「わたし」と「あたし」

精密DX-Gによる第112回ヒトカラ選手権の予選第1ラウンドが終わりました。97点オーバーは「パステルラヴ」、「いい日旅立ち・西へ」、「ひまわりの丘」、「三枚の写真」、「M」の5曲でした。

96点台後半が「秋の気配」、「七色のスターダスト」、「キミノアト」、「揺れる想い」、「君への道」、「さらば恋人」です。入賞ラインは97点台中盤、イチ抜けラインは98点台に落ち着くものと思われます。

ラスト31曲目に歌った堺正章「さらば恋人」は、どうやらヒトカラでは初めて歌った曲のようです。精密2の時代の記録を調べたところ、「街の灯り」は見つかりましたが、「さらば恋人」は入っていませんでした。

はるか昔にタカラで歌った記憶があります。この趣味を始めてもう10年近くになるというのに、そんな曲がまだ残っていたとは意外です。初めて歌って96点台後半なら、今シリーズのうちに98点台に届くかもしれません。

さて、DX-Gですからエントリー曲について今回も縛りはかけませんでしたが、次回の精密DX無印では「自己ベスト91点台の曲」縛りとし、その次は「ビブラート8/10を出したことのある曲」縛りとします。

今回のエントリー曲は第110回を一部差し替えただけです。春を待つ曲である「東京メルヘン」をこの季節に歌うのは、さすがに気が引けます。で、「東京メルヘン」については、同じ木之内みどりの「横浜いれぶん」に差し替えました。

1976年11月発売の「東京メルヘン」では一人称名詞である「私」が3回出てきます。

▲2017/12/10 歌詞掲載部分を削除しました。「わたし」と「あたし」については、サブブログ「寂しい/淋しい/さびしい/さみしい」でフォローしていきます。→「【あたし】横浜いれぶん/木之内みどり/1978年」

30曲目に歌った有安杏果「心の旋律」には、歌詞表示がひらがなの「あたし」が6か所あります。ブルーレイ付属のライナーノートでも、ひらがな表記で「あたし」です。

女性曲を歌うことの多い私にとって、この「わたし」と「あたし」は非常に興味深いテーマの1つです。ビジネスメールでの「あたし」はNGでしょうが、書くときは「私」でも口にするときは「あたし」というケースは多いはずです。

1970年代の「わたし」と「あたし」には、かなり隔たりがあったように私は理解しています。「わたし」のほうがある意味で上品であり、「あたし」は良く言えば庶民的です。

1980年代初頭の少女漫画「いつもポケットにショパン」で、主人公の須江麻子が幼馴染の緒方季晋と電話で会話するシーンがあります。ケータイ電話など想像すらしていなかった時代の物語ですから、もちろんイエ電です。

緒方季晋は麻子と麻子の母親である須江愛子の声が似ていること、麻子は「あたし」と言い、愛子は「わたし」と言うことから、電話口でも両者を区別できることを指摘します。

私が「わたし」と「あたし」を気にし始めた最初のきっかけかもしれません。

 

川嶋あいの「旅立ちの日に…」でも、DAMの歌詞表示は「私」に「あたし」のルビがあり、音源を聴いても「あたし」と歌っています。このテーマは今後も定期的に扱い、最終的には固定ページに集約したいと考えています。

(1)時代とともに「あたし」派が増えてきた。ただし、公私で使い分けられていることが多い、(2)「あたし」は西日本ほど勢力が強い、という仮説を掲げておきます。