話し言葉としてのモータープール

「モータープール」は主に関西で貸駐車場の看板に記載されているわけですが、会話の中で使われることはあまりありません。少なくとも私は聞いたことがありません。

Weblio辞書の大阪弁としての「モータープール」の解説です。

営業用の月極駐車場のこと。モーターは自動車、プールは蓄えるの意。モーターによって水流をおこす水泳用プールのことではない。戦後の進駐軍の集中配車場に由来。近畿での言い方。主に屋号や看板などの書き言葉として使われる。口語では「駐車場」。

ネット上で探しても、駐車場のことをあえて「モータープール」と書いているケースはなかなかありません。食べログの口コミで見つかりました。→モータープール内のうどん屋さんは愛情こもったおうどんを提供してくれるお店です♪

中山寺第一モータープール内にある手打ちうどんのお店、丹後屋さん。
家族で経営されててとてもアットホームです。
<略>
小鉢は‘なすの炊いたん’と‘大根みそ田楽’&‘うすあげの炊いたん’がついていました。

タイトルからして、この種の投稿の常連さんなのでしょう。お住まいは兵庫県とのことです。煮物を「炊いたん」と表現していることから、生粋の関西人と思われます。2011年7月の訪問ということです。

口コミ対象の店舗は阪急宝塚線中山観音駅前の丹後屋さんです。

埋め込んだストリートビューは2017年4月撮影のものです。「第一駐車場」の幟があります。私は投稿者が「第一駐車場」のことをわざわざ「第一モータープール」と書いたのかと思ったわけですが、勘違いでした。

左の看板の文字が色褪せてしまっただけで、2011年8月のストビューでは投稿者が書いている「中山寺第一モータープール」の文字を読み取ることができます。

結局、投稿者は「モータープール」を忠実に「モータープール」と書いただけであって、「モータープール」と名乗っていない駐車場をあえて「モータープール」と書いたわけではありません。

やはり、話し言葉としての「モータープール」は関西においても根付いているとは言えないようです。「モータープール」が駐車場であることを認識していても、話し言葉として使う人は少ないはずです。