「最終的な精査中」の塩谷座長と浜松家庭教会

起訴8人のうち議員2人というペンキ案件

19日に3派閥の会計責任者が起訴され、各派閥の解散が決まりました。

派閥側虚偽記載額会計責任者
安倍派(解散)6億7500万在宅起訴
二階派(解散)2億6400万在宅起訴
岸田派(解散)3000万略式起訴
▲各派の虚偽記載額

同時に議員2人と秘書3人が起訴されています。終結宣言は出ていませんが、東京地検としてはこれで終わりのようです。

議員側不記載額議員秘書
池田佳隆(除名)4800万逮捕(勾留延長)逮捕(勾留延長)
大野泰正(離党)5100万在宅起訴在宅起訴
谷川弥一(離党)4300万略式起訴略式起訴
二階俊博(-)3500万略式起訴
▲議員側の不記載額

二階氏だけ議員本人はお咎めなしです。桜を見る会前夜祭では安倍氏公設第1秘書が3000万円で略式起訴、安倍氏本人は嫌疑不十分の不起訴でしたので、前例踏襲の範囲内です。池田氏の起訴は不可避でしょうから、最終的には10人起訴(議員3人)になります。

今後は裏金議員それぞれの言い分を語ってもらう必要があります。

塩谷立代議士

解散を決めた安倍派の塩谷立(りゅう)・座長は19日の総会後の記者会見で自身の裏金事情について問われて、次のように答えています。

派閥事務局と事務所と最終的な精査している最中でございまして、それが終われば明確にしたいと思います

「【ノーカット】安倍派解散を決定 総会後会見 岸田派と二階派も解散を表明 自民党政治資金”ウラ金”問題(2024年1月19日)ANN/テレ朝」から文字起こし(13分すぎ)

塩谷氏は昨年11月30日に、いったんは派閥でキックバックがあったことを認めながら5時間後に撤回するという失態を演じています。踏み込みすぎてしまったことに気づいたようです。で、12月10日の時点でも自身の問題については「精査中」でした。

自身がキックバック(還流)を受けていたかどうかに関し「精査している最中だ。申し上げられない」と語った。

日本経済新聞>塩谷立座長「精査の最中」自民安倍派の裏金問題 2023年12月10日

先延ばしにするほど注目度は高くなってしまいます。派閥解散という大きなニュースに紛れさせることは心得ていた西村氏や世耕氏ほどの危機管理対応はもともとできないのでしょう。

塩谷氏は当選10回ですが、中選挙区制で2勝、補欠選挙を含んで小選挙区では6勝4敗(比例復活2回)です。先代の塩谷一夫氏は当選7回でしたが入閣は果たしていません。選挙区の静岡8区は浜松市中心部がエリアです。

自民党浜松支部

先代とともに旧・統一教会(統一協会)関係の話はありませんが、塩谷立氏が麻生内閣の文部科学大臣在任時に新世事件が摘発されています。このとき、解散請求しなかったというご縁はあるわけです。

浜松家庭教会

静岡8区内の旧・統一教会(統一協会)施設は浜松家庭教会です。

浜松家庭教会
浜松家庭教会(地理院タイルを加工)

南浅田バス停前にあった3階建ての教団施設は、今では分譲住宅になっています。2020年に白羽町に移転しています。

浜松家庭教会

2階建てながら結構な規模の駐車場を備えています。浸水の危険がありそうな地域ですが、建物は新築です。

浜松家庭教会

ボンベと室外機の数で建物の規模感がわかります。

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