駅前立地で統合後の跡地は即売

統合によって移転・閉校となった学校の敷地が10年経っても校舎の取り壊しさえ行われていないケースは珍しくありません。解体するだけでもそこそこの費用が生じます。人口が減って閉校するわけですから、有効利用は難しいのが実情でしょう。

堺市立商・第二商の場合は即売だったようです。堺市立商業学校は1921年の設立で、1923年に今の南海電鉄高野線浅香山駅前の敷地に校舎を新築しています。浅香山駅の開業は1915年です。

学校があるから駅ができたのではなく、最初から駅があったところに学校をつくったということになります。第二商の設立は1940年です。いったん廃止されますが、敷地と校舎を共有する形で1952年に定時制が独立開校します。

大和川は大阪市と堺市を隔てる市境界となる河川です。浅香山駅には各駅しか停まりませんが、ターミナルのなんば駅から20分前後です。しかも、並行する西の南海本線七道駅や東のJR阪和線浅香駅まで約1kmという恵まれた立地になります。

堺市立工・第二工との合併統合は2008年4月です。2007年の全日制入学生は2009年度末まで市立商に通っています。2007年の定時制入学生は2010年度の最後の1年間を市立工に新設された堺市立高で授業を受けたようです。

スムーズに売却が決まったからです。校舎はリニューアルされて関西大学堺キャンパスになっています。お買い得であることは間違いありません。転売制限が付いているとしても、この立地ならおいしい資産です。

2010年2月のストビューです。まだ引き渡しされていない時期ではないかと思われますが、奥にはクレーン車のようなものが見えます。まあ、全日制の授業は終わっているでしょうし、定時制の時間帯には工事はしないものでしょう。