路面標示「止まれ」の「れ」の左上、くっつくか離れるか

東京タイプ

道路上に描かれる一時停止を要求する「止まれ」の文字デザインは一律ではありません。「れ」の字の左肩に注目すると、東京ではほぼ例外なく「れ」1画目の縦棒と2画目最初の横棒がくっついています。次のストビュー画像は筑波大附属小学校近くの交差点です。

大塚3丁目の「止まれ」

ひらがなの「れ」より漢字の「礼」に近いかもしれません。2画目の左下への折り返しは大胆に省略されています。次の画像は麹町です。横幅がワイドになっている関係で、「ま」の半円も大きくなっています。

麹町2丁目の「止まれ」

これに対して、大阪では1画目の縦棒と2画目の横棒が離れていることあります。次のストビュー画像は中央区の西心斎橋です。

西心斎橋1丁目の「止まれ」

使われる塗料の量としては東京タイプのほうが少なくて済みそうです。ただ、省略されていない分だけ「れ」に近いのは大阪タイプかと思われます。

東京タイプでも大阪タイプでも、各文字の縦棒が左右の中心線に配置されています。とりわけ「れ」の場合は1画目の縦棒を真ん中には書きませんので、これが違和感の最大の原因なのでしょう。

なお、3枚目の心斎橋のストビュー画像は、方位でわかるように「止まれ」標示があるのは東西道路です。この道路は清水町筋と呼ばれています。突き当たる道路は南北道路の横堀筋です。大阪芸人が広めたと思われる「大阪の筋は南北、通りが東西」との俗説の例外です。

この俗説は結構やっかいです。「大阪」の意味する範囲が漠然としており、正しくないと決めつけるわけにも行きません。島之内に属する西心斎橋に例外がある以上、ごく限られた範囲でしか通用しないものではあります。

大阪タイプ

「止まれ」の路面標示は道路標識ではなく法定外表示であり、全国的に統一された規格様式が定められているわけではないようです。ただ、大阪でも縦棒と横棒がくっついている東京タイプが増えています。

次のストビュー画像は突き当りが通天閣です。2014年の警察庁による設置指針の通達で東京タイプが推奨されたことが理由のようです。過去ストビューでは2022年8月撮影分はかなり薄くなった大阪タイプですが、2023年2月撮影分で東京タイプに塗り替えられています。

通天閣の「止まれ」

さて、私が最初に「止まれ」の大阪タイプに気がついたのは栃木県だったと記憶しています。宇都宮清原球場が駅からタクシーで行くには躊躇する距離でしたので、路線バスを途中下車して徒歩圏内のバス停で降りました。

宇都宮市のt「止まれ」

ずいぶん読みやすい「れ」だと感じたことを覚えています。お隣の茨城県も大阪タイプでしたが、最近は事情が変わっています。

日立市日高町2丁目の「止まれ」

この「止まれ」は最新2024年のストビューでは東京タイプですが、2019年の過去ストビューでは大阪タイプでした。このほか茨城県内の数か所で置き換えを確認できます。

神奈川、千葉、埼玉、群馬は前から東京タイプです。

福島タイプ

福島県警近くの「止まれ」標示です。私は福島タイプと呼んでいます。2020年の過去ストビューでは文字が薄くなっていますが、2022年のストビューでは鮮明ですので、その間に上書きされたものと思われます。

福島市杉妻町

私が初めて見たのは郡山でした。「止」と「ま」の縦棒は右寄りで、「れ」の縦棒はリアルに左寄りです。私の評価は「東京タイプ<大阪タイプ<福島タイプ」です。

郡山市の「止まれ」

気になるのは、「れ」左下の2画目折り返しが助手席側に尖っていることです。別に私は先端恐怖症ではありませんが、尖った先をこちらに向けられるのはいい気分ではありません。欲を言えば、「止」の縦棒はセンターで構わないとも思っています。

福島市の「止マレ」

かつては「とまれ」や「止マレ」も否定されていなかったようです。

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