4人が立候補しました。いずれもいわゆる泡沫候補です。

このため、大阪では2週間後の2/8に衆院選小選挙区、比例区、最高裁裁判官国民審査、知事選、市長選と5回投票することになります。東住吉区では市議補選も同日投票ですから、選挙ボードは4枚並ぶことになります。

吉村知事も横山市長も1年余りの任期を残して途中辞任したわけですが、2015年と2020年に行われた過去2回の住民投票前にも、市長選なりクロス選なりの選挙が行われました。次表の✳️印は任期4年を全うした知事・市長です。

知事得票率市長得票率
2008年01月橋下徹54.0%
2011年11月松井一郎✳️54.7%橋下徹59.0%
2014年03月橋下徹87.5%
2015年11月松井一郎64.1%吉村洋文56.4%
2019年04月吉村洋文✳️64.4%松井一郎✳️58.1%
2023年04月吉村洋文73.7%横山英幸64.6%
2026年02月
▲大阪知事選と大阪市挑選

2014年は市長だった橋下氏が2月に辞任表明しましたが、法定協議会で行き詰まった都構想の審議を動かそうとする狙いがありました。この際も、維新を除く自公民共の各党は候補者擁立を見送っています。投票率は23%台で、無効投票率が13%台という結果でした。

選挙の結果、橋下氏の意向を反映した形で都構想案が固まり。1回目の住民投票は2015年5月に実施されて微差で反対多数でした。

投票率66.83%賛成694,844反対705,585

橋下氏は政界引退を表明し、国政の「維新の党」でも江田憲司代表が辞任して松野頼久氏に交代しました。2015年6月11日に法定協議会は正式に廃止されました。秋の市長選で橋下氏の後継に吉村氏が当選したことで、法定協議会は2017年6月にゾンビ復活します。

法定協議会の審議はまたしても平行線となり、2019年の統一地方選(府議選・市議選)に合わせて知事と市長が辞任します。知事が市長選に市長は知事選に出馬するクロス選です。これに圧勝したことで、2020年に2回目の住民投票が実施されました。

投票率62.35%賛成675,829反対692,996

票差は拡大し、松井氏は引退を表明、吉村氏は「政治家として都構想に挑戦することはない」と言明しました。

国保逃れ

知事や市長に4年の任期が与えられているのは、その4年の中で腰を据えて仕事をしてくれということなのだと私は理解しています。辞めるべき不祥事もないのに(今回は必ずしもそうとも言えませんが…)、任期途中で辞めることでいたずらに選挙を増やすのは好ましいことではありません。

なにやらN党との親和性さえ感じられます。大政党ではありませんので仕方のないことかもしれませんが、維新は県議や市議が国政選挙や首長に出て補選が同日選になるのは珍しくありません。維新時代の増山誠氏は県議1期目途中で西宮市長選に、岸口実氏は4期目の途中で参院比例区に出ています。

過去2回と異なるのは、今回はまだ法定協議会さえ設置されていないということです。「勝つまでジャンケン」と呼ばれてしまうのは仕方のないことで、「大義なき解散」とワンセットで捉えられてしまいかねません。

で、国保逃れです。私は制度の欠陥だと思っていて実は同情的ですが、曖昧な説明のままで選挙戦に突入しました。結構なダメージになってしまうのではないかと私は考えています。

議会氏名関与法人会費報酬
除名兵庫県議赤石理生栄響連盟50,00011,700
除名兵庫県議長崎寛親栄響連盟34,00011,700
除名尼崎市議長崎久美栄響連盟34,00011,700
除名神戸市議南野裕子栄響連盟50,00011,700
除名大阪市議松田昌利フリーランス
ジャパン
34,00011,700
除名元・杉並区議松本光博自社25,000
離党大阪市議佐竹璃保(勧誘)
▲1/15に処分された6人と離党した維新の地方議員

とりわけ自らが社保だと認めた藤田共同代表の態度が頂けません。それも公金還流疑惑をウヤムヤにしたことが尾を引いているわけですが…。

栄響連盟

理事が700人もいる社団法人の建物とは思えませんが、理事であるからこそ最低賃金は適用されないのでしょう。

2024衆院選の維新

吉村氏や横山氏が知事や市長を続けていれば、選挙の応援は限定的です。辞めたことで、本来なら公務の時間帯でも大手を振って各衆院議員候補の応援に入れることになります。

維新は2024衆院選では小選挙区で23議席でした。大阪の全19選挙区のほかに、滋賀1区(斎藤アレックス氏)、京都2区(前原誠司氏)、広島4区(空本誠喜氏)、福岡11区(村上智信氏)です。

比例区では15議席を獲得しました。

0/08北海道立自立自公 立自国
0/12東北自立自立国 自公立自れ 立自
1/19北関東自立自国公 立自立れ自 共公立自 自立自公
2/23南関東自立自国公 立自立れ 自国共立公 自立自国立 参自
2/19東京自立国自立 公共自国 れ立自立国 自公立
1/10北信越自立自立自 国立自公
1/21東海自立自国立 公自れ立自 立自共国 自立保れ立 自
7/28近畿自立国 自国共立 自れ公自 立立国参 公共立自 保れ
0/10中国自立自公自 国立自自立
0/06四国自立自国公 自
1/20九州自立公自立 国自れ公自 立自立公 国自参共自

ということは、残念ながら30議席は確保しそうです。

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