清和政策研究会(安倍派)の99人、裏金リストが埋まらない

【2024/02/15追記】2月13日に自民党がアンケート結果を公表しました。今後はそちらのリスト(自民党アンケートによる裏金議員リスト)をベースとし、当ページの更新は控えます。

二階派、→タグ「裏金」のページ

清和政策研究会(衆議院59名)

キックバックのケースは派閥と議員側の双方不記載、中抜きのケースでは議員側単独の不記載。グレーは内訳不明など。

1070衛藤征士郎大分2、別件で620万記載漏れ
234政倫審会長1/26辞任塩谷立比例・東海(静岡8)座長
476下村博文東京11 事務総長(18/1-19/9)
1019国対委員長12/22辞任高木毅福井2 常任幹事 事務総長(22/8-)
1051官房長官12/14辞任松野博一千葉3 常任幹事 事務総長(19/9-21/10)
660吉野正芳福島5
896柴山昌彦埼玉8 常任幹事
43551/19略式起訴 1/24議員辞職谷川弥一長崎3
100経産大臣12/14辞任西村康稔兵庫9 常任幹事 事務総長(21/10-22/8)
松島みどり東京14 常任幹事
82
114
幹事長代理稲田朋美福井1 常任幹事
奥野信亮比例・近畿
60総務大臣12/14辞任鈴木淳司愛知7
554西村明宏宮城3 常任幹事
776
1952
政調会長12/22辞任萩生田光一東京24 常任幹事
12農水大臣12/14辞任宮下一郎長野5
994大塚拓埼玉9
84越智隆雄比例・東京(東京6)
348政倫特別委員長1/26辞任亀岡偉民比例・東北(福島1)
836副幹事長関芳弘兵庫3
544高鳥修一比例・北信越(新潟6)
1860原子力特別委員長1/26辞任中根一幸比例・北関東(埼玉6)
369義家弘介比例・南関東(神奈川16)
復興特別委員長髙階恵美子比例・中国
230文科副大臣12/14辞任青山周平比例・東海(愛知1)
48261/9逮捕 1/26起訴池田佳隆比例・東海(愛知3)
大西英男東京16
1240小田原潔東京21
1289菅家一郎比例・東北(福島4)
神田憲次愛知5、別件で財務副大臣11/13辞任
184佐々木紀石川2
68厚生労働委員長1/26辞任田畑裕明富山1
420根本幸典愛知15
98筆頭副幹事長福田達夫群馬4
14青年局長藤原崇岩手4
564細田健一新潟2
2196内閣府副大臣12/14辞任堀井学比例・北海道(北海道9)
2954国会対策副委員長三ッ林裕巳埼玉14
18
114
防衛副大臣12/14辞任宮澤博行比例・東海むね(静岡3)
1746安保委員長1/26辞任簗和生栃木3
76副幹事長山田美樹東京1
623尾身朝子比例・北関東
1564杉田水脈比例・中国
188谷川とむ比例・近畿(大阪19)
1408宗清皇一比例・近畿(大阪13)
990防衛補佐官12/14辞任和田義明北海道5
368若林健太長野1
168井原巧愛媛3
309上杉謙太郎比例・東北(福島3)
236木村次郎青森3
髙木啓比例・東京
経産政務官石井拓比例・東海(愛知1)
10国交政務官1/31辞任加藤竜祥長崎2
70総務政務官1/31辞任小森卓郎石川1
厚労政務官塩崎彰久愛媛1
280鈴木英敬三重4、別件で1/25書類送検
防衛政務官松本尚千葉1
岸信千世山口2
吉田真次山口4
▲事件発覚時の清和政策研究会所属議員(衆議院)
谷川建設
819石川県知事馳浩石川1区(2021年まで)
210(故人)細田博之鳥取1区(2023年死去)
220(東京9区出馬予定)今村洋史維新で当選1回
26(引退)加藤寛治長崎2区、長男の加藤竜祥が後継
30(引退)岸信夫山口2区、長男の岸信千世が後継
908(大阪4区出馬予定)中山泰秀当選5回、実父は中山正暉
40(大阪10区出馬予定)加納陽之助竹本直一の娘婿
42(引退)古田圭一比例中国、当選2回
781(落選中、参転出?)上野宏史参1回、比例北関東で衆2回
282(落選中)長尾敬大阪14区で当選3回
▲事件発覚前に清和研に所属していた元衆議院議員

清和政策研究会(参議院40名)

清和研(清和会)の参議院議員は次のとおりです。

4山崎正昭22福井
2057両院議員総会会長橋本聖子19比例 常任幹事
党紀委員長衛藤晟一19比例、二階派から80
1542参院幹事長12/22辞任世耕弘成19和歌山 常任幹事
2403拉致特別委員長1/26辞任山谷えり子22比例
774岡田直樹22石川 常任幹事
6
578
予算委員長1/25辞任末松信介22兵庫 常任幹事
100参院国対委員長1/25辞任野上浩太郎22富山 常任幹事
58山本順三22愛媛 常任幹事
片山さつき22比例
411政倫特別委員長1/26辞任西田昌司19京都
古川俊治19埼玉
822丸川珠代19東京(衆院転出予定)
282人事局長森まさこ19福島
268赤池誠章19比例
282副幹事長山田宏22比例
280副幹事長江島潔22山口
318首相補佐官12/14辞任上野通子22栃木
地方創生特別委員長長谷川岳22北海道
118外交防衛委員長1/25辞任北村経夫補21山口
1482財政金融委員長1/25辞任宮本周司補22石川
378石井正弘19岡山
26石田昌宏19比例
214太田房江19大阪
5154内閣委員長1/19辞任
1/19在宅起訴
大野泰正19岐阜
58経産副大臣12/14辞任酒井庸行19愛知
農林水産委員長滝波宏文19福井
116長峯誠19宮崎
818羽生田俊19比例
876外務副大臣12/14辞任堀井巌19奈良
240副幹事長吉川ゆうみ19三重
178井上義行22比例
306財務政務官12/14辞任佐藤啓22奈良
204副幹事長松川るい22大阪
648加田裕之19兵庫
22女性局長高橋はるみ19北海道
生稲晃子22東京
古庄玄知22大分
友納理緒22比例
白坂亜紀補23大分
▲清和政策研究会(参議院)
365(知事選出馬で辞職)山田修路19石川
132(引退?)岩城光英福島で当選3回
82(引退)礒崎陽輔大分で当選2回
20(引退)中川雅治東京で当選3回
▲事件発覚前に清和研に所属していた元参議院議員

リクルート事件のおさらい

リクルート事件と消費税導入で追い詰められた竹下登首相が内閣改造に踏み切ったのは1988年12月27日です。長谷川法相は就任会見で「ご縁がないから皆さんの前に顔が出せる」と語りましたが、ご縁があった長谷川氏は在任4日の最短記録とともに内閣を去りました。後任は民間人でした。

1987/11/06竹下登内閣発足
1988/06/18川崎市助役への未公開株譲渡が発覚
1988/07/06未公開株譲渡で日経社長が引責辞任
1988/10/19東京地検特捜部がリクルート本社などを家宅捜索
1988/11/19衆議院調査特別委員会で証人喚問
1988/12/09宮沢喜一・副総理兼蔵相が辞任
1988/12/12NTT会長が辞任
1988/12/24消費税法案が成立
1988/12/27内閣改造
1988/12/30長谷川峻・法務大臣が辞任
1989/01/24原田憲・経済企画庁長官が辞任
1989/02/13リクルート前会長らが逮捕
1989/04/26竹下首相の秘書が自殺
1989/05/22藤波孝生・元官房長長官、池田克也・代議士が在宅起訴
1989/05/25衆議院予算委員会で中曽根康弘・前首相が証人喚問
1989/05/29宮沢氏らの議員秘書4人が略式起訴、捜査終結宣言
1989/06/03竹下内閣が総辞職、宇野内閣発足
▲リクルート事件

元号が平成に変わってからも原田経済企画庁長官が続きます。原田氏は副総理格で入閣していました。原田氏の後任に起用された愛野興一郎氏も、竹下首相自身や小渕官房長官も、結局は未公開株譲渡組でした。

長谷川氏の辞任が前例になって苦しい政権運営が続いた竹下内閣の支持率は1桁に転落、予算成立と引き換えに退陣することになります。

当面の焦点は、人事より家宅捜索第1号が誰(どこ)なのかということになりそうです。キックバックを受けていないと明言していた鈴木総務大臣と宮下農水大臣も「事実上の更迭」組ですが、
(1)予備的に切った岸田氏による横暴な人事なのか
(2)ある程度の裏をとったうえでの更迭なのか
がわかるのは遅くても半年後です。

【2024/02/03追記】鈴木氏は更迭後に少額の不記載を認め、宮下氏もゼロというわけではありませんでした。12月中に政府や自民党の役職を辞任した安倍派の15人は多かれ少なかれ不記載がありました。当時は「安倍派外し」として批判されましたが、(1)ではなく(2)だったようです。

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