ダムは北部、浄水場は人口の多い南部
24日未明、ダムから浄水場に水を送る導水管が破裂したのは沖縄本島北部の大宜味村(おおぎみ-そん、地図の赤✕印)です。夕方から断水したのが那覇市など沖縄南部というニュースには戸惑いしかありません。こういうことのようです。

沖縄本島には5つの浄水場があります。北から名護、久志、石川、北谷、西原です(青)。これに対して、上水道に利用されるダムは11で、そのうちの7つが名護より北に集中しています(ピンク)。
沖縄本島の最高峰はヤンバルクイナの生息地でもある北部の与那覇岳(よなは-だけ)で標高503mです。大宜味村には大保(たいほ)ダムがあり、その隣の東村(ひがし-そん)には県最大の人造湖を持つ福地(ふくじ)ダムがあります。
つまり、北部のダムで上水道の原料を調達して、南部主体の浄水場で加工され、消費に回されるというのが沖縄の水事情のようです。
西原浄水場
破損した導水管は本土復帰前の1967年敷設の750ミリ管ということで老朽化が指摘されています。同じ道路には比較的新しい1350ミリ管も埋設されているそうですが、1350ミリ管を単独で稼働させると、こちらも破損する恐れがあるということです。
このため、工事中で使っていなかった東ルートを復活させて、断水の長期化を防ぐというのが今回の対処のようです。那覇市を含む南部に上水道を供給しているのが西原浄水場で、西原浄水場に送り込まれる水は福地ダムを主水源としているそうです。

福地ダムと西原浄水場は直線距離で約60キロあります。直線距離60キロとは、東京駅起点で考えれば東海道なら平塚を過ぎて大磯付近、中山道なら熊谷付近です。

福地ダムで取水された水は、久志浄水場で1次処理されて、工業用水を供給しながら円形の西原調整池に辿り着きます。

東海岸にあるのに西原町
西原町(にしはら-ちょう)は沖縄本島の東海岸にあるのに、自治体名としては西原町です。

西原町観光まちづくり協会「西原町の歴史」には次のように記載されています。
西原の名称は、首里の北(方言でニシ)にある地方ということに由来します。
沖縄本島中部のうるま市には「西原」と「与那城西原」の地名がありますが、前者は「いりばる」で後者は「よなしろにしはら」の読みです。





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