東京も戦後2回目の2000ミリ台
2021年の大阪の年降水量は2014.5ミリでした。観測史上初めての2000ミリ突破です。これまでの記録は1903年の1879ミリでした。実に118年ぶりの更新となります。

実は東京でも2052.5ミリで観測史上4位でした。30年ぶりの2000ミリ台です。東京の2000ミリ以上は戦前に4回あり、戦後は1991年に2042ミリが観測されただけでした。名古屋も1998.5ミリで観測史上8位(戦後3位)、横浜は2056.5ミリで観測史上10位(戦後4位)です。
2020年より2021年の降水量が多かったアメダス観測所は701地点、少なかったのは588地点です。2021年は全国的に雨が多かったわけではありません。偶然の産物だろうと思われますが、気になる現象です。
【2026/02/07追記】2/6にコメントを頂きましたので、元の文意を損なわないように書き換えました。2022年の公開時、私は露場を見つけることができませんでした。
大阪管区気象台(2026/02/07改稿)
大阪管区気象台は大阪城近くの官庁街にあります。中央大通と谷町筋が交差する谷町4丁目交差点です。17階建て高層ビルですが、この合同庁舎4号館は敷地に余裕がなく、気象観測に適した立地ではありません。
1882年の設立当初、大阪測候所は堂島にあったようです。1910年に今の天保山観覧車付近に移転し、1933年には今の生野区役所近くの御勝山(おかちやま)南公園に移転しています。中央気象台大阪支台を経て大阪管区気象台になったあとの1968年に合同庁舎2号館に移転しました。

2号館にあった気象台(の事務所)は、1993年に新築の4号館に移転しています。この移転は事務所が移転しただけで、観測露場の移転を伴うものではなかったようです。

このように4号館の周囲は適切な空地がなく、北は小学校の敷地です。この周囲で探しても露場(の適地)は見当たりません。観測露場は2号館隣接地のまま据え置かれたようです。

標高(2026/02/07追記)
フェンスが邪魔になりますが、ストビューでも気温計や積雪計が確認できす。

風向風速計は2015年2月まで2号館屋上にあり、今は住宅地にある本庄中学校の屋上設置です(標高1m、高さ24m)。
大阪管区気象台の標高は23mとされています。下の地図には17.4mと23.2mの標準点が示されています。赤く塗りつぶしたのは4号館です。

当初、私は4号館の周りで露場を探していました。中央大通沿いに17.4mの水準点があるなら、4号館にある露場が標高23mのはずはありません。

右が4号館で、裏に見えるのが小学校です。4号館のGLは標高17m台で設計されているはずです。露場がもし裏にあったとしても、標高的には20mに届くか届かないかの世界です。中央大通は東に向かって登り坂です。2号館の東隣が露場なら話としては無事解決します。
【外部リンク】
■大阪管区気象台>大阪管区気象台の移転履歴
1968年の2号館への移転で緯度が「34度40分60秒」になっています。うるう秒?
2020年と2021年の観測値
大阪管区気象台の2020年と2021年の観測値は次のとおりです。
| 年降水量 | 1521.5ミリ | 826位 | /1293地点 |
| 年平均気温 | 17.7℃ | 71位 | /922地点 |
| 年最高気温 | 38.6℃ | 61位 | /922地点 |
| 年最低気温 | -0.1℃ | 77位 | /922地点 |
| 年較差 | 38.7℃ | 734位 | /922地点 |
| 年平均風速 | 2.4m/s | 332位 | /921地点 |
| 年日照時間 | 2149.6時間 | 82位 | /841地点 |
| 年降水量 | 2014.5ミリ | 524位 | /1293地点 |
| 年平均気温 | 17.5℃ | 92位 | /921地点 |
| 年最高気温 | 38.9℃ | 12位 | /921地点 |
| 年最低気温 | -1.5℃ | 70位 | /921地点 |
| 年較差 | 40.4℃ | 671位 | /921地点 |
| 年平均風速 | 2.4m/s | 370位 | /920地点 |
2号館移転の1968年から2025年までの年平均気温の推移は次のとおりです。

18℃台に達したのは2023年です。





コメント
今更ですが、観測露場は気象台建物の端から120mほど東に行ったあたりにあるようです。(グーグルマップでも気象台観測露場との表示あり)
●「現在地への移転は1968年」という記述が誤りです。合同庁舎2号館に移転したのが1968年、
今の4号館に移転したのが1993年で、露場は移転せずに2号館当時のものを継続使用しているようです。落ち着いたときに訂正します。