「奈良の女」の謎解釈、オスのシカは愛する妻を呼んだのか?

高円の秋野の上の朝霧に妻呼ぶ雄鹿出で立つらむか

高市氏はこの大伴家持の和歌について「連れ合いの愛する牝鹿を呼んで牡鹿がすっと立った」と説明しました。この和歌の歌碑は高円山(たかまどやま)の有料道路の休憩所にあるはずです。

若草山~高円山
若草山~高円山(地理院タイルを加工)

近鉄奈良駅はシカの保護地区ですが、JR奈良駅は緩衝地区でJR線の西側は管理地区(狩猟可能)となります。観光客的には「奈良=シカ」のイメージがあるのでしょうが、実際には「奈良市内の有名観光スポット=シカ」であり、けっして「奈良=シカ」ではありません。

奈良県(地理院タイルを加工)

高市氏は奈良2区選出で地元事務所は大和郡山市です。生まれた橿原市は奈良3区で畝傍南小→畝傍中→畝傍高→神戸大という学歴です。大学卒業後は茅ヶ崎市の松下政経塾に入り、立憲の原口一博氏の1期後輩、元法相の河井克行氏の1期先輩です。

卒塾後はテレ朝やフジでキャスターを務め、1992年参院選奈良選挙区に無所属出馬して落選しています。翌1993年衆院選の奈良全県区で初当選(無所属)、小選挙区になった1996年は奈良1区から新進党で再選、自民党に移った2000年は比例単独で3選です。

4期目を目指した2003年は奈良1区で馬淵澄夫氏に敗れて比例復活もできませんでした。2005年からは奈良2区に移って7連勝(2009年は比例復活)です。それほど奈良市と縁が深いわけでもありません。

シカは今頃がちょうど夏毛から冬毛への換毛期です。発情期にも入ります。「妻呼ぶ雄鹿」とはメスを求めてオスが啼いているだけのことです。パンダもそうですが、シカのオスは子育てにタッチしません。そこに「夫婦仲」を感じるかどうかは「個人的な感想」の範囲です。

春日大社は768年創建だそうです。万葉集はそれより早く編纂されていますので、わざわざ鹿島神宮からシカを連れてきたという話も眉唾です。まして鹿島からシカに乗ってきたと言うなら、動物虐待かもしれません。

前回は禁止通知前に印刷物送付

19日の出馬会見では「穏健保守」とやらのジョークをかました高市氏は、22日の所見発表で軌道修正を図っているようにも見えます。

NNN>深層ニュース(9/22)

この序盤情勢は高市氏にとってはかなり厳しいものがあります。仮に今後の討論で2位の高市氏が1位小泉氏の失言を引き出せたとしても、小泉氏から離反した層の大半は3位の林氏に回ることが容易に想像できるからです。

1位を削ることで3位を浮上させてしまえば、2位と3位が逆転してしまう可能性があります。1位を減らさないと自分が1位にはなれず、あまり削りすぎると今度は自分が決戦に残れないというジレンマを抱えています。

決選投票が小泉vs高市になろうと高市vs林になろうと、決選投票では小泉+林連合が成立するわけですから、もはや勝ち目はありません。前々回1回目の高市氏は188票で3位、前回1回目は181票で1位でした。上のNNNによれば、高市氏が今回固めているのは119票です。

党員議員小計得票率分配
小泉956215735.3%51.2208
高市833611926.7%38.8158
45388318.7%27.0110
小林19264510.1%14.760
茂木1328419.2%13.454
未定40105
295295445590
▲NNNベースで試算

未定145票を第5列の「得票率」で分配すると、高市氏の1回目得票は前回にも前々回にも及ばないわけです。最初から先が見えたつまらない選挙ですから、小泉氏はひたすらガードを固めてさらに一層シラけることになります。

鮫島氏の予想は小渕優子幹事長

鮫島氏は小泉新総裁を前提として、森山裕・副総裁、小渕優子・幹事長、斎藤健・官房長官、小林鷹之・政調会長、木原誠二・幹事長代行、吉村洋文・総務大臣、加藤勝信・財務大臣、林芳正・外務大臣、茂木敏充・経済再生大臣、高市早苗・経済安保大臣の人事を予測しています。

今回の「グズグズ続投&結局は続投断念」という煮えきらない絵を描いたのは森山氏のようですから、森山氏は副総裁でなくても何らかの役職で調整役として残るはずです。

小渕氏は前回も今回も表立った支持表明はしていません。党三役経験はありませんが、岸田内閣では選対委員長、石破内閣では組織運動本部長を務めています。初の女性幹事長誕生という話題性はほしいところです。大差ならあり得る話です。

斎藤氏の官房長官と小林氏の政調会長起用は大方が共通する順当な見立てだと思われます。加藤財務大臣の留任も同様です。吉村氏の総務大臣は随分前から噂になっています。実現すると、元彦氏の立場がどうなるのか興味深いところです。林氏は党三役か主要閣僚に横滑りで固いはずです。

茂木氏がトランプ氏から「タフ・ネゴシエーター」と称されたという話は、そのほとんどが本人発信です。2018年か2019年の経済再生大臣時代のTPP交渉のようですが、いつどんなふうに言われたのか確認できませんでした。

本人がアピールしているうえに「私の全てをこの国にささげたい」とも言ったわけですから、赤沢大臣の後任は断れないものかもしれません。茂木氏以上に処遇が難しいのはやはり高市氏です。また「信用できないなら質問しないで」と言い出すかもしれません。

もし西村康稔氏の起用があるなら、やはり広報委員長か組織運動本部長など党役員での復活になるものと思われます。萩生田氏の起用はたぶんないはずです。すべてを壊す覚悟がない限り、です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました