2026渇水へ? 奈良と和歌山の計31観測所の降水量

奈良と和歌山の降水量

平成の大渇水で奈良市は7月9日から9月20日まで減圧給水に追い込まれました。1994年の奈良地方気象台の年降水量は715.5ミリで最少記録です。

奈良の月降水量
気象庁>奈良(奈良県) 降水量の月合計値(mm)など

今年は2月26日から10%の取水制限に入っています。21年ぶりということです。大滝ダムの貯水率は本日(2/28)朝の時点で6.6%です。大滝ダムは吉野川(和歌山では紀の川)上流のダムです。1つ下流の津風呂(つぶろ)ダムでは24日に雨乞いの神事が行われたようです。

奈良盆地
奈良盆地(地理院タイルを加工)

吉野川(水色)は大台ヶ原が源流で和歌山県に入ると紀の川です。大滝ダムの上流には大迫ダムがあります。奈良市役所と新大宮駅の間を南下するのは佐保川(赤)です。佐保川は本流の初瀬川と合流して大和川となり河口では大阪市と堺市の市境となります。

大峠付近が源流の宇陀川(緑)にあるのが室生ダムです。宇陀川は反時計回りに周回し、三重県では名張川、京都府では木津川に名前を変えて最終的には淀川に合流します。で、吉野川から奈良盆地には人工的な分水路(青)が敷かれています。

和歌山地方気象台でも1994年が年降水量の最少記録です。和歌山は全国屈指の多雨地域ですが、和歌山は瀬戸内気候に属します。

和歌山の月降水量

和歌山県では1996年に海南市が断水に踏み切っているようです。

奈良県と和歌山県の31観測所

奈良と和歌山で降水量1ミリ未満の月が過去何回あったか調べてみました。次表第2列の「統計開始」は月半ばから観測開始のケースを含みます。第3列も同様です。第4列「未満」は月降水量1ミリ未満の月数、第5列「率」はその割合、第6列「直近」と第7列「その前」は月降水量1ミリ未満だった年月です。

統計開始観測月未満直近その前
奈良*1953/0587310.1%2026/01
1976/0559800.0%
田原本1976/0160200.0%
曽爾1976/0160200.0%
葛城1981/0853400.0%
大宇陀1976/0559800.0%
五條2005/1224200.0%
吉野1991/0142100.0%
天川2010/0319100.0%
上北山1976/0459900.0%
風屋1977/1257800.0%
下北山2014/0713900.0%
葛川2021/016100.0%
葛城山1976/0459900.0%
かつらぎ1979/0156500.0%
友ケ島1998/0333500.0%
和歌山*1879/07175910.1%1893/07
高野山1976/0160200.0%
湯浅1976/0160210.2%2026/01
清水1976/0160200.0%
護摩壇山2010/0319100.0%
龍神1994/0338300.0%
川辺1999/0332300.0%
本宮1976/0160220.3%2026/012011/01
栗栖川1976/0160200.0%
新宮1976/0160220.3%2026/012011/01
南紀白浜2006/0323910.4%2011/01
西川1979/0156520.4%2026/012011/01
色川1977/0758320.3%2026/012011/01
日置川1976/0160200.0%
潮岬*1913/01135730.2%2026/012011/01
17151150.1%
▲奈良と和歌山の31観測所

奈良地方気象台では今年1月が観測史上初の月降水量1ミリ未満でした。廃止観測所は次のとおりです。

始期終期未満直近
壷坂1981/081990/110
高見山1976/051979/090
高見1980/092009/110
山上ケ岳1976/052009/110
天辻1976/042009/110
荒神岳1976/051980/120
日出岳1976/052009/110
上野地1976/041980/100
玉置山1976/042021/010
岩出1976/011979/010
御坊1976/011999/030
虎ケ峰峠1976/052009/100
白浜1978/022009/0911988/12
▲廃止観測所

高見山という名前の山が奈良&三重県境に実在するようですが、ハワイ出身の高見山大五郎とは無関係です。初代の高見山を名乗った高砂親方も千葉出身のようです。

吉野川分水

吉野川からの分水起点は下市町の下渕頭首工です。ここから引き込まれて主に農業用水として使用されています。

下渕頭首工

人道あるいは車道のトンネルやコンベアなら一定区間の登り傾斜があってもなんとかなりますが、地下水路や導水管は自流が基本ですから絶妙な傾斜を保つ必要があります。

ポンプの設置箇所まで勾配を維持する必要があるわけです。

アメダス吉野

アメダス吉野は吉野町の消防署付近です。この駐車場の裏には吉野川本流が流れています。津風呂ダムの近くです。

アメダス吉野

アメダス吉野の月降水量は次のとおりです。

水源域のアメダス吉野が今月で8か月連続平年以下では、なかなか厳しいものがあるかもしれません。

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