東京と横浜の積雪記録、温暖化で大雪は増える?

東京と横浜の積雪記録

もう降り止んだようですが、2月5日23時時点で東京の積雪は8センチです。

2022/1/0610センチ積雪10センチなら2年ぶり
2018/1/2223センチ積雪23センチなら移転後1位タイ
2014/2/1527センチ積雪27センチなら今世紀タイ
1969/3/1230センチ積雪30センチなら55年ぶり
1887/1/1631センチ積雪31センチなら137年ぶり
1883/2/0846センチ積雪46センチなら観測史上1位タイ
▲東京の積雪記録

東京管区気象台の観測露場は2014年12月に大手町(竹橋)から北の丸公園に移転しています。1880年代は皇居北桔橋門付近でした。

横浜の積雪深は2月5日23時時点で3センチです。横浜地方気象台の庁舎は関東大震災で焼失しており、1927年から山手丘陵の現在地に移転しています。標高は31mです。

2022/1/068センチ積雪8センチなら2年ぶり
2018/1/2218センチ積雪18センチなら6年ぶり
2014/2/1528センチ積雪28センチなら今世紀タイ
1986/2/1937センチ積雪37センチなら38年ぶり
1945/2/2645センチ積雪45センチなら観測史上1位タイ
▲横浜の積雪記録

どちらも積雪としては肩透かしの今季最高ですが、懸念されるのは道路凍結です。

年間降雪量は減っている

神戸新聞に次のような記述がありました。

地球温暖化の影響で年間の積雪量は減っているものの、一度に異例の雪が降るリスクは逆に高まっている。

神戸新聞NEXT>温暖化の副産物「どか雪」で都市交通まひ 兵庫南部でも立ち往生リスク、問われる積雪対策 2024/2/5

記事は「雪量」としていますが、言わんとするところは「雪量」なのだろうと思われます。年間降雪量が減っているのか調べてみました。 まず、札幌旭川、岩見沢の年降雪量です。

札幌、旭川、岩見沢の年降雪量
気象庁>札幌(石狩地方)年ごとの値 主な要素 など

旭川はたしかに減少傾向にあるようですが、札幌と岩見沢はそこまで顕著ではありません。なお、このページの元データは寒候年処理されています。つまり、2023年とは2022年8月から2023年7月までの期間です。そのままの数値ではグラフの上下動が激しいため、5年間の移動平均を用いてグラフ化しました。

兵庫の豊岡、福井の敦賀、それに鳥取の降雪量は次のとおりです。こちらも5年間の移動平均によるグラフです。

豊岡、敦賀、鳥取の年降雪量
気象庁>豊岡(兵庫県)年ごとの値 主な要素 など

なるほど、北海道3地点とは異なり、西日本の日本海側では明らかに減っていることがわかります(敦賀は気象庁区分では東日本ですけど…)。

大雪が増えるわけでもない

豊岡の日降雪量を10年単位で集約してみました。この半世紀で10センチ以上の降雪があった日は半減していますが、50センチ以上が絶無になったわけではありません。

豊岡≧3cm≧5cm≧10cm≧20cm≧50cm
1964-1973240195110480
1974-1983245191120589
1984-1993212171104553
1994-200318313179321
2004-201324217088220
2014-20231318854182
気象庁>豊岡(兵庫県)年ごとの値 詳細(日照・雪・その他)

記事後段の「一度に異例の雪が降るリスクは逆に高まっている」は、あまり正しくないかもしれません。大雪も小雪?も総体として減っています。だからと言って、ドカ雪の発生確率が消えてなくなったわけではありません。降るときは降ります。

東京は次のとおりです。3センチや5センチは減っていますが、10センチや20センチはそれほどでもありません。

東京≧3cm≧5cm≧10cm≧20cm
1964-1973171452
1974-19836421
1984-1993201571
1994-200310831
2004-20135210
2014-20237642
▲気象庁>東京(東京都)年ごとの値 詳細(日照・雪・その他)

名古屋です。

名古屋≧3cm≧5cm≧10cm≧20cm
1964-1973181020
1974-198314820
1984-1993171361
1994-200314760
2004-201312950
2014-202310820
▲気象庁>名古屋(愛知県)年ごとの値 詳細(日照・雪・その他)

最近になって最大積雪深の記録が更新されたのは、2022年2月6日の関ヶ原や米原ぐらいです。

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