杉田水脈氏、杉田水脈なでしこの会、西宮家庭教会

1564万円の不記載

もしマイナス投票の制度があれば結構な票を集めそうな杉田水脈(みお)代議士は、5年間で1564万円の不記載があったそうです。

2018年340万円
2019年352万円
2020年318万円
2021年
2022年554万円
5年計1564万円
▲杉田氏の不記載額

派閥の指導に従ったとはいえ、記載していなかったことについて、また、そのことを認識していなかったことについて、誠に申し訳なく思っています。 

杉田水脈オフィシャルブログ>清和会総会、解散等について 2024-01-21

西宮市の職員だった杉田氏は2012年衆院選が初出馬です。みんなの党を経由して立候補時は日本維新の会でした。西宮は兵庫7区ですが、お隣の宝塚や伊丹の兵庫6区からの立候補でした。

2012兵庫6区維新比例復活
2014兵庫6区次世代落選
2017比例中国(1)自民当選
2021比例中国(3)自民当選
▲杉田氏の選挙歴

2014年、日本維新の会は橋下系と石原系で分党されます。2期目の挑戦は次世代の党から出て惨敗します。落選中に安倍氏の知己を得て、2017年総選挙では自民党の比例中国ブロックで名簿順位実質1位に登載されました。2021年も比例単独出馬です。

自民党では3期連続比例単独の前例がないそうです。次期衆院選を回避して2025年の参院選比例区を目指すのではないかと言われています。染み付いてしまったヘイター・キャラで小選挙区はキツイところです。

杉田水脈なでしこの会

杉田氏は自民党山口県連に属しています。「自由民主党山口県衆議院比例区第二支部」は山口市赤妻町にあります。湯田温泉駅から車で10分ほどです。2023年9月のストビューでも安倍氏のポスターが現役です。

自民党山口県衆議院比例区第二支部

杉田氏の資金管理団体は「杉田水脈なでしこの会」です。宝塚市伊子志3丁目に初当選した小選挙区時代から事務所を構えているようです。2020年12月以降のストビューではガラスドアに「株式会社ネクスト・アクシス」と記されています。

杉田水脈なでしこの会

収支報告書ではネクスト・アクシス社に毎月の家賃支払いがあります。同社の代表取締役は大川裕之・宝塚市議です(2011年初当選で当選4回)。

2022年の政治資金収支報告書では、繰越額を含めて収入が800万以上増えていますが、支出は150万程度です。その大半は山口での飲食代と銀座・三越伊勢丹のお品代です。

訂正前訂正後増減
収入総額42,018,41950,298,3318,279,912
(前年からの繰越額)26,816,91929,556,8312,739,912
(本年の収入額)15,201,50020,741,5005,540,000
支出総額7,917,4159,430,7461,513,331
翌年への繰越額34,101,00440,867,5856,766,581
杉田水脈 なでしこの会収支報告書(令和4年分)

確定申告間近のこの時期、訂正だけで済むのは羨ましい話です。

西宮家庭教会

杉田氏と旧・統一教会(統一協会)との関係は1点だけ指摘されています。2019年4月に「KPF社会教育委員会」の講演会で講師を務めたそうです。関連団体で講演していれば自民党点検の公表対象となりますが、氏名公表されていません。

関連団体かどうかわからないから申告していないという理屈のようです。KPFとは熊本ピュアフォーラムの略と考えられます。「一般社団法人熊本ピュアフォーラム」は教団の関連団体として一般的には認知されています。

なお、このサイト付設の関連施設MAPから除外したのは、単に個人宅と思われる建物だったため掲載は不適切と判断したからです。関連団体でないと判断したわけではありません。

分派のサンクチュアリ教会は、2021年12月に「北京五輪ボイコット推進集会・デモ実行委員会」を開催しました。この会場で応援メッセージが読み上げられた国会議員4人のうちの1人が杉田氏と言われています。教団本体より7男派との距離が近そうですし、幸福の科学との関係も指摘されています。

西宮家庭教会
西宮家庭教会(地理院タイルを加工)

宝塚市内には教団の宝塚研修センターがありますが、なでしこの会事務所は宝塚の市街地です。西宮のほうが距離的には近くなります。西宮家庭教会はJR甲子園口駅から海側に徒歩6分ほどです。

西宮家庭教会

2019/03以前のストビューでは教団看板は見当たらず「小西ビル」と掲げられていましたが、2021/01以降のストビューでは教団プレートに置き換えられています。4~5階建てのビル全体が教団施設になったものと思われます。

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