東海市東海町の旧・東海製鉄
全国区というわけではないはずですが、愛知県東海市は名古屋市の南隣です。地図のピンクが東海市です。東海市の2021年度財政力指数は全市町村で19位です。茨城県東海村は13位、名古屋市の西隣の飛島村(赤)が財政力指数1位の自治体です。

東海市は1969年に上野町と横須賀町の合併によって成立しています。新市名の「東海市」はオフィシャルには公募で決まったことになっています。
両町の合併協議会は1967年に発足しています。両町にまたがる埋立地に進出した東海製鉄に対する最初の徴税が1967年だそうです。その所在地は東海市東海町です。

市名の決定に影響したかどうかは別にして、両町の合併は東海製鉄の誘致が契機になっています。東海製鉄は両町が合併した1969年には富士製鉄、その後は新日本製鉄→新日鉄住金→日本製鉄と社名を変えています。今は東海市東海町の日本製鉄です。
ちなみに、名鉄常滑線の駅は「東海製鉄前」→「富士製鉄前」→「新日鉄前」駅です。東海市内にはJR東海の路線はありません。
東海家庭教会
最初の地図の青マーカーは東海家庭教会です。教団サイトの「最寄りの家庭教会」のページでは、東海家庭教会の所在地が「愛知県東海市富木島町外面13-15」になっています。住居表示未施行区域です。地番の枝番は見かけ上はランダムに配置されています(実際は分筆順)。

県道55号から見た2022年6月撮影のストビューです。中央の3階建てと手前の切妻屋根がワンセットになっています。

建ぺい率60%で容積率が150%の地域ですので、敷地の50%+50%+50%で3階建ては建てられます。カーポートに乗っけられた木造切妻屋根は検査済証取得後に増築されたものと思われます。木製の表札は無記名です。

Google Mapで「東海家庭教会」を検索してもヒットしませんが、YAHOO!地図やゼンリンのいつでもNAVIでは「東海家庭教会」と表示されます。
施設名称明記
教団サイトに「教会改革推進情報特設ページ」が掲載されたのは今年の1月でした。こんな記載があります。
2015年12月 「伝道活動および施設に関する基準」制定
世界平和統一家庭連合>改革の経緯
(未証伝道の禁止、施設に名称明記、伝道文書に名称明記、伝道施設の法人名義)
教団本部は「2015年12月」に「施設に名称明記」するよう求めているわけです。東海家庭教会のストビューは4回分あり、2012年3月と2015年8月のストビューでは「竹内」さん名義のタイル製の表札が掲げられています。
2020年10月と2022年5月のストビューでは木製なのかガムテープ色の無記名表札に変わっています。東海家庭教会は教団名称が家庭連合になった2015年以降に開設されたものと思われます。
教団本部は施設名称明記を指導しています。ストビューでは角度的に右のカーポートの屋根が邪魔になって玄関先に掲げられている看板が見えないだけではないかと想像します。表札調査のゼンリンさんが「東海家庭教会」としているのですから、そう考えるのがもっとも自然です。
また、この「施設名称明記」とは、たとえばテナントビルの301号室を借りている場合は、その301号室のドアに明記されていればよいとする運用なのだろうと推測します。
伝道施設の法人名義?
引用部分最後の「伝道施設の法人名義」が何を意味するのかよくわかりませんが、次の画像は基準制定前の2014年1月のストビューです。

鹿児島県の「流鏑馬家庭教会」です。教団旗らしきものが掲げられています。ストビューでは玄関が見えませんが、ゼンリン地図では「世界平和統一家庭連合流鏑馬家庭教会」と表示されることから、やはり表札は出ていたものと思われます。
今は廃止されていると思われる2014年頃の教団施設は、必ずしも地名が付されていないケースが多々見られます。個人宅としか見えない施設が多いのも特徴的です。
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