2026渇水へ? 大阪と兵庫の計37観測所の降水量

神戸市も琵琶湖依存

平成の大渇水・1994年の大阪管区気象台の年降水量は744ミリで観測史上最少でした。大阪では同年5月から少雨が続いて、1週間足らずでしたが9月には減圧給水に追い込まれています。

大阪の月降水量
気象庁>大阪(大阪府) 降水量の月合計値(mm)など

今年はまだ20ミリ降っていませんが(2/23時点)、大阪市は淀川水系です。水不足という観点からは琵琶湖次第ですので、大阪の降水量を見てもあまり意味はないような気もします。

滋賀県・湖北方面ではそこそこ雪が降っています。このサイトで定点観測対象としている琵琶湖の水位は年初がマイナス61センチ、2月初めがマイナス57センチで、今朝(2/24)はマイナス52~53センチです。むしろ上昇傾向にあります。

1994年の神戸海洋気象台(当時)は年降水量が大阪より少ない599.5ミリでした。もちろん観測史上最少です。神戸市も主な水源を淀川に頼っていて、大阪市より長い3週間以上の減圧給水を強いられました。

神戸の月降水量

今年の降水量はまだ12ミリですが琵琶湖はまだ安泰です。兵庫5国のうち摂津と但馬については、今のところ心配不要です。

大阪府と兵庫県の37観測所

大阪府と兵庫県の37観測所で月降水量1ミリ未満の月が過去何回あったかを集約しました。次表第2列の「統計開始」は月半ばからの観測開始を含みます。第3列も同様です。第4列「未満」は月降水量1ミリ未満の月数、第5列「率」はその割合、第6列「直近」と第7列「その前」は月降水量が1ミリ未満だった年月です。

大阪兵庫統計開始観測月未満直近その前
能勢1976/0160200.0%
茨木2009/1219410.5%2026/01
枚方1976/0160220.3%2026/012011/01
豊中1976/0160210.2%2026/01
大阪*1883/01171720.1%2011/011945/01
生駒山1976/0160200.0%
1976/0160200.0%
八尾2003/0127710.4%2026/01
関空島2003/0127720.7%2026/012020/08
河内長野1976/0160200.0%
熊取1976/0160200.0%
香住1976/0160200.0%
温泉2006/1223000.0%
豊岡*1918/01129710.1%1978/07
兎和野高原2005/1224200.0%
大屋1976/0360000.0%
八鹿2005/0724700.0%
和田山1976/0160200.0%
生野1976/0360000.0%
柏原1976/0360000.0%
佐用1976/1259000.0%
一宮1976/0160200.0%
福崎1976/0360000.0%
西脇1976/0360010.2%2020/08
後川1976/0360000.0%
上郡1976/0360010.2%2026/01
姫路*1948/0193710.1%2026/01
三田1976/0160200.0%
三木1977/1257820.3%2026/012020/08
西宮2006/0323920.8%2026/012024/12
家島1976/0160250.8%2026/012024/12
明石1992/0540510.2%2026/01
神戸空港2006/0224031.3%2026/012024/12
神戸*1896/12155020.1%2026/012024/12
郡家1976/0160210.2%2026/01
洲本*1919/01128520.2%2026/012020/08
南淡2004/0126510.4%2026/01
22596320.1%
▲大阪と兵庫の37観測所

2府県では去年まで月降水量1ミリ未満が延べ16地点ありました。先月の1ミリ未満も16地点です。廃止観測所は次のとおりです。

始期終期未満直近
箕面1976/012009/120
三川山1976/052003/090
笠形山1976/042006/110
的場山1976/042006/110
名塩1976/032006/030
六甲山1976/042005/110
芦屋1995/032004/030
神戸塩屋1995/032004/0312000/08
淡路町1995/032004/030
福良1976/011978/120
▲大阪と兵庫の廃止観測所

淡路島

1994年に時間断水に追い込まれたのが洲本市です。当時の測候所は市街地と友ヶ島水道を見下ろす洲本城近くでしたが、無人化を経た2017年に内陸に移転しています。

淡路島
淡路島(地理院タイルを加工)

1994年の年降水量は805ミリですから、神戸や大阪より多かったものの観測史上最少であることに変わりはありません。降るべき時期にあまり降らなかったのが平成の大渇水です。

牛内ダムの貯水率は21%だそうですが、今回はあまり降らない時期ですので簡単には解消されないことになります。ただ、1998年開通の明石海峡大橋には下り車線側に直径45センチの送水管が2本設置されているそうです。

姫路

平成の大渇水では、姫路市も2か月以上の夜間断水に追い込まれています。1994年の姫路測候所の年降水量は721ミリで、やはり観測史上最少です。2005年は753.5ミリですが、渇水による断水が生じた形跡はありません。

姫路の月降水量

姫路の降水量は今年まだ6.5ミリです(2/23時点)が、それほど切迫した状況ではないようです。姫路では今夜から明日にかけて30ミリ前後の雨が期待できそうですので先延ばしにはなります。

姫路(地理院タイルを加工)

1994年の渇水を調べていくと、姫路関連で揖保川支流の引原ダムがデッドウォーター放流に踏み切ったことがたびたび登場します。揖保川は最終的に姫路市内で瀬戸内海に注ぐだけで揖保川水系と姫路市とはあまり関係ありません。今の姫路市の主な水源は播但線沿いの市川だそうです。

とりあえず関西はそれほど深刻な状況ではありません。今後次第です。(A)強めの節水呼びかけ→(B)取水制限→(C)減圧給水→(D)時間断水と進んで行きます。

【2026/03/18追記】関西はそれほど深刻ではないと記述していますが、琵琶湖の水位回復にやや陰りがあります。とはいえ、まだ取水制限が検討される水位ではありません。→3/16「2026渇水へ? 滋賀県と京都府の計29観測所の降水量」

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