香港の飲食店は1テーブル4人から8人に慎重な緩和

香港は感染者ゼロの1月末時点で公務員を原則在宅勤務に切り替え、民間にも推奨しました。新型コロナ新規感染者数は次のように推移しています(1週間単位のグラフです)。

3月半ば過ぎから感染者が増えたのは、主に欧米からの帰国者によるものと思われます。その事情は日本と同じです。おそらく日本と異なるのが検疫体制です。3月19日から罰則付きで強化されています。

  • すべての入境者に対して14日間の強制検疫(~6/18)
  • 空港で唾液を採取し、電子リストバンドの装着を求める
  • 自宅またはホテルで隔離、外出不可の罰金は最高で2.5万香港ドル(=約35万円)
  • 期間中は毎日の体温測定と体調チェック

唾液採取が気になります。ひょっとすると、香港では3月半ばにはもう唾液検査を実施していたのかもしれません。リストバンドは位置情報取得のためのものです。

感染者が増えた3月末には5人以上の集まりを禁止しています(職場、婚礼、葬儀などは除外)。海外ではありがちな制約で、3人とする国もあれば、50人の国もあったります。オーストリアは6人以上不可、レソトの葬儀は50人まででした。具体的な数値を出さないのがジャパニーズ・クオリティなのかもしれません。

香港では5月4日から規制緩和が始まっています。

  • 大部分の香港政府公務員の通常通勤体制への復帰
  • 屋外スポーツ施設、図書館、博物館等の公共施設は4名を超える集会禁止規則に抵触しないように再開
  • 式典等多くの人が集まる大規模イベント等は引き続き禁止
  • 政府機関建物では、体温チェック、消毒液の提供等を引き続き実施

先週5月8日の週末から民間ビジネスも動き始めました。

  • 飲食店の1卓あたり顧客数を最大4人から8名に変更。集団制限令も最大8名まで人数を拡大
  • ゲームセンター、ジム、劇場、遊技場、エステ・ネイルサロン、マッサージ店、麻雀店の7業種は一定の防疫措置を前提に再開
  • バーは顧客の人数制限や音楽・ダンス禁止等の防疫措置を前提に再開
  • カラオケ店、サウナ、パーティールーム、ナイトクラブは引き続き営業停止

香港では9月に立法会選挙が予定されていますが、コロナ禍の最中の4月18日に香港政府は立法会議員を含む民主派15名を逮捕しています。9人以上の集会不可ということは、当然にデモも禁止されるわけです。早速、先週末には未届デモ?で200人以上の逮捕者が出ています。来月が大規模デモから1周年です。

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