2026渇水へ? 福岡と大分の計39観測所の降水量

1994年・平成の大渇水

今ではすっかり色褪せてしまいましたが、1994年は20世紀でもっとも暑い夏だった年です。青森、長野、津、大阪、神戸、奈良、松江、徳島、佐賀の各気象台の最高気温は1994年に観測されており、まだ痕跡は残っています。

1994年の夏は猛暑でもありましたが、同時に「平成の大渇水」の年でもありました。私はこの年の8月6日に福岡を訪れています。前日5日夜に福岡入りしているはずです。福岡市で夜間断水が始まったのは8月4日ということです。

福岡市内で2泊して当然に食事もしているはずですが、お冷が紙コップで出た記憶はありませんし、夜11時で断水になると言われた記憶もありません。1994年の九州北部は7月1日という早いに梅雨明けで、福岡管区気象台の7月と8月の降水量は計50.5ミリでした。

福岡の月降水量
気象庁>福岡(福岡県) 降水量の月合計値(mm)など

福岡市の断水は年末年始の8日間を除いて翌年6月1日まで続いています。1994年の年降水量は891ミリで前年の半分以下、今でも福岡管区気象台の最少記録を保持しています。平成の大渇水で断水に追い込まれたのは佐世保市、福山市、倉敷市、松山市、高松市、姫路市などです。

東京は給水制限を免れましたが、都水道局では節水コマを無料配布するようになりました。増え続けてきた年間の給水量が減少に転じるのは平成の大渇水後です。

1994年はカラ梅雨が渇水の直接の原因でしたが、去年の梅雨は福岡でも早く明けて十分な雨は降りませんでした。8月の線状降水帯で蓄えた「貯金」で凌いでいました。今年1月は14ミリで1月としては観測史上3位(今世紀最少)でした。グラフの今年2月は17日時点です。

福岡県は2月10日に渇水対策本部を設置しています。一方、1994年の大分県はほぼ無傷だったようですが、今の豊後大野市か臼杵市付近で時間給水に踏み切った自治体はあったようです(たぶん臼杵市と合併した野津町)。

大分の月降水量

大分市の大分地方気象台では今年1月の降水量が通算6回目の0ミリでしたが、瀬戸内気候に属するだけに月1ミリ未満は10回目です。

福岡県と大分県の39観測所

今回は福岡県と大分県の39観測所を集約しました。次表第2列の「統計開始」は月半ばからの観測開始のけースを含みます。第3列も同様です。第4列「未満」は月降水量1ミリ未満の月数、第5列「率」はその割合、第6列「直近」と第7列「その前」は月降水量1ミリ未満だった年月です。

統計開始観測月未満直近その前
小呂島2014/0913700.0%
宗像1976/0160100.0%
八幡1976/0160100.0%
空港北町2006/0323900.0%
東谷2012/0216800.0%
行橋1976/0160100.0%
飯塚*1935/09108500.0%
前原1976/0160100.0%
福岡*1890/01163800.0%
博多2003/0127700.0%
太宰府1977/0358700.0%
添田1976/0160100.0%
早良脇山2010/0319100.0%
朝倉1976/0160110.2%1992/09
英彦山1988/0944900.0%
久留米1977/0358710.2%1998/12
耳納山1976/0659600.0%
黒木1976/0160110.2%1998/12
柳川1976/0160110.2%1998/12
大牟田1976/0160100.0%
国見1977/0258800.0%
中津2011/0317900.0%
豊後高田1976/0160110.2%1998/12
耶馬渓1976/0160110.2%1998/12
院内1976/0160110.2%1998/12
杵築1978/0157720.3%1998/121988/12
武蔵1976/0160100.0%
日田*1942/08100210.1%1998/12
玖珠1976/0160110.2%1998/12
湯布院1976/0160100.0%
大分*1887/11669100.6%2026/012024/12
佐賀関1976/0160130.5%2026/012011/01
椿ヶ鼻2004/1125500.0%
臼杵1976/0160140.7%2026/011995/12
犬飼1976/0160150.8%2026/012024/12
竹田1976/0160120.3%2024/121995/12
佐伯1976/0160130.5%2026/012011/01
宇目1977/0358750.9%2026/012024/12
蒲江1976/0160130.5%2026/011988/12
23432460.2%
▲福岡と大分の39観測所

0ミリは増えているのか?

廃止された観測所は次のとおりです。

始期終期未満直近
曽根2003/012006/030
小倉1976/011977/020
頂吉1976/012012/020
篠栗1976/012009/100
九千部山1976/012010/030
伏木1976/042004/1211998/12
別府1977/062009/100
釈迦岳1976/042004/1111998/12
湯平1976/041976/110
温見1976/042009/1011998/12
出羽1976/042009/100
倉木1976/042009/100
▲福岡と大分の廃止観測所

伏木は「ふしき」ですが、出羽は「いずるは」と読むようです。現役観測所の「武蔵」は大分空港です。

とりあえず今回の第一義的なテーマは「降水量1ミリ未満の月が増えているのではないか」ですが、10年ごとに見ると2000年代が少なくて、必ずしも増えているとも言えないようです。

アメダス臼杵とアメダス柳川

アメダス臼杵は諏訪山体育館の向かい側です。

アメダス臼杵

アメダス柳川は柳川消防署にあるらしいのですが、市街地立地で敷地に余裕のない建物ですので、屋上設置と思われます。

アメダス柳川

雨量計のみの観測所は特定困難なケースが少なくありません。

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