アメダス豊中は伊丹空港、観測所は兵庫県域

アメダス豊中では1994年8月8日に最高気温39.9℃を観測しています。これは大阪1位の記録です。

大阪航空気象観測所

アメダス豊中とは伊丹空港の大阪航空気象観測所です。公表されている緯度・経度は、北緯34度47分で東経135度26.3分です。これまでの経験上、航空気象観測所の緯度経度については、事務所でもなければ露場でもなく、滑走路中央部分の緯度経度が採用されているのではないかと思われます。

地理院地図で緯度経度検索するには「◯度◯分◯秒 ◯度◯分◯秒」のスタイルに変換する必要があります。0.3分とは18秒です。

アメダス豊中(公表された緯度経度)
アメダス豊中(地理院タイル

検索してみると、3000m滑走路のど真ん中になってしまいます。もちろん、そんなところに観測施設が設置されているはずはありません。Google Mapでは3つの形式で緯度経度検索が可能です。私は「34.78333333 135.4383333」のDD派です。

緯度経度検索したときのアメダス豊中

大阪航空気象観測所(2018年時点では大阪航空測候所の名称でした)の所在地は「大阪府豊中市蛍池西町」とされています。これは空港ターミナルビルの所在地です。ターミナルビルは、兵庫県伊丹市、大阪府豊中市、池田市の3市にまたがっていて、1階中央の派出所では兵庫県警伊丹署と大阪府警豊中署が机を並べています。

全日空の南ターミナルは豊中市、日本航空の北ターミナルは伊丹市と説明されているケースもありますが、それほど単純な境界ではありません。3市の境界は相当に複雑で、念の入ったことに豊中市と池田市の間では二重飛び地まであるそうです。

露場は伊丹市域

さて、アメダスの観測施設はどこにあるのでしょうか。ストリートビューでは雨量計を確認することはできませんが、風向風速計と温度計は見えます。ストビューで温度計まで確認できるのは内陸の都市空港ならではです。海上空港や地方空港ではストビューがありません。

アメダス豊中の露場

航空写真では風向風速計の影がくっきりと映っています。この場所は伊丹市です。観測所の名称としては「豊中」が採用されていますが、実際の観測地点は市境から100mほど伊丹に入ったところに設置されています。

1939年開設の大阪第二飛行場

伊丹空港は1939年に「大阪第二飛行場」として開設されています。時代が時代ですので軍民共用飛行場となり、陸軍の軍用施設としては伊丹飛行場あるいは摂津飛行場と呼ばれていたとのことです。敗戦後は米軍に接収されています。1948年頃と思われる空中写真です。

1940年代後半の伊丹空港(地理院タイル

赤のマーカーは最初の地図と同じ場所に据え置きました。この当時は現在のA滑走路のほかに東西方向の滑走路があったわけです。豊中の市街地は右上で、兵舎的な建物群は大阪府に属するはずです。どこまでが空港施設か判然としませんが、3000mのB滑走路を備えたときに府県境をまたいだというわけではなさそうです。

戦後アメリカ軍に接収された大阪国際空港は「イタミ・エアベース」と命名され、一般に「伊丹空港」や「伊丹飛行場」と呼ばれていました。その後、日本に返還され大阪国際空港となりました。なお、大阪国際空港は、国際線は就航しておりませんが、空港法により、「大阪国際空港」が正式名として定められており、「伊丹空港」は大阪国際空港の通称です。

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