石橋の町にあるアメダス院内

1889年の町村制施行時、秋田に2か所、大分に1か所の「院内村」が誕生しています。

1889年秋田県由利郡院内村
1955年平沢町・小出村と合併して、仁賀保町
2005年金浦町・象潟町と合併して、にかほ市

1889年秋田県雄勝郡院内村
1895年町制施行して、院内町
1955年横堀町・秋ノ宮村と合併して、雄勝町
2005年湯沢市・稲川町・皆瀬村と合併して、（2代目）湯沢市

1889年大分県宇佐郡院内村
1955年両川村・高並村・東院内村・南院内村と合併して、（2代目）院内村
2005年宇佐市・安心院町と合併して、（2代目）宇佐市

▲3つの院内村

アメダス院内は大分県の北部です。別府や湯布院に近く、院内にも温泉はあります。宇佐市は豊前国の東端で、旧・院内町は旧・安心院町（あじむまち）とともに豊前国の南端部でもあります。

アメダスの観測所は田畑に隣接する公共施設の敷地内です。2005年合併当時の院内町は人口5000人弱で、大規模な集落はありません。

2020年の観測値は次のとおりです。

▲アメダス院内の2020年観測値

1976年の観測開始ですが、まだ38℃台は観測していません。2020年7月の降水量740.5ミリは月間降水量としては観測史上1位でした。

旧・院内町は石橋の町として知られています。2018年5月撮影のストビューです。旧・院内町役場前です。

どちらが先なのかわかりませんが、石工の技術は棚田や段々畑にも活かされているものと思われます。国の文化財指定を受けている石橋だけでも7つあります。