2026渇水へ? 宮城県の全24観測所の降水量

鳴子ダム

宮城県では北上川水系・江合川(えあい-がわ)の上流にある鳴子ダムが2025年7月29日から1か月以上の間、貯水率0.0%を記録しました。その名のとおりダムのすぐ下流には鳴子温泉があり、GWのすだれ放流が有名です。秋の紅葉の名所でもあります。

鳴子ダム

観光ダムの性格が強いような気もしますが、鳴子ダムはもともとは治水目的のダムであり、発電や利水(農水)は後付けのようです。大崎市の上水道は鳴瀬川が水源ということです。

江合川
江合川(地理院タイルを加工)

尿前の関から陸羽東線と並行する国道47号は山形県最上町に、江合川(水色)沿いの国道108号(仙秋サンライン)は秋田県湯沢市に入ります。直水率0%は1994年以来だったそうです。鳴子ダムから直線5キロほどのアメダス川渡(かわたび)の降水量は次のとおりです。

アメダス川渡の月降水量
気象庁>川渡(宮城県) 2025年(月ごとの値)主な要素

鳴子ダムの貯水率は3月12日朝の時点で37.7%です。江合川支流の大谷川にある岩堂沢(がんどうさわ)ダムも46.7%ですが、岩堂沢ダムも上水道用途ではありません。あまり雪は降っていないようですし数値的にも怪しい気はしますが、懸念される状態ではないようです。

宮城県の気象区分は東西2分割

宮城県は南北に長い県ですが、気象区分としては沿岸と内陸の東西2分割です。東西に長い仙台市や大崎市は市内で分割されてしまいます。

宮城県の気象区分
気象庁>宮城県の気象区分

降水量は「沿岸<内陸」です。仙台管区気象台の年降水量は前橋並みの少なさですが、奥羽山脈に降った雨が太平洋岸の都市部に流れる構造です。仙台城は名取川水系広瀬川を外堀として築造されています。

仙台の月降水量

岩手県側の北部には北上川、福島県側の南部は阿武隈川がありますので、少雨地域の沿岸でも渇水とはあまり縁がありませんでした。それでも、平成の大渇水では仙台でも時間断水寸前のピンチだったようです。

仙台の年功類料と年平均気温

まったく安心かというとそういうことでもなく、2023年から2025年の3年間、仙台は高温だけでなく少雨でもありました。3年連続1100ミリ以下は1951~1953年以来2度目です。4年連続なら地下水への影響も危惧されます。

宮城県の24観測所

宮城県では今年1月の月降水量はそこまで低くはなく1ミリ未満の地点はありませんでした。

次表第3列の「観測月」は満月数ではなく、1/31から3/1の期間なら「3」になるように関数を設定しています。第4列「未満」は月降水量1ミリ未満の月数、第5列「率」はその割合、第6列「直近」と第7列「その前」は月降水量1ミリ未満だった年月です。

統計開始観測月未満直近その前
駒ノ湯1976/1159300.0%
気仙沼1976/0559900.0%
鴬沢2011/0917500.0%
川渡1976/0160300.0%
築館1976/0160300.0%
米山1976/0559900.0%
志津川1976/0659800.0%
加美2005/1024600.0%
古川1976/0360100.0%
雄勝1976/0160320.3%1978/121976/01
泉ケ岳2005/1024600.0%
大衡1976/0559900.0%
鹿島台1976/0559910.2%1978/12
石巻*1887/09166310.1%1983/12
女川2011/0517900.0%
新川1976/0559900.0%
塩釜1976/0559900.0%
仙台*1926/10119400.0%
名取2003/0127910.4%2013/03
白石1976/0460000.0%
蔵王2005/1024600.0%
亘理1976/0460010.2%1985/01
丸森1977/1158120.3%1988/121985/01
筆甫1978/1156900.0%
1377380.1%
▲宮城県の24観測所

宮城県の観測所では月1ミリ未満は沿岸部で数十年に1度起こる程度です。

始期終期未満直近
栗駒山1976/051979/100
栗駒深山2008/062008/100
花山1978/082001/090
箕輪山1976/052005/100
桃生2011/062021/120
東松島2011/062021/120
江ノ島1978/112021/0311988/02
鷹巣山1976/051996/100
川崎1976/042005/100
不忘山1976/052008/100
岩沼2011/062021/1212013/03
▲廃止観測所

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