埼玉6区の中根一幸氏、収入も支出も「不明」で収支報告書を訂正

開いた口が塞がらない

1月31日付で訂正された「一幸会」の政治資金収支報告書です。

訂正前訂正後
収入総額14,940,989不明
(前年からの繰越額)2,730,957不明
(本年の収入額)12,210,0321,221,032
支出総額13,459,833不明
翌年への繰越額1,481,1561,481,156
▲一幸会政治資金収支報告書(令和4年)

収入総額も支出総額も「不明」で済んでしまう世界のようです。世間的常識では、こんなものを収支報告とは呼びません。埼玉県の選管職員も面食らったのではないかと思われます(受け取るのが彼らの職務であり、そこから先は有権者の判断です)。

好意的に解釈するなら、正直者ではあるのかもしれません。「不明」なら訂正は虚偽記載ではありません。次の画像の2列目は訂正前、3列目は訂正後です。

一幸会政治資金収支報告書(令和4年)の訂正前と訂正後
一幸会政治資金収支報告書(令和4年)の訂正前と訂正後

ふざけた訂正で済ませようとしている「一幸会」とは、埼玉6区選出の中根一幸代議士の資金管理団体です。

不記載額1860万円

埼玉6区は10増10減で次期総選挙から区割りが変更されます。4市1町のうち伊奈町が新13区に分割され、新しいエリアは鴻巣、上尾、桶川、北本の4市です。

中根氏は政治家としてはきわめて珍しい日体大卒です。これまで衆院選を6回戦っていますが、小選挙区では1勝5敗です。当選5回のうち4回が比例復活です。

200545.09%比例復活(1)
200930.59%落選
201237.94%小選挙区当選(2)
201441.90%比例復活(3)
201740.50%比例復活(4)
202143.98%比例復活(5)
▲中根氏の得票率と当落

「一幸会」と「自民党埼玉県第六選挙区支部」は所在地が同一で旧中山道沿いです。数年前から空き店舗になったと思われる隣家の塀にもポスターが貼ってあります。

一幸会事務所

中根氏の不記載額は次のとおりです。2018年と2019年で1426万ということのようです。

2018
2019
2020386万
202148万
2022
5年計1860万
▲不記載額

幼稚園の理事長

中根氏はどうやら幼稚園の理事長さんのようです。

箕田幼稚園

今回の裏金に関して、中根氏は自身のブログで次のように述べています。

 事務所スタッフが清和政策研究会より「政治資金収支報告書に記載する必要のない資金である」旨の説明を受けたため、収支報告書に記載していなかったとのことでした。

中根かずゆき 公式ウェブサイト>政治資金収支報告書の訂正に関するお詫びとご報告 令和6年2月1日

記載しなかったのは派閥からの指示ということです。

 この還付された資金については、事務所スタッフの判断において、広く皆さまの声を聞くための地元での政治活動の資金として支出されていたとのことです。事務所内でも入念な確認を行い、私的な蓄財や流用、不正な支出はない旨、確認しております。

中根かずゆき 公式ウェブサイト>政治資金収支報告書の訂正に関するお詫びとご報告 令和6年2月1日

私的蓄財や不正支出がないことを確認できたと主張するのは相当に無理があります。それに、この「ご報告」には金額の記載さえありません。国会に調査特別委員会を設置のうえ、参考人招致を求めるべきです。「不明」では説明の体裁さえ整っていません。

さきたま家庭教会

埼玉6区内の4市には旧・統一教会(統一協会)の公認教会はありません。

さきたま家庭教会
さきたま家庭教会(地理院タイルを加工)

加須市の東武伊勢崎線・花崎駅近くに鷲宮家庭教会があり、行田市にはさきたま家庭教会があります。上尾なら大宮でしょうが、鴻巣なら路線的にも行田になるものと思われます。

さきたま家庭教会

中根氏は2022年8月の共同通信のアンケートには「選挙活動への支援、協力を受けたことがある」と回答しており、NHKでも電話部隊のボランティア支援を受けたと報じられました。10月の朝日新聞でも同様です。

ただし、9月の自民党点検では、関連団体の会合に本人出席して挨拶したことを認めただけで、選挙のボランティア支援では氏名公表されていません。

いずれにしても、少なくない接点があったものと思われます。2021年7月に開催された国際勝共連合主催の「救国救世勝共大会2021」にもビデオメッセージを寄せたということです。

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