参政党・梅村みずほ氏が「ボードメンバー」を解任された

参政党のボードメンバー

25日付で参政党の梅村みずほ参議院議員が党の内規違反を理由に「ボードメンバー」と呼ばれる役員を解任され、参院国対委員長と議運理事は交代ということになりました。ボードメンバーとは株式会社の取締役に相当するものと思われます。

ボードメンバーは伝統的に5人のようです。解任された梅村氏は今年9月にボードメンバーに就任したばかりです。11月26日時点で参政党公式サイトにボードメンバーとして掲載されているのは、神谷代表のほかに次の3人です。

吉川里奈副代表、衆・九州ブロック
安藤裕幹事長&政調会長、参・比例(衆3)
豊田真由子政調会長補佐、(衆2)

吉川氏は昨年4月の衆院東京15区補選に参政党公認で立候補し、9人中6位でした。10月衆院選では九州ブロックの比例1位に単独搭載されて初当選しています。ボードメンバー就任は去年の当選後で、次期衆院選では東京1区から出馬予定です。

安藤氏は自民党から衆院京都6区で2度比例復活当選したあと2017年総選挙で初めて小選挙区当選、2021年は不倫報道もあって出馬していません。2024年は参政党公認で立候補しましたが5人中5位で落選、今夏の参院選比例区で国政復帰しました。ボードメンバー就任は9月です。

豊田氏は厚労省官僚を経て2012年総選挙で埼玉4区から初当選、細田派所属でした。2期目の途中で秘書へのパワハラが発覚して自民党を離党(議員辞職せず)、謝罪会見を開いたのは3か月の入院明けで選挙直前でした。無所属出馬しましたが5人中5位で落選しています。

参政党結党時のボードメンバーは神谷宗幣、KAZUYA、渡瀬裕哉、松田学、篠原常一郎の5氏でした。ゴレンジャー時代の2022年頃は神谷宗幣、松田学、吉野敏明、武田邦彦、赤尾由美の各氏です。参院選時は神谷氏と吉川氏のほかに鈴木敦、北野裕子、川裕一郎の3氏でした。

鈴木敦衆院国対委員長、衆・比例南関東ブロック(1期目は国民民主)
北野裕子衆院国対副委員長、衆・比例近畿ブロック(滋賀3区)
川裕一郎副事務局長、石川県議5期(初当選時は民主党)

5月の代表選挙

週刊誌報道では、国会内に自分の執務室がほしいという豊田氏の意向を受けて、梅村氏は参院議運と調整のうえ議員会館地下2階ではどうかと話したところ、豊田氏が激昂したとの話です。

リークを受けた文春と新潮は豊田氏に質問書を送り、これに対しては参政党は党として回答しています。梅村氏が個人としてインタビューに応じたのがお気に召さなかったものと思われます。解任された理由は党のガイドライン違反ということです。

このガイドラインは公開されていませんし、党の規約は「※新体制に合わせて規約改訂の準備中」とされており、ボードメンバーの位置づけさえ明示されていません。

非議員で政調会長補佐の豊田氏のために国会内に個室?が必要かどうかは、代表者が判断すればいいことでしょうが、この程度の行き違いはどこにもありそうなことです。これが解任に発展することのほうがイメージダウンのように思われます。

参政党は都議選&参院選前の今年5月に初めての代表選挙を実施しました。開票されたのは5月9日で神谷氏が169票、吉川氏が45票、川氏が36票を獲得しています。代表選立候補はボードメンバーに限られるようです。1人1票ではなく次のようにドント配分される仕組みです。

ボードメンバー100票
地方議員50票
支部役員50票
運営党員50票
▲参政党代表選

この仕組みでは、そもそもボードメンバーを誰が決めるのかという順大な問題が残ります。参政党とは神谷氏の私党ではないかとの懸念は消えません。結党以来一貫してボードメンバーなのは神谷氏1人です。

維新でもパージされた梅村氏

梅村氏は立命大からJTBを経てフリーアナになり、2019年参院選で大阪選挙区から初当選しています。73万票近くでトップ当選でした。

2019梅村みずほ氏の選挙公報

日本維新の会代表の松井一郎氏辞任を受けて2022年8月に実施された代表選に立候補しています。8,527票の馬場信幸氏に対して1,140票でしたが、1年生としては健闘の部類です。

2023年には国会質問が物議を醸し、党の指示に反する質問だったことを理由に法務委員を更迭され、撤回や謝罪に応じなかったことから党員資格停止6か月の処分を受けています。ただ、質問原稿自体は当時の音喜多政調会長がチェック済みでした。

今年の参院選に向けて維新では男女各1名の候補者を選ぶ予備選挙が行われました。梅村氏は2月の1次選考は1位通過でしたが、4月の2次選考では逆転されて落選しています。これを受けて維新を離党したわけですが、とくに引き止められることもなかったようです。

参院選を控えた6月末に参政党に入党し、所属議員が5人になったことから神谷氏がTV討論に出演できるようになりました。参政党躍進のきっかけは梅村氏の加入だったという評価は一般的です。全国比例区に転じた梅村氏は21万票の党内最多得票で再選を果たしています。

梅村氏は今回の「処分」に納得しているようですが、前回以上の理不尽さを感じないわけでもありません。

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